上野千鶴子@ueno_wanさんが
安倍談話について
――国際世論と国内世論とに押されて「歴史に残る」独自色は出せなかった。強気の首相が妥協の宰相に?それはそれで求心力を低下させるだろう。ボディブローを回避したいという守りの姿勢が目につき始めた。政権の終わりの始まりだ。〔19:28 - 2015年8月14日 〕――
と仰っています。
確かに、
長い談話で要点が定まらないように見えます。
(おー、眠い!)
という睡魔との闘いが16分ほど
経過した頃、
安倍某がこういうことを言いだす。
「 日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の8割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子供たちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。」
この1文によって、
ネトウヨは大喜びではなかったではないでしょうか。
安倍某は、
結局、「私たちの子や孫」を出汁にして
謝罪せずに済ませました。
「侵略」
という言葉を使ったものの、
安倍某の好きな
どこまでも一般論です。
特殊、日本の歴史において
侵略の歴史を認めたわけではありません。
「戦争の惨禍」として
事変、侵略、戦争を並べ立てたに過ぎません。
共同通信社の記者から
「侵略」を入れた意義を問われ、
安倍某は、
こう答えています。
「先の大戦における日本の行いが侵略という言葉の定義に当てはまれば駄目だが、当てはまらなければ許されるというものではありません。かつて日本は世界の大勢を見失い、外交的・経済的な行き詰まりを力の行使によって打開し、あるいはその勢力を拡大しようとしました。その事実を率直に反省し、これからも法の支配を尊重し、不戦の誓いを堅持していくということが今回の談話の最も重要なメッセージであると考えています。その上で、具体的にどのような行為が侵略に当たるか否かについては歴史家の議論に委ねるべきであると考えています」と。
すなわち、特殊具体的に分析して、
日本が果たして侵略に該当する事実を行ったか否かは不明なので、
歴史家の議論に委ねる、
ということです。
この文脈からすると、
事変から戦争に発展する過程で
「侵略」があるものだ、
しかし、それは、必ずしも日本がしたとは言えない、
ただ、世界の態勢、すなわち、力関係を見失ってしまったので
戦争に突っ走った、
そこは反省し、これからも法の支配をどうたらこうたらと、
文章が続いています。
要するに、
「世界の態勢」の見誤りを指摘することで、
彼は、
戦後50年の区切りにあった
「村山談話」の立場を事実上投げ捨てました。
有体に言えば、
本心は、
憲法という「法の支配」を隠れ蓑にして
戦前なしえなかった侵略の果実を武者ぶり食ってやろう
ということではないですか。
この点、
小田嶋隆@tako_ashi さんが
談話の意義を最も正確にとらえた知識人と思います。
小田嶋さんいわく、
「お詫び」という言葉は使ったけど、「お詫び」はしていない、ということです。簡単な話ですよ〔18:38 - 2015年8月14日 〕 云々。
付け加えて言えば、
「侵略」を語りながら、
日本軍がそれをしたと認めていません。
ワシントンポスト紙が
その旨、報道しているようです
(藤原直哉@naoyafujiwara さんのツイート〔23:05 - 2015年8月14日 〕)。
ロイターは、
前代首相たちの言葉を引き継ぐと言ったが、安倍氏自身からは新たな謝罪の言葉はなかった
と報道したみたいです
(TrinityNYC@TrinityNYC さんのツイート〔20:10 - 2015年8月14日 〕参照)。
安倍の論理に潜む欺瞞に対抗するには、
次の事実をよく分かっていないといけません。
それは、
戦争を仕組むのは政府だということ。
すなわち、政府がお詫びし続けねばならない所以は、
皮肉にもその政府が国体の名の下、
護持されたがためです。
また、政府が詫びたからと言って、
私たち個々人が詫びることとは別のことです。
それどころか、
私たち国民もまた、
当時の政府を引き継ぐ現政府に詫びてもらう立場にいます。
そのことを再自覚しましょう。
エリック ・C @x__ok さんの次のツイートは、
その点、
とても重要な指摘となっております。
――安倍の「戦争には何ら関わりのない私たちの子や孫、その先の世代の子どもたちに謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」は、国民みんなが謝罪しなければならないという考えに立つ理論だが、本当は当時の政府の考え方が、一般の日本国民にこそ謝罪しなければならないという事をごまかしている。〔0:03 - 2015年8月15日 〕――
同じようなこと、
kaz hagiwara(萩原 一彦) @reservologic さんも
言っておられます。
――いつものことだけど、安倍氏が「日本は」と言うたびに、また「国」と「国民」を一緒くたにしてるとつぶやいてしまう私。区別がついてないのか意図的に混同するようにしむけてるかしらないけど、謝罪すべきなのは政府。国民は人それぞれでかまわない。だから「子孫に謝罪を続ける宿命」なんて元々ない。〔20:43 - 2015年8月14日 〕――。
安倍某は、
政府と「子や孫、その先の世代の子どもたち」を混同しているのは、
戦前の政府と渾然一体となっている
自分の立場を国民一般に投影して考えているからです。
しかし、先の戦争で、
国民は、
政府に一杯喰わされた被害者です
(もちろん、そのことによって
すべてが免罪されるわけではありませんが――)。
他方、
一杯喰わした側にいた
当時の指導層の一員である
岸信介は、
命乞いの代償として
戦後、米国に売国しました。
と同時に、
戦時中の侵略及び残虐行為を正当化しました。
安倍某は、
その立場を継承しています。
メルケル首相、70年談話、
「私たちドイツ人は過去を忘れてはならない。私たちは数百万人の犠牲者のために過去を記憶していく責任がある。」

転載元:野村 昌毅@bluesmacky さんのツイート〔7:42 - 2015年8月15日 〕
というのと
安倍某の70年談話における、
「子や孫に謝罪の宿命を負わせてはならない。」
という表現とは大変な違いです。
この落差に慄然としますね。
滝乃鯉太郎@black_flag01 さんが
ツイート〔19:12 - 2015年8月14日 〕で指摘される通りです。
安倍某の頭の中では
「先の戦争は悪いことでない」
との認識なのですな。
しかし、僕が仮に、戦犯の孫であったとしても、
安倍某のように
無理をして「先の戦争は悪いことでない」と考えたくないし、
売国を自分の当然の権利のごとく思いません。
自分を偽ることを含め、
人を騙すのは好きじゃないからです。
そして売国しない
証として隣国と仲良くしようとするでしょう。
心から詫びるのは当たり前です。
安倍某の談話は、
きむらとも@kimuratomo さんが言うごとく、
――『戦後70年の安倍談話を発表「謝罪続ける宿命を背負わせてはならない」』「侵略」をハッキリ認めず、ハッキリ「謝罪」もしなかった安倍談話。唯一ハッキリしたのは「この談話をもって謝罪にピリオド」とのメッセージ。これぞ国策過つ歴史的独善談話だ。http://www.sankei.com/smp/politics/news/150814/plt1508140016-s.html …〔18:55 - 2015年8月14日 〕――
ということです。
安倍某は、
ごまかしが多いのですな。
SEALDsの皆さんと一緒に抗議したい心境です。
「安倍さんより、武藤議員の方が正直だと思いますよ」

転載元:ジョンレモン @horiris さんのツイート〔20:01 - 2015年8月14日 〕
安倍談話について
――国際世論と国内世論とに押されて「歴史に残る」独自色は出せなかった。強気の首相が妥協の宰相に?それはそれで求心力を低下させるだろう。ボディブローを回避したいという守りの姿勢が目につき始めた。政権の終わりの始まりだ。〔19:28 - 2015年8月14日 〕――
と仰っています。
確かに、
長い談話で要点が定まらないように見えます。
(おー、眠い!)
という睡魔との闘いが16分ほど
経過した頃、
安倍某がこういうことを言いだす。
「 日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の8割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子供たちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。」
この1文によって、
ネトウヨは大喜びではなかったではないでしょうか。
安倍某は、
結局、「私たちの子や孫」を出汁にして
謝罪せずに済ませました。
「侵略」
という言葉を使ったものの、
安倍某の好きな
どこまでも一般論です。
特殊、日本の歴史において
侵略の歴史を認めたわけではありません。
「戦争の惨禍」として
事変、侵略、戦争を並べ立てたに過ぎません。
共同通信社の記者から
「侵略」を入れた意義を問われ、
安倍某は、
こう答えています。
「先の大戦における日本の行いが侵略という言葉の定義に当てはまれば駄目だが、当てはまらなければ許されるというものではありません。かつて日本は世界の大勢を見失い、外交的・経済的な行き詰まりを力の行使によって打開し、あるいはその勢力を拡大しようとしました。その事実を率直に反省し、これからも法の支配を尊重し、不戦の誓いを堅持していくということが今回の談話の最も重要なメッセージであると考えています。その上で、具体的にどのような行為が侵略に当たるか否かについては歴史家の議論に委ねるべきであると考えています」と。
すなわち、特殊具体的に分析して、
日本が果たして侵略に該当する事実を行ったか否かは不明なので、
歴史家の議論に委ねる、
ということです。
この文脈からすると、
事変から戦争に発展する過程で
「侵略」があるものだ、
しかし、それは、必ずしも日本がしたとは言えない、
ただ、世界の態勢、すなわち、力関係を見失ってしまったので
戦争に突っ走った、
そこは反省し、これからも法の支配をどうたらこうたらと、
文章が続いています。
要するに、
「世界の態勢」の見誤りを指摘することで、
彼は、
戦後50年の区切りにあった
「村山談話」の立場を事実上投げ捨てました。
有体に言えば、
本心は、
憲法という「法の支配」を隠れ蓑にして
戦前なしえなかった侵略の果実を武者ぶり食ってやろう
ということではないですか。
この点、
小田嶋隆@tako_ashi さんが
談話の意義を最も正確にとらえた知識人と思います。
小田嶋さんいわく、
「お詫び」という言葉は使ったけど、「お詫び」はしていない、ということです。簡単な話ですよ〔18:38 - 2015年8月14日 〕 云々。
付け加えて言えば、
「侵略」を語りながら、
日本軍がそれをしたと認めていません。
ワシントンポスト紙が
その旨、報道しているようです
(藤原直哉@naoyafujiwara さんのツイート〔23:05 - 2015年8月14日 〕)。
ロイターは、
前代首相たちの言葉を引き継ぐと言ったが、安倍氏自身からは新たな謝罪の言葉はなかった
と報道したみたいです
(TrinityNYC@TrinityNYC さんのツイート〔20:10 - 2015年8月14日 〕参照)。
安倍の論理に潜む欺瞞に対抗するには、
次の事実をよく分かっていないといけません。
それは、
戦争を仕組むのは政府だということ。
すなわち、政府がお詫びし続けねばならない所以は、
皮肉にもその政府が国体の名の下、
護持されたがためです。
また、政府が詫びたからと言って、
私たち個々人が詫びることとは別のことです。
それどころか、
私たち国民もまた、
当時の政府を引き継ぐ現政府に詫びてもらう立場にいます。
そのことを再自覚しましょう。
エリック ・C @x__ok さんの次のツイートは、
その点、
とても重要な指摘となっております。
――安倍の「戦争には何ら関わりのない私たちの子や孫、その先の世代の子どもたちに謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」は、国民みんなが謝罪しなければならないという考えに立つ理論だが、本当は当時の政府の考え方が、一般の日本国民にこそ謝罪しなければならないという事をごまかしている。〔0:03 - 2015年8月15日 〕――
同じようなこと、
kaz hagiwara(萩原 一彦) @reservologic さんも
言っておられます。
――いつものことだけど、安倍氏が「日本は」と言うたびに、また「国」と「国民」を一緒くたにしてるとつぶやいてしまう私。区別がついてないのか意図的に混同するようにしむけてるかしらないけど、謝罪すべきなのは政府。国民は人それぞれでかまわない。だから「子孫に謝罪を続ける宿命」なんて元々ない。〔20:43 - 2015年8月14日 〕――。
安倍某は、
政府と「子や孫、その先の世代の子どもたち」を混同しているのは、
戦前の政府と渾然一体となっている
自分の立場を国民一般に投影して考えているからです。
しかし、先の戦争で、
国民は、
政府に一杯喰わされた被害者です
(もちろん、そのことによって
すべてが免罪されるわけではありませんが――)。
他方、
一杯喰わした側にいた
当時の指導層の一員である
岸信介は、
命乞いの代償として
戦後、米国に売国しました。
と同時に、
戦時中の侵略及び残虐行為を正当化しました。
安倍某は、
その立場を継承しています。
メルケル首相、70年談話、
「私たちドイツ人は過去を忘れてはならない。私たちは数百万人の犠牲者のために過去を記憶していく責任がある。」

転載元:野村 昌毅@bluesmacky さんのツイート〔7:42 - 2015年8月15日 〕
というのと
安倍某の70年談話における、
「子や孫に謝罪の宿命を負わせてはならない。」
という表現とは大変な違いです。
この落差に慄然としますね。
滝乃鯉太郎@black_flag01 さんが
ツイート〔19:12 - 2015年8月14日 〕で指摘される通りです。
安倍某の頭の中では
「先の戦争は悪いことでない」
との認識なのですな。
しかし、僕が仮に、戦犯の孫であったとしても、
安倍某のように
無理をして「先の戦争は悪いことでない」と考えたくないし、
売国を自分の当然の権利のごとく思いません。
自分を偽ることを含め、
人を騙すのは好きじゃないからです。
そして売国しない
証として隣国と仲良くしようとするでしょう。
心から詫びるのは当たり前です。
安倍某の談話は、
きむらとも@kimuratomo さんが言うごとく、
――『戦後70年の安倍談話を発表「謝罪続ける宿命を背負わせてはならない」』「侵略」をハッキリ認めず、ハッキリ「謝罪」もしなかった安倍談話。唯一ハッキリしたのは「この談話をもって謝罪にピリオド」とのメッセージ。これぞ国策過つ歴史的独善談話だ。http://www.sankei.com/smp/politics/news/150814/plt1508140016-s.html …〔18:55 - 2015年8月14日 〕――
ということです。
安倍某は、
ごまかしが多いのですな。
SEALDsの皆さんと一緒に抗議したい心境です。
「安倍さんより、武藤議員の方が正直だと思いますよ」

転載元:ジョンレモン @horiris さんのツイート〔20:01 - 2015年8月14日 〕
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