のんきに介護

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デモが民主主義を支える。黒人の公民権運動は、その精神で推し進められ勝利した

2018年04月15日 02時23分02秒 | 世界の中の日本
〔資料〕

「町山智浩 公民権運動を描く漫画『MARCH』を語る 」

   サイト「miyearnZZ Labo」(2018/4/3) 

☆ 記事URL:https://miyearnzzlabo.com/archives/49132

町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中でマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師とともに公民権運動を戦ったジョン・ルイス下院議員の漫画『MARCH』を紹介していました。



(赤江珠緒)で、もうひとつ町山さんが紹介してくださる本があるということで。

(町山智浩)はい。もうひとつは真面目な本です。漫画の本なんですけど、『MARCH』という本ですね。それの第一巻。三部作ですけども『MARCH 1 非暴力の闘い』という本なんですが。これは僕が『たまむすび』でも紹介した『グローリー/明日への行進(原題:Selma)』という映画の元になった、実際にアメリカで1964年から65年にかけてキング牧師が南部で禁じられていた黒人の選挙権を取り戻すために戦った運動を内側から描いた漫画なんですね。

(赤江珠緒)はー。公民権運動を描いたという?

(町山智浩)はい。そうです。これね、ジョン・ルイスといういまの下院議員の人が実際にキング牧師と一緒に行進とかいろんなデモに参加しているんですよ。

(赤江珠緒)そうですか。最近、キング牧師のお孫さんが演説をされたりっていうのもありましたね。

ジョン・ルイス下院議員が公民権運動を振り返る

(町山智浩)はい。銃規制デモでスピーチしたりしたんですけども。これ、いままでのキング牧師の本とちょっと違って、キング牧師の横に一緒に歩いていた若者が現在、下院議員になって回想するという形の本です。で、タイトルは一巻目は『非暴力の闘い』ってなっていますけども、本当にその、なぜデモ行進をするのか?っていう問題がよくわかるんですね。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)当時、黒人には選挙権とかいろんな細かい人権がなかったわけですけども。「それをどうやって取り戻すか?」「じゃあ、選挙で」って言っても、投票権がないからまず選挙で訴えられないわけですよ。

(赤江珠緒)うん。そうか、そうですね。そもそも。

なぜデモ行進をするのか?


(町山智浩)そう。もし投票権があったとしても、全くダメなんですね。人口の12%しかいないから。だからそういう選挙というシステムにおいて、民主主義では選挙が大事だっていうことになっていますけども、少数派の人は選挙では全く自分たちの人権を守れないんですよ。その際に出てくるのがデモ行進なんですね。で、これはデモ行進みたいなことをずーっと根気よく繰り返し続けることによって、黒人のことなんか考えてもみなかった白人の人たちがいったい何が起こっているのか?っていうことがわかって。彼らの痛みや苦しみを理解して、彼らを応援して実際に投票に影響を与えるまでデモ行進を続けなければならなかったんですね。

(赤江珠緒)うん。実際にそれで世界が変わったわけですからね。

(町山智浩)実際に法律が変わったわけですよ。それで。だからね、デモ行進っていうものの民主主義的な意味がわからない人も多いんですけど。「選挙で負けたやつが文句言うな!」っていうけど、選挙でマイノリティーは絶対に勝てないんですから。それは。だからそのためにデモ行進があるっていうことがよくわかる、非常に戦略の意味とかもしっかり書いてある素晴らしい本なんで。これ、『MARCH 1 非暴力の闘い』を5名様に岩波書店からプレゼントします。これ僕が帯に推薦コメントを書いているんですよ。

(赤江珠緒)帯に町山さんの推薦コメントが。

(町山智浩)俺みたいなやつが岩波書店の本に推薦コメントを書く時代になって世の中間違っているなとも思いますが。はい。

(赤江珠緒)アハハハハハッ!

(山里亮太)そんなことない。町山さん、合っている!

(町山智浩)まあ、岩波書店もマークが種をまく人ですからね。そういうことで……。

(赤江珠緒)何を言うとるんですか!(笑)。

(町山智浩)何を言っているんだっていうね(笑)。

(赤江珠緒)いま、いい話で「うんうん」って聞いていたのに、もう。

(山里亮太)そこがそういう意味って気づくの早いですよ、赤江さん(笑)。

(赤江珠緒)フフフ(笑)。

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