安倍某 / 「世界で勝って、家計が潤う」

政治家に対する評価として

「夜郎自大」

という4字熟語が

使われているのを目にしました。

使っていたのは、

政治評論家の森田実氏でした。

この言葉、

『史記』西南夷伝が

出典です。

辞書サイトには

「自分の力量を知らずに、いばっている者のたとえ」

という説明がありました。

誇大妄想に近い

発言をする人に寄せられる

由緒ある

罵詈雑言です。

誰が

このような名誉ある評価を

頂戴しているかと言うと、

安倍晋三ちゃんです。

もう「チャンづけ」＊せなしゃあないな

(＊大阪弁で「しないといけないな」の意）

と思わせる

発言が多いです

(5月20日発行、日刊ゲンダイ

「とんだ虚妄　安倍首相のやっていること」参照）。

例をあげると、成長戦略の目標値です。

次の通りです。

１）インフラ輸出

現状10兆円→7年以内に30兆円にする。

〔検討〕

恐ろしいのは、

インフラとして掲げられている中心に

原子力発電所があるらしいこと。

福島の原発事故という

原子力事故としては世界最大と言える、

あれだけ

深刻な事故を起こしながら、

何の反省もしていないのですな。


２）農業・農村所得

10年以内に倍増

〔検討〕

農業所得は９０年の６兆円から

ほぼ半減。

TPP参加で農林水産の

生産額は

３兆円に減ると試算されています。

農家は、

自民党のファンだ、

適当なこと言ってりゃいい

という安倍某の考えが

丸見えです。

腹の底から

水産、酪農家を愚弄してます。



３）農産物・食品の輸出

現状４５００億円→7年以内に1兆円にする


４）民間設備投資

現状63兆円→3年以内に70兆円。


５）世界大学トップ１００入り

現在は２校→１０年以内に１０校にする。

〔検討〕

この目標を達すため、

今後３年間で

大学の教員１５００人程度を

優秀な外国人に置き換えるそうです。

今の大学生の語学力では、

毎日、

「ハウ　マッチ？」

の言い方の練習になるでしょう。

それに余剰となる

大学の教員１５００人は、解雇！

ということなのでしょうか。

教育現場を

無視していると批判されるのは、

教育ジャーナリストの小林哲夫氏です。


６）訪日外国人旅行者を増やす

現状では年間８００万人→将来は２０００万人。


７）放送輸出コンテンツ輸出

現状は６３兆円→５年以内に３倍増１６３兆円。



以上は、目標だが

それぞれにキャッチフレーズがあります。

これがまた、噴飯ものです。

「世界に勝てる大学教育」

「意欲のある学生が海外留学できる仕組み」

「攻めの農業

（これは、アメリカの政策がそうだといわれてますね）」

「クールジャパン戦略」

…聞いているだけで寒気がします、

そういう意味では、確かにクールではありますが――。

異次元緩和は、

安倍某の頭まで溶かし始めたようです。

国債投げ売りの危機など、

このおっさんには、

まるで見えないんだろうな。