のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

これが虐待? 虐待です。

2009年03月18日 11時46分59秒 | Weblog
①大切な人に妄想があり、「(家族の)だれかが来た!」と言う。あまつさえ夜に彷徨があったとします。あなたは、「10時に寝ろ」とか言って、迫ってませんか。
ずっと寝ていたら、誰でも夢と現実の区別がつきにくくなるものです。

②また、お風呂でぬくもり排便があったとしましょう。
これは、失神状態に陥った結果かもしれません。見方を変えれば、湯が熱いという信号です(NGです、熱いお風呂!参照)。

③電子レンジをかけ過ぎ、食べ物を炭のように真っ黒焦げにしてしまう。水を使ったら使ったで、出しっ放し。残念ながら、生活用品の使用法を守れなくなったとしましょう。
「レンジで食べ物を焦がすなら、レンジを使うな。まともに洗い物ができないなら、蛇口に触れるな」などとルールを設定して、被介護者を縛りつけようとしてませんか。
一見、当たり前に見えるこんな要求も、立派な虐待です。記憶障害のある相手に約束を持ち出すのは、暴力なのです。本人を客観的に見直して欲しいです。

④返事もしなくなったとします。無理に素人判断で難聴傾向あり、と診断していませんか。
(自分に対し話しかけられている)という認識は、自分への満足感に応じて、成立します。記憶力が減退し、一番戸惑っているのは、当の本人です。それを忘れて、注意を促すと、自傷行為へと発展します。

  ――  ――  ――

認知症の罹患が納得できないと、腹が立ってきます。納得すれば、気が楽になります。このことを覚えておいて下さい。楽にやらないと、介護は、どんどん辛くなってしまいます。いやいやするのであれば、しないほうがましです。
介護の基本中の基本は、本人より偉くならないということです。すべては、心が決めます。ほんまですよ! 疲れたときは、忌野清志郎の歌でも聞いて一服して下さい。

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4 コメント

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はい。 (けろろ)
2009-03-18 12:18:54
全ては、自分の考え方次第なんだなぁ、と思います。
子育て真っ最中のときも、これと似たようなこと言われた覚えがあります。
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Unknown (mu-mamu)
2009-03-18 16:18:04
介護の基本中の基本『本人より偉くならない』
この言葉ありがたく頂戴致します。
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只今介護中につき (kayo)
2009-03-18 21:21:55
元プロフェッショナルの忠太さんのアドバイス
ふ~む、成るほど耳の痛いお話ばかり・・・

母の介護は終了しましたが、父の世話は続いています
私もやっとこの頃出来る様になって来ました
「本人より偉くならない」と言う事

父の失敗を怒りながら、これは虐待だなと自分で思い、父が死んだら自分を責めてどれ程泣くのだろう・・ などとぼんやり思って、今はトンチンカンな事を言ったりしたりしてもグッと我慢です


忌野清志朗はサイコーですね


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コメント、ありがとうございます。 (忠太)
2009-03-19 03:36:26
☆けろろさんへ
子育ては、介護と似たとありますね。親の心ひとつで、いい子にも悪い子にもなる、というのは真理でしょうね。

☆mu-mamuさんへ
文章にはありますけどね、考え方に著作権はありません。持ち帰りフリーです。どうぞ、頂戴仕って下さい。

☆kayoさんへ
え~、介護からは解放されている方とばかり思ってましたよ。
書くのが嫌だったのでしょう。実は、僕もお袋のこと、書くの苦手なんです。トンチンカンぶりを報告すれば、本人を笑い物にしてるみたいでしょう。それはそれでストレスになるわけですね、困ったことに…
ところで、我慢のとき、ジョークを言ってみれば、雰囲気が変わります。。。試して見られたらいかがでしょう。
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