のんきに介護

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ザ・ガーディアン紙 / 「アル・ゴア氏の考えるエネルギー政策」

2014年04月02日 15時51分08秒 | 原子力発電
ザ・ガーディアン(英国)によると、

アル・ゴア元副大統領は、

ジブラルタルの環境フォーラムで演説で

「新エネルギー政策における原子力発電の役割について、

もはや期待するところは無い」と、

言い切ったそうです。

サイト「星の金貨プロジェクト」に

その旨の報告が

ありました。

☆ 記事URL:http://kobajun.chips.jp/?p=6615 

知りたいのは、

ゴア氏が

立場を変えた理由です。

かつて、

この人は地球温暖化による

環境問題を

取り上げ、

エネルギー対策として

原子力発電の役割に大いに期待していると

意見表明してました。

日本人として興味のあるのは、

立場の変更につき、

福島の原発事故が影響しているのかです。

驚いたことに、

ゴア氏は、

原子力発電所の事故につき

とても楽観的です。

こんな風に彼は言います。

(1)「核廃棄物の問題は、多分解決されることになるだろう」

(2)「原子力発電所の安全の確保も達成される」

ねっ、恐ろしいほど見通しが明るく描かれているでしょ?

と言うか、

無責任な放言という印象さえ受けますね。

思うに、

核兵器を保持する上で、

原発は、

プルトニウムを製造するために

必要な工場なんですな。

だから完全には

否定しないですけど、

エネルギー政策としては、

原子力発電に積極的な役割は期待しなくなった

ということになります。

なぜ、このような気持ちの変化が生じたかー―。

続けて、

ゴア氏の主張を見てみましょう。

「原子力発電のコストの高さはもはや不合理」と言うべきレベル。

「しかも今後も高騰を続けることになる」とのこと。

すなわち、今後、

安全性を確保するためには、

桁違いな費用が

嵩むようになるということなんですな。

他方、再生可能エネルギーの発電コストは、

予想を超えて

下がり続けているわけです。

「今や太陽光発電システムの進歩は、

ムーアの法則ジュニアのコスト低下曲線の上に乗っています」

とまで評価されます。

ムーアの法則とはコンピュータ用語で、

その性能が

3年で4倍に向上することを

指すそうです。

“ジュニア”というのは、

再生可能エネルギーに関する技術進化を

コンピューターの場合になぞらえて説明できると主張したいがための

強調だろうと推測されます。

さて、ゴア氏に気候変動についての見方に、

変更はありません。

「気候変動を証明する科学的根拠は?」

という質問に対して、

具体的な根拠は

何も言っておられません。

しかし、気候変動(地球温暖化)を否定するのは、

引力を否定するのと同じという

科学者の

共通認識、コンセンサスが存在すると、

断言されました。

相当な確信ですよね。

となると、

(二酸化炭素を大量に排出するので)

火力発電を避けるという

前提です。

太陽光発電以外では、

風力発電も

低下していることを認められます。

新エネルギー政策の主力は、

この二つという認識でしょうか。

「核廃棄物の問題は、多分解決される」

などという楽観論を

眺めていると、

まだ、この人、夢から覚めてない

という印象を受けます。

しかし、技術の進化ということを

日本では

本気で議論されていません。

その点は、

とても新鮮でした。


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