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何を基準にして誰に1票を投じるか ~ 上杉隆氏の問いかけ

2014年12月01日 07時51分31秒 | 選挙
11月29日付(28日発行)の

日刊ゲンダイの

一面記事「」700億円かけtムダナ総選挙 無意味の裏」

の末尾は、

選挙の結末に関して、

こんな悲観的な

記述に終わっています。

「自民党の外交・経済連携本部国際情報検討委員会が

〈従軍慰安婦の強制連行も性的虐待も否定された〉という

決議を採択したらしい。

日刊ゲンダイが

委員長の原田義昭衆院議員に

「国連によって提出された

『クマラスワミ報告書』を否定する気か」

と尋ねたところ、

「読んでいない」

とのこと。

もう見ちゃいられない暴走だと

感想を書きつけた後、

こう結んでありました。

「それでも、安倍自民党が楽々過半数に達するというのだから、

心底、この国の未来には絶望の2文字しか浮かばない」と。

この「安倍自民党が楽々過半数に達する」という見方は、

この記事冒頭の記述に

対応してます。

こう書かれてありました。

「(大方のマスコミの選挙予想を見る限り)たとえ『自民は40議席減』だとしても、

自民は254議席。

楽々単独過半数(過半数は238議席)なのである。

30議席は堅い公明党と合わせれば、

284議席。

これじゃあ、衝撃も何もなくて、

政治は何もかわらない」と。

確かに、

その通りです。

しかし、そういう日刊ゲンダイは、

与党獲得全議席数を

294議席だとしています

(拙稿「東京商工リサーチ / 『円安評価:マイナスだ(48・4%)、プラスだ(4・9%)』」
http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/0bbd962728a8d2fde05919565a78b149)。

ご丁寧に

230まで減る可能性もあるとまで

言及されてありました。

一方で、

何食わぬ顔でそのような予想をしながら、

他社が

自社より厳しい目の予想をするや、

ちゃぶ台返しというか、

急に

「これじゃあ、衝撃も何もなくて、

政治は何もかわらない」

と投げ出してしまうわけだ。

「野党もとことん舐められたものだ」

と言いながら、

バカな国民が大勢いるからだというわけだ。

現に、

「選挙民を舐めきっているのである」

と先生顔して

コメントされてありました。

これだと、

エリート意識丸出しで

――予想される低投票率。まんまと安倍晋三の側近たちの狙いが功を奏する雲行きである。しかし、自公の勝利の結果は、地獄の扉を開ける結果になろう。これから日本の支配層は、米国・朝鮮などの外国勢に占められ、官僚・メディア・政治家も外国勢で席巻されるだろう。すべては愚かな国民の選択した結果だ。〔15:10 - 2014年11月30日 〕――

と言って憚らない

兵頭正俊‏@hyodo_masatoshi さんとあまり変わらない

ということになります。

実は、

自民党の強さの裏側にあって、

忘れがちなのは、

民主党の決定的な立候補者の少なさです。

同紙は、

12月1日付(11月29日発行)の

一面記事「この国が民主主義でなくなる選挙になる」

において、

次のような森田実氏の警鐘を載せていました。

いわく、

野党第一党の民主党は、

候補者が

全員当選しても過半数に満たない。

つまり、どう転んでも政権交代は起きない。

たとえ自民党が議席を減らしても、

その分は維新の党や

次世代の党などの極右勢力が

政権を補完する役割を果たすでしょう。

元航空幕僚長の田母神俊雄氏も立候補するというし、

民主党の中にも

右翼思想の連中がいる。

これでは、自民が議席を増やそうが

減らそうが、

安倍右翼体制が強化されるだけです云々。

では、

どうすればいいのか――。

極右好戦派、

すなわち、エアー右翼を一掃する

という観点に立って、

必ずしも民主党にこだわることなく、

共産党が嫌いな人が自分のアレルギー反応を克服して

共産党に1票を投じるように、

あるいはまた、

泡沫候補と言われる立候補者を選べということになります。

そういう意味で、

上杉隆さん衆院選山口4区から出馬、

しかも維新っていう

ツイッター上で流れている情報は、

ケース・スタディとしての趣がありますね。

ただ、もし、本当の話なら、

(もっとも、維新の会の公認は得られないでしょうけど)

1票、差し上げたらいいと思います。

「安倍某」という、

これから何世代にも渡る諸悪の根源を取り除けるなら

それがベストの選択だからです。



さて、

「この政党がいいのか、あの政党か」

という観点では、

民主主義を形骸化しようとする

安倍某の

企てを成功させてしまう恐れがあります。

しかし、かといって、

政党でなく、

人だという発想では

思わぬ罠が待っています。

こっから先は

特に自民党支持者の方に言っておきたいです。

あなたたちは内心、

(安倍はイヤ)

と思っているかもしれない。

しかし、自民党に投票すれば、

安倍独裁を

認めるのと同じ意味を持つからです。

すなわち、

国民には首相指名権がありません。

仮に自民党の

誰かさんがとてもいい人だったとしても、

総裁選では

安倍某に投票すべき圧力があります。

国会での自民党所属議員の動きを見れば、

その圧力に屈するだろうことは

予想のつくことです。

誰一人、

公然と反旗をひる返さないではないですか。

雑誌に

疑問を述べることもあるでしょう。

しかし、「自民党に投票すれば、

それは安倍独裁を認めるのと同じ意味を持つ」

と強く主張されっるのは、

上掲、森田実氏です。

そう言っていいほどに

「今の自民党は」

「極右勢力に乗っ取られてしまった」(同氏)からです。

すなわち、

いわゆる2重基準のようですが、

野党に関しては、

人を選ぶという観点から

投票していいでしょう。

しかし、自民党に関して、

同じ選び方をすると安倍某を利する結果になるだけ

という結末を

重々承知して頂きたいということです。

心を鬼にして

切って捨ててしまうべきです。

情に負けてはいけません。

上杉氏は、

ジャーナリストとして

そのような冷徹な判断ができますかと、

あえて、

自分のファンを通して

世に問うていらっしゃるのではないですか。

マスコミの世論調査の度に現われる

自民党支持者から

たくさんな離反者が出ない限り、

選挙を通して

日本は、

自然な形で独裁体制に移行します。

それを許すか否かの判断を

国民は今、

求められているのだ

と注意を喚起されているのでしょう。

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