のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

「使いもしない核兵器」に固執する意味はあるか。

2012年10月27日 17時23分03秒 | Weblog
2010年、

政権交代を果たした民主党は、

日本国内で

密かに行われていた核武装の議論を認めました。

そして

付け加えて言うに、

「我が国の安全保障に資する」という文言を、

6月の原子力基本法の改定に際し、

挿入しました。

これにつき、

元外交官の遠藤 哲也氏が

疑念を明かしました。

改定を支持した人々は、

上記文言の挿入を

「原子力発電所をテロリストの攻撃から守るためのもの」

として正当化しようとします。

しかし、ならばなぜ、

「原子力発電の安全」という表現を使わず、

「我が国の安全保障」という表現を用いたのか?

ということです。

自民党でさえ、

公にはできなかった

核の兵器としての利用の方向を

明確にし、

自民党より自民党な路線を

鮮明にしました。

それ故、原子力委員会の委員長代理である

鈴木達治郎氏のような人々は、

懸念を表明しています。

実際、賢明なことではありません。

日本の

150トンものプルトニウムの保有量は、

核兵器の拡散に

つながる可能性があり、

国際社会に対し、

非常に悪い印象を植えつけていくことになるでしょう。

「星の金貨プロジェクト 」(リンク

というサイト管理人の

小林順一氏も

「核兵器保有をめざせ」という

「この手の議論の無責任さには辟易します」と

感想を漏らされます。

アメリカでさえ、

国のあちこちにある「使いもしない核兵器」を、

どうやって安全に保管し続けるか、大きな問題になっています。

テロの危険だけでなく、

火災による誘爆という問題もあります。

福島第一原発は、

事故収束どころか、2次災害発生を防ぐのに

手いっぱいです。

危険が去っていないのです。

そんな状況下で、

「核武装のため、原子力発電は必要!」

という主張は、

危険をもって危険を忘れようとするものです。

また、広島、長崎で被爆され、その後長く苦しんでこられた被爆者の方々、

そして福島第一原発の事故により、

理不尽にも難民同然の境遇に追いやられた方々に対し、

余りに申し訳ないです。

それにそもそも、この国を守る…?

そんなことを言う資格が

利権漁りの

原発推進派の皆さんにあるものなのでしょうか。


さて、「すでに54基もあるため、

国内での建設がムリなら、

外国の会社を買収してでも原発の建設を継続する」

という気持ちなど、

僕の理解を超えます。

原発への、

その執念のほどを示す

びっくり記事がありましたので、

下に転載しておきます。


<資料>

「日立、英の原発会社を買収へ」(リンク

   産経ニュース(2012.10.27 12:54)

 日立製作所が、英国の原子力発電会社「ホライズン・ニュークリア・パワー」を買収する見通しであることが27日、分かった。ホライズンは英国の2カ所で原発を建設する計画を進めており、日立はこれを受け継ぐ。東京電力福島第1原発事故を受け国内での新設は見込めず、日立は原発事業の海外展開を強化する。

 関係者によると、ホライズン側との交渉がほぼ固まったという。日立は30日に取締役会を開き、決定する見通しだ。買収額は500億円超に上る可能性がある。ホライズンは、ドイツ電力大手の2社が英国での事業展開のため2009年に設立したが、ドイツ政府の脱原発方針を受け、ホライズンの売却を表明。日立と、東芝子会社で米原子力大手のウェスチングハウスを中心とする2グループが入札の最終候補に残っていた。

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