のんきに介護

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梅堯臣(北宋) / 「猫祭」

2012年08月09日 15時13分15秒 | Weblog
「ねこメモ 」

というサイトに

亡き猫を悼む漢詩が

紹介されていましたので

紹介します。




 猫が死んだことを嘆く漢詩  ~「猫祭」 (猫のお葬式)|梅堯臣(北宋)

   〓 ねこメモ 〓   2012年08月09日 15:00


【漢詩】

  
「猫祭」

自有五白猫
鼠不侵我書
今朝五白死
祭与飯与魚
送之于中河
呪爾非爾疎
昔汝噛一鼠
銜鳴遶庭除
欲使衆鼠驚
意将清我盧
一徒登舟来
舟中同屋居
糗糧雖甚薄
免食漏窃余
是実爾有勤
有勤勝雞猪
世人重駆駕
謂不如馬驢
已矣莫復論
為爾聊欷歔  



【読み下し文】


五白の猫を有してより
鼠は我が書を侵さず
今朝 五白死す
祭って飯と魚とを与う
之を中河に送って
爾を呪するは爾を疎かにするにあらず
昔 汝は一鼠を噛み
銜え鳴いて庭除を巡れり
衆鼠をして驚かしめんと欲し
意は将に我が盧を清めんとするなり
一たび舟に登ってより来(このかた)
舟中 屋を同じうして居る
糗糧 雖だ薄しと雖も
漏窃の余を食らうことを免る
是実に爾の勤むる有ればなり
勤むる有ること鶏猪に勝る
世人は駆駕を重んじ
馬驢に如かずと謂う
已んぬるかな 莫た論ずる莫からん
爾の為に聊か欷歔せん



【現代語訳】

猫の五白(※)を飼ってからというもの、
鼠は私の書物をかじらなくなった。

今朝、その五白が死んだ。

その死体を祭って飯と魚を捧げた。川中に放って水葬にした。

五白よ、これは穢れを払ったのであって、お前を粗末に
扱ったわけではないのだ。

昔お前は一匹の鼠を捕まえて、
それをくわえて鳴きながら庭を駆け回ったことがあったね。

あれは鼠たちを威嚇して、
私の庵に手出しをさせまいとしてくれたのだね。

ひとたび舟に乗ってからは、
いつもお前と一緒だった。

乾飯はたいへん少なかったが、
鼠が小便をひっかけたりかじったのを
食べるハメにはならなかった。

それは実に、お前が頑張ってくれたおかげだ。

お前の働きは鶏や猪にも勝る。

世の人は 車馬を重んじて馬や驢馬が最高だなどと言うが…、
いや、言っても仕方無い。これ以上言うのはよそう。

お前のために、少し泣かせてくれ。


(※)「五白」って、猫ちゃんの名前です。

手足と口の辺りが

白い毛で覆われていたのでしょう。

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