のんきに介護

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中国は本気で日本の右傾化を嫌っているのだろうか?

2015年08月04日 02時50分40秒 | 世界の中の日本
1937年7月7日、

北京の郊外で盧溝橋事件が起き日中全面戦争に突入した。

盧溝橋事件は、

中国では「七七事変」と呼ばれ、

以降、毛沢東が国共合作を国民党に飲ませ、

日本と戦ったことになっている。

しかし、本当に戦ったのかということが

歴史資料を通して問われている。

その歴史資料とは、

「『対日抗戦期間中共統戦策略之研究(対日抗戦期間における中国共産党の統一戦線戦略の研究)』(正中文庫)の第三章第四節「毛沢東が八路軍に出した秘密指示」(41頁~42頁)」だ。

そこに、

――中日の戦いは、我が党の発展にとって絶好の機会だ。われわれが決めた政策は「70%は我が党の発展のために使い、20%は(国民党との)妥協のために使う。残りの10%だけを対日戦争のために使う」ということである。もし総部と連絡が取れなくなったような事態になっても、以下のことを守るように。この戦略は以下の三つの段階に分けることができる。

その一:(国民党との)妥協段階。この段階においては自己犠牲を以て表面上は、あたかも国民政府に服従しているようなふりをする。三民主義を唱えているようにふるまうが、しかし実際上は我が党の生存発展を覆い隠すためだ。

その二:競争段階。2,3年の時間を使って、我が党の政治と武力の基礎を築き、国民党政府に対抗でき、かつ国民政府を破壊できる段階に達するまで、この戦いを継続すること。同時に、国民党軍の黄河以北の勢力を消滅させよ!

その三:進撃段階。この段階に至ると、華中地区に深く入り込み根拠地を創って、中央軍(国民党軍)の各地区における交通手段を切断し、彼らが孤立して互いに連携できないように持って行く。これは我が党の反撃の力が十分に熟成するまで行い続ける。そののち最後に国民党の手中から指導的地位を奪うのである。――

とある。

簡単に言えば、

毛沢東が「敵」 と考えていたのは、

蒋介石率いるところの国民党だというわけだ。

それで、

中共の軍通称「八路軍」と「新四軍」の

本当の実力は

絶対に見せるなと厳命していたという。

(こいつら弱い)

という錯覚が日本軍にある限り、

彼らは攻めてこない

と見極めていたわけだ。

しかし、毛沢東の厳命にかかわらず、

彭徳懐・八路軍副総指揮官が百個の団を組織して、

1940年8月に日本軍と真正面から戦ってしまった。

八路軍の強し!

相対した

日本軍の対支派遣軍総司令官となる岡村寧次大将が

彭徳懐を絶賛したという。

しかし、毛沢東からすれば、

ただの反逆者なので

新中国(中華人民共和国)誕生後、

1958年の廬山会議で粛清され、文化大革命(1966年~1976年)の中、激しい暴行を受けたのち獄死したという。

そのような話を

東京福祉大学国際交流センター長、

筑波大学名誉教授、理学博士の遠藤誉 氏が

されているようだ

(ヤフーニュース「兵力の10%しか抗日に使うな!――抗日戦争時の毛沢東」*http://bylines.news.yahoo.co.jp/endohomare/20150803-00048092/)。

思うに、

毛沢東にとって、

日本軍は、

国民党という敵の敵だったわけだ。

内心では

味方扱いしていたってことだ。

だから兵力の10分の1しか使わせなかったのだ。

この毛沢東がした厳命につき、

上掲サイトは、

「習近平総書記は、この厳然たる事実を直視する勇気を持っているだろうか? 」

という問いかけとして記している。

しかし、安倍某を支える

ネトウヨたちにも考えさせるべきだ。

何故というに、

この者たちの多くは、

米軍の介入故に、

日本軍は日中戦争に敗れた。

もし、介入されなかったら勝っていた…

という思い込みがあるようだからだ。

もし、

日本軍が中共の

ありのままの軍事力に相対していたとすれば、

蹴散らされていた可能性が十分にある。

中国(漢文化)では、

「武人」

というのは軽蔑の対象だ。

日本は

「士(さむらい)」とか言って

持ち上げる。           

その文化的な違いがある。

彼らは、

「韜晦」することを恥じない大人だ。

「日本人すげえ系」とは

根本のところで相入れないものがある。

一敗地に塗れないためには、

そこを

十分に自覚すべきだ。

国粋主義を煽って、

日中がぶつかって誰が得するのか言えば、

米国だ。

この国は、

池の深さを測る竹棒がごとく、

日本を使って、

中国の本当の強さを調べる魂胆なのではなかろうか。

そのことを

よくよく考えておくべきだ。

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