中学生殺人事件は、行き場を失くした日本を反映して起きた事件ではないか

仏教に

「末法思想」がある。

今までは、

鎌倉時代の思潮として

歴史的にしか

受け止めていなかった。

しかし、今の時代、

とてもリアルな傾向だ。

世は、

放射能の惨禍で

人びとは、

何時病に倒れても可笑しくない。

しかも、

病名は、

白血病などおどろおどろしたものがある一方で、

ぶらぶら病など、

市民権を得ていないものが一杯ある。

老いも若きも

いつ死んでも可笑しくない。

政治の世界は、

保身しか眼中にない人間が

我が物顔で

勝手なことを言っている。

大義もないのに、

今後は兵士になり米国のため

血を流さなければならない。

首相はと言えば、

今後、

国民にとんでもない労苦を強いることになるのに、

ヘラヘラ笑いながら国会には３割出席だ。

女性議員がいるときだけ

野次を飛ばすため顔を出すつもりだろう。

事実を伝える

機関もなく、

個々人は暗中模索の中で、

これと思う意見を

それぞれ勝手に信奉している。

さて、さて、

内閣支持率劇場は

いつまで続くのだろうか――。

「２割台まで落ちたら政権は御終い」

という楽しい予告で、

もうここまで来たら回復しないと思わせて、

「残念でした」

ということになる。

きっと世界のどこかに

がっかりした日本人の顔を思いだいながら、

腹を捩らせ笑っていることだろう。

まさに、

時代は末法ではないか。

刹那的になって、

面白ければ何でもする

という世の中の

前触れとして今回の中学生殺害事件が起きたのだろう。

もともっと残酷な事件が

これから何十年と日本で起き続けるのではあるまいか。


〔資料〕

「事件後に大阪と福島往復、職場に復帰も 中１遺棄容疑者 」

　　　朝日新聞（2015年8月24日05時06分）

☆　記事URL:http://www.asahi.com/articles/ASH8R62ZMH8RPTIL027.html?iref=comtop_6_02

　大阪府寝屋川市の中学１年、平田奈津美さん（１３）の遺体が遺棄された事件で、死体遺棄容疑で逮捕された同市の山田浩二容疑者（４５）が、除染の仕事をしていた福島県から事件直前に大阪に帰省し、事件後に１度福島に戻っていたことが捜査関係者への取材でわかった。府警は竹林で見つかった平田さんの同級生、星野凌斗（りょうと）さん（１２）が死亡から数日内に遺棄されたとみている。

　府警によると、山田容疑者は福島県川俣町で除染作業をしている契約社員。府警は２３日、山田容疑者を平田さんの死体遺棄容疑で送検し、福島県二本松市の宿舎を家宅捜索した。

　福島の除染作業を請け負う会社の関係者らによると、山田容疑者は除染を担う別の職場から移ってきて７月下旬に働き始めた。８月１１日ごろ、盆休みで大阪に帰省したという。