のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

金子勝氏 / 「アベノミクス『成長戦略』 医療ツーリズムも失敗」

2015年04月21日 22時20分48秒 | 経済生活
☆ヒカリ@読書☆ @fukuda_jp さんのツイートだ。

――日本では「ウソには寛容だけど、ミスには厳しい」だからみんなウソをつきます。日本ではウソをついてでもミスを隠したほうがいい。ミスを認めた瞬間、出世がなくなるからです。上杉隆の40字で答えなさい http://www.amazon.co.jp/gp/product/4479392041?ie=UTF8&tag=sinichirouf-22&linkCode=shr&camp=1207&creative=8411&creativeASIN=4479392041&ref_=sr_1_1&qid=1312462491&sr=8-1 …〔14:10 - 2015年4月21日 〕――

もし、

この法則が成り立つとすると、

嘘をつくことも

能力の一つのように思える。

しかし、

嘘につきものなのは、

「ばれる」

という現象だ。

ばれて後、

それでもしらばっくれば、

噂で済む?

今の日本を見ていると

それで済みそうだ。

この結末は、

「ミスを許さない社会」へのアンチテーゼのようである。

それでいいのかどうか――。

我々は、

ミスを許さないのではなく、

ミスを誘発する

社会をこそ問題にすべきである。

思うに、ミスを誘発する過程をよくよく観察すれば、

ミスの背後には

嘘つきがいることが判明する。

たとえば、

小保方事件。

この事件の本当の虚偽を招く、

誘惑にこそある。

理研が

安倍某の成果主義に呼応して

無理に無理を重ねて

小保方論文に厚化粧を施したのは、

「特定研究開発法人」に

指定され、

巨額な予算を

獲得するためだった。

誘惑に負けた理研は責められるべきかもしれない。

しかし、より以上に責めを問われるべきは、

厚化粧された

研究成果であっても

身を飾らせようとする政権ではないのか。

「成果はなくていい」

という無駄を許す心があれば、

理研の責任者の自殺は、

未然に防げた事故だったと思う。

そこで、

紹介したいのが

金子勝氏の日刊ゲンダイに投稿された論稿だ

(下記〔資料〕参照)。

同氏は、

同じようなミスとして、

「医療ツーリズム」を挙げておられる。

舞台は、

昨年11月、神戸市に設立された

「神戸国際フロンティアメディカルセンター」。

「生体肝移植」の手術を

受けた患者7人の内、

4人までが手術後1か月以内に死亡しているという。

施術者に

危ないという認識はなかったのか――。

多分、あったと思うな。

しかし、「混合診療」の導入とともに、

安倍某の掲げる「成長戦略」の

一環である「医療ツーリズム」(外国から患者を呼び寄せ、儲けようという構想)

が誘因となって、

こちらも理研同様、無理の上にも無理を重ね、

厚化粧してしまった。

理研の場合は、

論文の手直しだったが、

神戸国際フロンティアメディカルセンターの方は、

医療従事者のかさ上げだ。

金子氏によると、

普通、15~16時間に及ぶ

手術をする場合、

本来、ドナーと患者、

それぞれに3人ずつ、計6人の医者が

通例という。

ところが、メディカルセンターでは、

常勤の医者は、

3人しかいなかったらしい。

僕が犯罪的だな

と思うのは、

理研と同じだ。

「こんなのあげるよ」という

餌をちらつかせ、

背後で成果をせかす最高責任者を自称する男の

ミスの可能性を考慮しない態度だ。
 
このおっさんは、

自分自身、

大ぼら吹きで嘘をつくことにまったく抵抗がないので、

ミスがあったとき、

餌に食いついた者にミスを糊塗する如才なさを

求めるし、もし、それがなければ、

笑うわけだ、

無能だ、と。

メディカルセンターと理研が

「医療特区」

という同じ地域に隣接してある

という事実に

シンボリックなものを

感じた。

金子勝氏の分析は鋭く、

いずれのミスも

「成果主義に踊らされた結果である」

と喝破される。

納得した。


〔資料〕

「アベノミクス『成長戦略』 医療ツーリズムも失敗」

   日刊ゲンダイ(2015年4月22日付〈21日発行〉)


典拠:KK‏@Trapelus さんのツイート〔16:46 - 2015年4月21日

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