のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

asahi.comの3月17日付記事を読みなおす

2011年07月01日 22時38分29秒 | Weblog
備忘録として、

「運転休止中の火力発電所を次々稼働へ・東電」(2011年3月17日付、asahi.com

の記事を下記に整理し直しておきます。

―――***―――***―――***―――

 東電は、震災で福島第一原発(6基計469.6万キロワット)と

福島第二原発(4基計440万キロワット)がすべて使えない状態となった。

これらは、東電が持つ全電源の14%(認可出力ベース)を占めていた。

 管内の3月の平均電力需要は

午後6~7時のピーク時で

4700万キロワットであるのに対し、

供給力は

17日時点で3350万キロワットにとどまる


ここに嘘があったか! [注])。

そこで――

(1) 原油や重油、液化天然ガス(LNG)、都市ガスを燃料とする発電所を動かす。

(2)22日までに、定期検査で止まっている五井火力発電所2号機(26.5万キロワット、LNG、千葉県市原市)を検査期間を短縮して起動。

(3)IPPからの買い受けも20万キロワット増やし、供給力を3400万キロワット程度に増やす。

(4)さらに3月末までに、東扇島(LNG)、鹿島(重油・原油)、袖ケ浦(LNG)、品川(都市ガス)の各火力発電所の一部発電機を立ち上げ、合計250万キロワットを確保。
 
(5)夏までに、総計30万キロワット規模のガスタービン発電機を導入する


[注] 福島第一原子力発電所 470.6万kW、福島第二原子力発電所 440.0万kW

ですから、合計して約910万kwが発電不能。

しかし、東電の発電能力は、6,266.3万kw 。

他の発電所に支障がない限り、

単純に引き算すればいいはずです。

計算すれば、5,356万kw。

それだけの余力があるということになります。

マスコミが報道した3,350万kwという

数値とは明らかに開きがあります。

この二つの数値の差を求めると、

2006万kwです。

この中に

あえて算入しなかった

水力発電所、160箇所による発電量、852万kWと

火力発電所の内、

整備不十分なためか

計上できない結果、隠したことになる発電量が

1154万kWもあったことになります。

マスコミの仕事は本来、

こういう不明瞭な発表の

裏にある

仕組みを暴くことにあるはずです。

東電の垂れ流す

情報を鵜呑みにする

マスコミの罪の大きさを改めて感じました。

また、いきなり平均値で

「管内の3月の平均電力需要は

午後6~7時のピーク時で

4700万キロワットである」

と、何の疑いもなく受け入れていますが、

実際の消費量は、

前に見たとおり

多くても3,400万kW台止まりで推移してます

(6月29日の猛暑日、4539万kWを記録しましたが)。

計画停電の実施日、3月14日など、

わずか2,800万kWでした。

ニュースの日付が3月17日なのを考えると、

マスコミも東電とグルではないかと

勘ぐりたくもなります。

普通に考えて、

大震災で経済が大きく落ち込んでいるんですよ。

例年の平均値で

電力需要量を予想することの不合理さ加減は、

小学生でも見抜ける事柄と思います。

ジャーナリスト諸君、恥を知りなさい!!

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