備忘録として、
「運転休止中の火力発電所を次々稼働へ・東電」(2011年3月17日付、asahi.com
の記事を下記に整理し直しておきます。
―――***―――***―――***―――
東電は、震災で福島第一原発(6基計469.6万キロワット)と
福島第二原発(4基計440万キロワット)がすべて使えない状態となった。
これらは、東電が持つ全電源の14%(認可出力ベース)を占めていた。
管内の3月の平均電力需要は
午後6~7時のピーク時で
4700万キロワットであるのに対し、
供給力は
17日時点で3350万キロワットにとどまる
(ここに嘘があったか! [注])。
そこで――
(1) 原油や重油、液化天然ガス(LNG)、都市ガスを燃料とする発電所を動かす。
(2)22日までに、定期検査で止まっている五井火力発電所2号機(26.5万キロワット、LNG、千葉県市原市)を検査期間を短縮して起動。
(3)IPPからの買い受けも20万キロワット増やし、供給力を3400万キロワット程度に増やす。
(4)さらに3月末までに、東扇島(LNG)、鹿島(重油・原油)、袖ケ浦(LNG)、品川(都市ガス)の各火力発電所の一部発電機を立ち上げ、合計250万キロワットを確保。
(5)夏までに、総計30万キロワット規模のガスタービン発電機を導入する
[注] 福島第一原子力発電所 470.6万kW、福島第二原子力発電所 440.0万kW
ですから、合計して約910万kwが発電不能。
しかし、東電の発電能力は、6,266.3万kw 。
他の発電所に支障がない限り、
単純に引き算すればいいはずです。
計算すれば、5,356万kw。
それだけの余力があるということになります。
マスコミが報道した3,350万kwという
数値とは明らかに開きがあります。
この二つの数値の差を求めると、
2006万kwです。
この中に
あえて算入しなかった
水力発電所、160箇所による発電量、852万kWと
火力発電所の内、
整備不十分なためか
計上できない結果、隠したことになる発電量が
1154万kWもあったことになります。
マスコミの仕事は本来、
こういう不明瞭な発表の
裏にある
仕組みを暴くことにあるはずです。
東電の垂れ流す
情報を鵜呑みにする
マスコミの罪の大きさを改めて感じました。
また、いきなり平均値で
「管内の3月の平均電力需要は
午後6~7時のピーク時で
4700万キロワットである」
と、何の疑いもなく受け入れていますが、
実際の消費量は、
前に見たとおり
多くても3,400万kW台止まりで推移してます
(6月29日の猛暑日、4539万kWを記録しましたが)。
計画停電の実施日、3月14日など、
わずか2,800万kWでした。
ニュースの日付が3月17日なのを考えると、
マスコミも東電とグルではないかと
勘ぐりたくもなります。
普通に考えて、
大震災で経済が大きく落ち込んでいるんですよ。
例年の平均値で
電力需要量を予想することの不合理さ加減は、
小学生でも見抜ける事柄と思います。
ジャーナリスト諸君、恥を知りなさい!!
「運転休止中の火力発電所を次々稼働へ・東電」(2011年3月17日付、asahi.com
の記事を下記に整理し直しておきます。
―――***―――***―――***―――
東電は、震災で福島第一原発(6基計469.6万キロワット)と
福島第二原発(4基計440万キロワット)がすべて使えない状態となった。
これらは、東電が持つ全電源の14%(認可出力ベース)を占めていた。
管内の3月の平均電力需要は
午後6~7時のピーク時で
4700万キロワットであるのに対し、
供給力は
17日時点で3350万キロワットにとどまる
(ここに嘘があったか! [注])。
そこで――
(1) 原油や重油、液化天然ガス(LNG)、都市ガスを燃料とする発電所を動かす。
(2)22日までに、定期検査で止まっている五井火力発電所2号機(26.5万キロワット、LNG、千葉県市原市)を検査期間を短縮して起動。
(3)IPPからの買い受けも20万キロワット増やし、供給力を3400万キロワット程度に増やす。
(4)さらに3月末までに、東扇島(LNG)、鹿島(重油・原油)、袖ケ浦(LNG)、品川(都市ガス)の各火力発電所の一部発電機を立ち上げ、合計250万キロワットを確保。
(5)夏までに、総計30万キロワット規模のガスタービン発電機を導入する
[注] 福島第一原子力発電所 470.6万kW、福島第二原子力発電所 440.0万kW
ですから、合計して約910万kwが発電不能。
しかし、東電の発電能力は、6,266.3万kw 。
他の発電所に支障がない限り、
単純に引き算すればいいはずです。
計算すれば、5,356万kw。
それだけの余力があるということになります。
マスコミが報道した3,350万kwという
数値とは明らかに開きがあります。
この二つの数値の差を求めると、
2006万kwです。
この中に
あえて算入しなかった
水力発電所、160箇所による発電量、852万kWと
火力発電所の内、
整備不十分なためか
計上できない結果、隠したことになる発電量が
1154万kWもあったことになります。
マスコミの仕事は本来、
こういう不明瞭な発表の
裏にある
仕組みを暴くことにあるはずです。
東電の垂れ流す
情報を鵜呑みにする
マスコミの罪の大きさを改めて感じました。
また、いきなり平均値で
「管内の3月の平均電力需要は
午後6~7時のピーク時で
4700万キロワットである」
と、何の疑いもなく受け入れていますが、
実際の消費量は、
前に見たとおり
多くても3,400万kW台止まりで推移してます
(6月29日の猛暑日、4539万kWを記録しましたが)。
計画停電の実施日、3月14日など、
わずか2,800万kWでした。
ニュースの日付が3月17日なのを考えると、
マスコミも東電とグルではないかと
勘ぐりたくもなります。
普通に考えて、
大震災で経済が大きく落ち込んでいるんですよ。
例年の平均値で
電力需要量を予想することの不合理さ加減は、
小学生でも見抜ける事柄と思います。
ジャーナリスト諸君、恥を知りなさい!!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます