のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

民族教育は悪か

2011年03月09日 16時48分03秒 | Weblog
橋下大阪府知事が

朝鮮高級学校に対して、

「補助金は支給せんぞ」

と決めたと今朝の毎日新聞に載ってました。

理由は、

あの金正日総書記の肖像画を

教室に掲示しているからとのことです。

独裁体制は、僕だって、好きじゃありません。

しかし、

相手は教育機関なのに、「だから金はやらん」

という決断は、政治家にしては野暮です。

朝鮮高級学校の方々が

北朝鮮を祖国と仰ぐのは、

自分のルーツがそこにあるからでしょ。

それは、人情に基づく行動です。

日本人は、多くをアメリカから価値観を輸入してます。

しかし、こと「他民族の受容」に関しては、

依然として閉鎖的です。

言葉の壁があるから、

ある程度、排除的なのは止むを得ないでしょう。

しかし、在日コリアンについては、その事情はありません。

なぜ、共生しようとしないのか、

不思議でたまりません。

橋下知事ご自身は、

「維新の会」など作って、

アイドル然としてます。

これって、個人崇拝以外の何者でもないです。

もし本当に、「個人崇拝」に反対なら、

「大きな民意」を後ろ盾にしてする挑発的な発言、止めてくれませんかな?

受け取る印象は、まさに独裁者のそれです。

確かに、残念ながら、日本人の中には

在日コリアンを忌避したがる人が大勢います。

それをもって、民意といえば、民意と言えなくはない。

しかし、なぜ、忌避するかと言えば、

負ける恐怖・・・にあるのではないですか。

要するに、脅威ってなわけです!

相撲の八百長問題でも、

入試のカンニング問題でも

ヒステリックな反応をするのは、

言うなれば、自分の影が二重写しになっているからでしょう。

同じ日本に住んでいて、

「あいつらは外国人だ」というレッテルを貼るのは簡単です。

しかし、行き着く先は、大量殺戮でしかありません。

そんなことは言ってない、

と反論しますか。

大量殺戮が行われる条件は、一つです。

人間性の否定です。

祖国を想うのは、

親を想う気持ちの延長線上にあります。

好き嫌いではないのです。

子にとって親が特別な存在であるように、

祖国もそうなのです。

金正日総書記が君臨する北朝鮮のことは、

北朝鮮に任せておけばいいでしょう。

その内、自壊します。

その点の認識は、

在日コリアンと言えど、日本人と共通するのではないでしょうか。

黙って、見守ってあげたいものです。

思うに、橋下知事は、差別を煽ってます。

もし、差別を煽る気持ちなどなく、

単に祖国を想う縁(よすが)に

金正日総書記の肖像画が選ばれているのが怪しからん

と言うに尽きるのでしたら、

学校内で北朝鮮の国旗を掲揚するのは

問題なし、で済むはずです。

しかし、多分、そうはならない・・・

不快感を露骨に示されるはずです。

だとすると、詭弁です。

抑制しようとしているのは、祖国愛そのものだからです。

言葉と裏腹に

橋下知事がしようとしているのは、

在日コリアンの方に対する

彼への個人崇拝、もしくは日本崇拝の強要に過ぎなく思える所以(ゆえん)です。





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