のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

内田聖子さんのTPP交渉の報告

2015年08月18日 08時41分02秒 | TPP
内田聖子/Shoko Uchida @uchidashoko さんのツイートです。

――昨日のアーカイブです。
「現在は幕末・維新期に次ぐ第2の国難に見舞われた状態」ハワイで行われたTPP閣僚会合をどう見るか~現地入りした山田正彦元農水相、内田聖子PARC事務局長に岩上安身が聞く(動画) http://iwj.co.jp/wj/open/archives/257318 … @iwakamiyasumiから〔19:28 - 2015年8月12日 〕――

――8月10日配信の甘利明大臣メルマガ「甘利明げんき君マガジン」。TPP閣僚会合について。以下抜粋。「TPP会合は残念ながら大筋合意には至りませんでした。ほとんどの国が今回を最後の閣僚会合にしようという決意で臨みましたが、2~3の主要部分で詰め切れず、時間切れとなりました」(続く)〔17:21 - 2015年8月12日 〕――

――「どこの国も不思議に思ったのが、いつもアメリカが見せる執拗ともいえる粘り腰が今回に限っては見られず、あっさりと断念を決めてしまったことす。「我々はもう一日残っても議論を進めていく用意はある。」カナダの言葉に象徴されているように各国の見通しを裏切った結末となりました」〔17:22 - 2015年8月12日 〕――

――「医薬品のデータ保護期間の長短の主張
の違いは薬の開発国と消費国との思惑の乖離でありますが、乳製品の過大な市場
開放要求や未処理案件として残った一部の課題が一日二日では合意不可能と判断
をされたものと思います」。この後甘利氏は日本の官僚チームがいかに有能で忍耐強いかを延々と書く。〔17:24 - 2015年8月12日

――さらに自分が8月末に再度閣僚会合開催を主張したのは一気にやった方がよいと思ったからと書かれ、しかし米国は違った、という。下記は記事の後半からの引用だ。「議長国アメリカは具体的明示に言葉を濁していましたが、各交渉官が休息を取らないと心身ともに推進力を維持できないようです」。〔17:29 - 2015年8月12日 〕――

――要するに、日本の有能で忍耐強い交渉官は、このままテンションを持続して一気に8月に交渉できたのに、米国はじめ他の国はそういうことにはついてこられなかった、と言いたいようである。要は、ニュージーランドを悪者扱いにした後は、米国や他国の姿勢や交渉官の能力のせいにした言い訳だ。〔17:33 - 2015年8月12日 〕――

――この甘利氏のブログ発言は、各国の事情を理解していない上に、ブログという、半ばカジュアルなメディアを通じてなされているだけに悪質だ。本当に批判があるなら直接言えばよいものだが、それでは差し障りあるのでブログ記事でストレス発散したのだろうか。支持者や自民党内へのエクスキューズなのか。〔17:37 - 2015年8月12日 〕――

――しかし実はこの甘利氏ブログ記事が、翌日に海外メディアで取り上げられ、ちょっとした「問題記事」になっている。ロイターが報じた11日付けの記事だ。 http://www.reuters.com/article/2015/08/11/us-trade-tpp-japan-idUSKCN0QG0H520150811 …〔17:39 - 2015年8月12日 〕――



――ロイター記事では、甘利氏の記事がいろいろ引用され、「日本の閣僚は、米国の姿勢を批判した」という印象を与える内容になっている。本人もびっくりだろうが、とにかく、交渉がうまくいかなかったことを他国のせいにし、日本の交渉官をほめちぎるなどという恥ずかしい発言を看過できない。〔17:44 - 2015年8月12日 〕――

――しかも問題は、日本は多くを米国二国間交渉の中で譲歩しまくり、もう何も切るカードがないともいわれる。そんな状況で他国を責め、自国の交渉官を褒め称えるとは倒錯も甚だしいのではないか?交渉全体を通じて思うところだが、本当に、日本は自己認識もできていない、やばいレベルにきていると思う。〔17:48 - 2015年8月12日 〕――

以上

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