学生時代、山小屋でアルバイトしたことがあった。
契約期間が切れ、さて家に帰ろうと言うとき、他府県にいる友達宅に遊びに行こう
とした。だが、連絡がつかなかった。
近くにビジネスホテルなどなく、仕方なく、公園で寝ることにした。
(寝づらい・・・)
そこへもってきて、夜中、お巡りさんに叩き起こされた。
「留置所に泊めて」と頼んでみた。
お巡りさんは、「ドロボーすれば?」と言う。ただし、「泊まるとなれば、一泊で済
むとは限らんけど」とのこと。
「・・・」
(夜中の珍客は、お巡りさんだけとは限らんな)
重い腰を上げて、この近くにあるという唯一の”ホテル”に向かった。男女同伴が専
門のホテルだった。
「普通、二人で泊まるとこ、一人で泊まるねんで。半額にしてくれるか」
「あきません」。素っ気ないものだった。
「しゃあないな。二人分の金、出そか?」
改めて、宿泊を申し出た。
返ってきた答えは、やはり「あきません」ということだった。
(上から下までじろじろ見られた上、放り出されるんかいな・・・)
「自殺はしないヨ」
こっちも必死の防戦だ。
「覚せい剤の製造はしない!」という言葉も思い浮かんだが、からかっているような
ので、口にしなかった。自殺がキーワードのようだった。
「それならば」ということになって、宿泊できた。
部屋に入ってから考えたのは、二人分のリラックスの仕方だった。とりあえず、入浴
と洗濯を同時にした。服ごと、風呂に入ったのだ。
ヒーリングの効果は、間違いなくあった。アルバイト先がアルバイト先だったので、
汚れていたのなんのって!
黒海、現出だった。
この後、洗濯物を干しまくって、安眠したのは言うまでもない。ピンク色の部屋で、
何やら怪しげな雰囲気があったが、オモチャ箱のような部屋と言って言えなくもな
かったな。
契約期間が切れ、さて家に帰ろうと言うとき、他府県にいる友達宅に遊びに行こう
とした。だが、連絡がつかなかった。
近くにビジネスホテルなどなく、仕方なく、公園で寝ることにした。
(寝づらい・・・)
そこへもってきて、夜中、お巡りさんに叩き起こされた。
「留置所に泊めて」と頼んでみた。
お巡りさんは、「ドロボーすれば?」と言う。ただし、「泊まるとなれば、一泊で済
むとは限らんけど」とのこと。
「・・・」
(夜中の珍客は、お巡りさんだけとは限らんな)
重い腰を上げて、この近くにあるという唯一の”ホテル”に向かった。男女同伴が専
門のホテルだった。
「普通、二人で泊まるとこ、一人で泊まるねんで。半額にしてくれるか」
「あきません」。素っ気ないものだった。
「しゃあないな。二人分の金、出そか?」
改めて、宿泊を申し出た。
返ってきた答えは、やはり「あきません」ということだった。
(上から下までじろじろ見られた上、放り出されるんかいな・・・)
「自殺はしないヨ」
こっちも必死の防戦だ。
「覚せい剤の製造はしない!」という言葉も思い浮かんだが、からかっているような
ので、口にしなかった。自殺がキーワードのようだった。
「それならば」ということになって、宿泊できた。
部屋に入ってから考えたのは、二人分のリラックスの仕方だった。とりあえず、入浴
と洗濯を同時にした。服ごと、風呂に入ったのだ。
ヒーリングの効果は、間違いなくあった。アルバイト先がアルバイト先だったので、
汚れていたのなんのって!
黒海、現出だった。
この後、洗濯物を干しまくって、安眠したのは言うまでもない。ピンク色の部屋で、
何やら怪しげな雰囲気があったが、オモチャ箱のような部屋と言って言えなくもな
かったな。
二度目の訪問です
そうですか~ 今となればいい思い出ですね
《黒海出現》には思わず“ガハハ”でした
男の子ってこんな事するのですね、面白い!
らえて嬉しいです。