のんきに介護

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日本の、他国とは正反対な核燃料リサイクル・プランの評価

2013年02月08日 23時29分43秒 | Weblog

「膨れ上がる福島第一原発・4号機使用済み核燃料の脅威 」

と題して、

福島4号機にある、

ビニールで覆われただけの

使用済み核燃料棒が

なぜ、15,972本も保管される至ったか

ニューヨーク・タイムズ社が

記事を書いています。

「星の金貨プロジェクト」の管理人、

小林順一氏が

翻訳して下さってます。

ここが要点かな、

と思う個所を

下記にまとめておきました。

☆ 記事URL:http://kobajun.chips.jp/?p=2680

 

〔要点〕

1960年代から70年代にかけ、

リサイクルした核燃料を

再び原子力発電の燃料として再使用する計画は、

国内で原子力発電を実施する国々に、

未来を約束されたも同然の画期的プランと歓迎されました。

しかし、この核燃料リサイクル・プランは、

すぐに、アメリカ合宿国を含む

多くの国々で顧みられなくなりました。

リサイクルの過程で生まれるプルトニウムが

核兵器の原料になりうる、

というのもその理由のひとつでした。

しかし、日本は、

核燃料サイクルに固執。

青森県六ヶ所村の大規模施設で

燃料漏れのトラブルや

工程の大幅な遅れがあったにもかかわらず、

各原子力発電所の施設内に使用済み核燃料を貯めこんでいったのです。

福島第一原発は、

1973年から

日本にある

原子力発電所の中で最も古く、

最も旧式な使用済み核燃料保管システムにより

延々と使用済み核燃料を貯め込んでいたと言います。

1980年の

早い時期から

アメリカ原子力規制員会の委員を含む

世界中の専門家が

大量の使用済み核燃料を

原子力基発電所内の核燃料プールに保管することの危険性について、

警告を繰り返しました。

アメリカ側の見解として、

厳重に密閉されたプールに保管することこそが

安全な保管方法であると結論付けました。

しかし、東京電力は、

プール自体の性能につき、

惹起される危険性に関する検証がない

と主張し、

まったく聞く耳を持ちませんでした。

なぜなのかーー。

ニューヨーク・タイムズが

その間の事情を

原子力政策が専門の

勝田忠弘・明治大学准教授の口を借り、

こう伝えます。

――日本側は、

核燃料サイクルが

誤った理論の産物であることを認めたくなかったのです

そしてもっと安全で、

恒久的な使用済み核燃料の保管方法について、

真剣に検討しようとはしませんでした――と。

 

〔私見〕

如何に

このニューヨーク・タイムズの

見方が

日本人にとって新鮮であるかは、

事故後、

出回った

次の記事と読み較べたら、

その筋の通り具合に

愕然とすることから、

分かります。

すなわち、日本では、

使用済み核燃料が

燃料プールに

たくさん集中していることについて、

反対派に

責任があると

「囚人のジレンマ」

というゲーム理論から

説明する記事がありました。

その記事を書いた

記者(?)は、

武田 徹 氏です。

2011年3月30日(水)付の

日経ビジネス社のコラムである

タケダジャーナルに、

「反原発と推進派、二項対立が生んだ巨大リスク

~ジャーナリズム、調停役として機能せず」

という、

まことしやかなタイトルで掲載されています。

☆ 記事URL:http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110328/219175/?P=1

ただ、どんなに

オシャレなタイトルの記事でも、

見かけだけのことです。

主張されているのは、

至って貧相な

詭弁です。

しかし、原発推進論者が

自説に固執し、

他の者の批判に耳を傾けなかったかの

証拠ではあるでしょう。

この記事で力説されているは、

次のような事柄です。

――福島過酷事故で

懸念される

燃料プールに

溜まっておる燃料棒につき

先の見通しもなしに

燃料棒を保管しようとした

原発推進派にすべての責任がある

とするのは妥当か。

当然、無理は

あった。

しかし、

それは、「原発反対」という

主張が活発化した結果である。

このような

自己都合の主張さえなかったら、

青森県六ヶ所村のような

巨大核再処理施設が

全国津々浦々に建設できたはずだ。

しかし、原発反対運動のため、

しょぼい形で

使用済み核燃料を

原子炉建屋の中に

隠し持っているしかなかった。

そして

そのような制約された

環境下での

リサイクルを前提にした

最良の

核燃料の保管方法は、

現在の

“燃料プール”

でのやり方だった――

というわけです。

未だに

その姿勢が崩れていません。

だから4号機のプール崩壊に危険にかかわらず、

「時(半減期)を待つ」以外の

対処の方法を

開拓するのに消極的なのでしょう。

慌てていないのではなく、

慌てられないのです、腰が抜けて。

困ったもんです。

 


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