zumi@ozyszm さんがこういうツイート。
――橋下徹「安全保障法制について維新の党の対案と言われているものを新聞で読んだ。こんなのは対案でもなんでもない。…国民の理解は全く得られないだろう」/ブロゴス http://lite.blogos.com/article/117414/ … (((・・;)『新聞で読んだ』!?〔12:09 - 2015年6月18日 〕――
思うに、橋下氏の狙いは、
身を捨てて勝つということなのではないか。
民主党を批判し
政権側になびくことで
維新の党は、
「裏切り者」
というレッテルを貼られている。
そのネガティブイメージを払しょくするため、
あえて橋下は、
己を使った。
すなわち、自分への風当たりの悪さを逆手に取って
「政権への擦り寄り」
という何んともヘタレな印象を減殺するつもりなんだろう。
対案というのがそもそも何のために提出されたのか
考えてみたらよい。
対案は、
国民の批判を招く
強行採決を避けるための
道具になる。
つまり、それがどういう内容であろうが、
自民党を利する
性質を持っているのだ。
安倍某と
手を握った橋下がその擦り寄り派を攻撃する意味など
そもそもあるのか。
ない!
だったら、なぜ、攻撃する(と見せかける)のか――。
答えは簡単。
冒頭に述べたように
橋下氏は、
身を捨てた。
「捨石」になる度量を
彼は、
上っ面だけにしろ、
小沢氏から密かに学んだのではないかな。
それによって擦り寄り派を
安倍政権と対峙する勢力に思わせる魂胆だ。
結果として、
民主主義に則った手続きとして
政府案と
対案とを擦り合わせることが有意義であるかのような
錯覚を国民に抱かせることができる。
将来、
とんでもない見返りが
彼に
約束されているに違いない。
今、一時のプライドは捨てられるのだ、橋下は。
それが安倍某に無い
橋下氏の魅力になっている。
しかし、もうこれ以上、彼の猿芝居に
騙されてはいけない。
「こんなのは対案でもなんでもない。…国民の理解は全く得られないだろう」
というのは、
彼にとって心にもない一言だろう。
賭けてもいい。
この評価は、後に180度変わる。
ちなみに、今ここだ。
――今の国会の状況を見ていると、この人たちが本当に適切な防衛出動の判断ができるのか全く信用できない。国会議員の不適切な判断で国民の命が奪われることは最悪だ。ただし、安全保障体制はしっかり強化しなければならない。反対・反対ばかりでもいけない。このバランスを取るのが維新の党の案だろう。〔10:59 - 2015年6月18日 〕――
なるほど、
判断ミスを行う元凶は、
国会の判断にあるということか。
ならば、
それを素っ飛ばせということになるんではないかな。
自民以上の、
呆れた国会無視の対案になりそうだ。
この路線なら、
安倍某もさすがに喜んで負けてくれるだろう。
しかし、繰り返しになるが、
橋下氏が
あえてこのような珍妙な案を口にすることで、
維新の党の
「対案」を光らせている効果を
無視できない。
第一に、
維新の理事を務める元大臣の
下地幹郎議員など、
「政府案について修正協議は一切しないが、
維新案の修正には応じる」と
豪語している。
回りくどい言い方だが、
これも立派な修正協議の形だ。
言うならば、
違うテキストを使った協議をして
一致点を探すわけだ。
第二に、
反・安倍と思しき
兵頭正俊@hyodo_masatoshi さんが
――松野頼久は、「年内に100人以上の規模での野党再編を目指す」といった。橋下徹の反撃は想定内だろう。なぜ闘わないのだ。反撃されると、今度は寝技か。橋下が安倍に接近することも想定内だろ。どうして二の矢が放てないのか。分裂を怖れては橋下に勝てない。100人の中に橋下は入ってないだろ。〔20:16 - 2015年6月17日 〕――
と述べ、
過大な期待を松野氏に寄せている。
これでは、
橋下の術策にはまったも同然ではないか。
松野氏が無力、
ないしは限界なのは、
大阪組に民主党との連携を阻まれ、政権寄りに舵を切った時点で明らかになったと
考えるべきだ。
問題は、
維新から橋下を締め出すことでなく、
対案を撤回させ、
組織として解体する道を選ばせることだと思う。
対案撤回の理由は、
「最高顧問からご異議が出たから話を白紙に戻したい」
ということでいいのではないか。
これにより
維新が消滅しても、
所属の議員、個々人が政治家として生き残りえるだとすれば、
松野氏にとっても
相当な誘因になるはずだ――。
<追記>
上掲、本文で
「こんなのは対案でもなんでもない。…国民の理解は全く得られないだろう」
というのは、
本心でないと指摘しました。
6月20日、午後1時からのわずか2時間半の協議で、
案の定、橋下氏は、
自分の維新案に下した、この評価を打ち消しました。
当人いわく、
協議で「疑問は解消した」ですって!
笑ってしまいますな、
これを茶番と言わずして何をもって茶番と言いましょう
(下記〔資料〕参照)。
〔資料〕
「『維新案を国会に提出すべき』橋下市長が安保法制で」
テレ朝ニュース(06/21 00:17)」
☆ 記事URL:http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000053079.html
維新の党は、党がまとめた安全保障の法案について最高顧問の橋下大阪市長と意見交換を行いました。「政府案はあいまいだ」と指摘した橋下氏は、維新独自の法案を国会に提出すべきと述べました。
維新の党・小野安保調査会長:「何回も橋下さんがおっしゃったのは、『他国を守るためではないんだ』と『自国を守るためにどこまでやるべきなのか、やることができるかを詰めるべきだ』と」
維新の党・丸山安保調査会事務局長:「(橋下氏は)『政府が言うような形でのホルムズ海峡の機雷掃海はありえない』と」
2時間半に及んだ協議で、橋下市長は「政府案はあいまいで、時の政府が何とでも解釈できる」などと指摘する一方で、「アメリカとの協力関係は強化しなくてはいけない」と述べました。また、これまで党がまとめた法案を批判してきましたが、協議では「疑問は解消した」としたうえで、与党への対案として維新案を国会に提出する必要性を強調しました。政界引退を表明した後も橋下氏への待望論は強く、出席した国会議員からは「来年の参院選に出馬してほしい」との期待の声が上がりました。維新の党はこの議論を踏まえて改めて法案を取りまとめ、自民党など各党との協議を始める方針です。
――橋下徹「安全保障法制について維新の党の対案と言われているものを新聞で読んだ。こんなのは対案でもなんでもない。…国民の理解は全く得られないだろう」/ブロゴス http://lite.blogos.com/article/117414/ … (((・・;)『新聞で読んだ』!?〔12:09 - 2015年6月18日 〕――
思うに、橋下氏の狙いは、
身を捨てて勝つということなのではないか。
民主党を批判し
政権側になびくことで
維新の党は、
「裏切り者」
というレッテルを貼られている。
そのネガティブイメージを払しょくするため、
あえて橋下は、
己を使った。
すなわち、自分への風当たりの悪さを逆手に取って
「政権への擦り寄り」
という何んともヘタレな印象を減殺するつもりなんだろう。
対案というのがそもそも何のために提出されたのか
考えてみたらよい。
対案は、
国民の批判を招く
強行採決を避けるための
道具になる。
つまり、それがどういう内容であろうが、
自民党を利する
性質を持っているのだ。
安倍某と
手を握った橋下がその擦り寄り派を攻撃する意味など
そもそもあるのか。
ない!
だったら、なぜ、攻撃する(と見せかける)のか――。
答えは簡単。
冒頭に述べたように
橋下氏は、
身を捨てた。
「捨石」になる度量を
彼は、
上っ面だけにしろ、
小沢氏から密かに学んだのではないかな。
それによって擦り寄り派を
安倍政権と対峙する勢力に思わせる魂胆だ。
結果として、
民主主義に則った手続きとして
政府案と
対案とを擦り合わせることが有意義であるかのような
錯覚を国民に抱かせることができる。
将来、
とんでもない見返りが
彼に
約束されているに違いない。
今、一時のプライドは捨てられるのだ、橋下は。
それが安倍某に無い
橋下氏の魅力になっている。
しかし、もうこれ以上、彼の猿芝居に
騙されてはいけない。
「こんなのは対案でもなんでもない。…国民の理解は全く得られないだろう」
というのは、
彼にとって心にもない一言だろう。
賭けてもいい。
この評価は、後に180度変わる。
ちなみに、今ここだ。
――今の国会の状況を見ていると、この人たちが本当に適切な防衛出動の判断ができるのか全く信用できない。国会議員の不適切な判断で国民の命が奪われることは最悪だ。ただし、安全保障体制はしっかり強化しなければならない。反対・反対ばかりでもいけない。このバランスを取るのが維新の党の案だろう。〔10:59 - 2015年6月18日 〕――
なるほど、
判断ミスを行う元凶は、
国会の判断にあるということか。
ならば、
それを素っ飛ばせということになるんではないかな。
自民以上の、
呆れた国会無視の対案になりそうだ。
この路線なら、
安倍某もさすがに喜んで負けてくれるだろう。
しかし、繰り返しになるが、
橋下氏が
あえてこのような珍妙な案を口にすることで、
維新の党の
「対案」を光らせている効果を
無視できない。
第一に、
維新の理事を務める元大臣の
下地幹郎議員など、
「政府案について修正協議は一切しないが、
維新案の修正には応じる」と
豪語している。
回りくどい言い方だが、
これも立派な修正協議の形だ。
言うならば、
違うテキストを使った協議をして
一致点を探すわけだ。
第二に、
反・安倍と思しき
兵頭正俊@hyodo_masatoshi さんが
――松野頼久は、「年内に100人以上の規模での野党再編を目指す」といった。橋下徹の反撃は想定内だろう。なぜ闘わないのだ。反撃されると、今度は寝技か。橋下が安倍に接近することも想定内だろ。どうして二の矢が放てないのか。分裂を怖れては橋下に勝てない。100人の中に橋下は入ってないだろ。〔20:16 - 2015年6月17日 〕――
と述べ、
過大な期待を松野氏に寄せている。
これでは、
橋下の術策にはまったも同然ではないか。
松野氏が無力、
ないしは限界なのは、
大阪組に民主党との連携を阻まれ、政権寄りに舵を切った時点で明らかになったと
考えるべきだ。
問題は、
維新から橋下を締め出すことでなく、
対案を撤回させ、
組織として解体する道を選ばせることだと思う。
対案撤回の理由は、
「最高顧問からご異議が出たから話を白紙に戻したい」
ということでいいのではないか。
これにより
維新が消滅しても、
所属の議員、個々人が政治家として生き残りえるだとすれば、
松野氏にとっても
相当な誘因になるはずだ――。
<追記>
上掲、本文で
「こんなのは対案でもなんでもない。…国民の理解は全く得られないだろう」
というのは、
本心でないと指摘しました。
6月20日、午後1時からのわずか2時間半の協議で、
案の定、橋下氏は、
自分の維新案に下した、この評価を打ち消しました。
当人いわく、
協議で「疑問は解消した」ですって!
笑ってしまいますな、
これを茶番と言わずして何をもって茶番と言いましょう
(下記〔資料〕参照)。
2015年6月20日夜 記
〔資料〕
「『維新案を国会に提出すべき』橋下市長が安保法制で」
テレ朝ニュース(06/21 00:17)」
☆ 記事URL:http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000053079.html
維新の党は、党がまとめた安全保障の法案について最高顧問の橋下大阪市長と意見交換を行いました。「政府案はあいまいだ」と指摘した橋下氏は、維新独自の法案を国会に提出すべきと述べました。
維新の党・小野安保調査会長:「何回も橋下さんがおっしゃったのは、『他国を守るためではないんだ』と『自国を守るためにどこまでやるべきなのか、やることができるかを詰めるべきだ』と」
維新の党・丸山安保調査会事務局長:「(橋下氏は)『政府が言うような形でのホルムズ海峡の機雷掃海はありえない』と」
2時間半に及んだ協議で、橋下市長は「政府案はあいまいで、時の政府が何とでも解釈できる」などと指摘する一方で、「アメリカとの協力関係は強化しなくてはいけない」と述べました。また、これまで党がまとめた法案を批判してきましたが、協議では「疑問は解消した」としたうえで、与党への対案として維新案を国会に提出する必要性を強調しました。政界引退を表明した後も橋下氏への待望論は強く、出席した国会議員からは「来年の参院選に出馬してほしい」との期待の声が上がりました。維新の党はこの議論を踏まえて改めて法案を取りまとめ、自民党など各党との協議を始める方針です。
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