のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

ジェームス三木さん / 「独裁者はイメージに過ぎない『国家』を利用する」

2014年12月13日 18時52分18秒 | 選挙
日刊ゲンダイに総選挙前夜ということで

特集記事がありました。

特に、印象に残ったのは、

ジェームス三木氏が寄稿されたものでした

(下記〔資料〕参照)。

関ヶ原の死者が

8000人ということ、

知ってました?

太平洋戦争で死んだ方は、310万に及ぶのです。

広島で

たった1発の原爆によって

亡くなった方が

9万人ということです。

大変な数なのですが、

それだけに310万という数は、

想像を超えています。

何かショック受けました。

自分が60歳を超えた年配者なのに、

こんなことで

まだショックを受けている

ということを

とても恥ずかしく感じました。

自分の

子ども、孫の世界に

伝えるべきものとして

自分の世代よりは幸せになって欲しいという

願いがあります。

幸せの条件というのは、

思うに、

民主主義ではないかな、

と思います。

そして民主主義を育てる上で、

これが秘訣と思えるのは、

イメージに負けるなってことだと思います。

想像力は大切です。

しかし、それは

ファンタジーに生きるってことではないです。

戦前、国民を

“赤子”という想定(イメージング)することで

天皇が親と立ち現われ、

結局、現人神として国民を死地に赴かせました。

ファンタジーは、

好きですけど、

人を飲み込む“幻想”にまでしてしまったら

不幸を生み出すだけです。

童話にあるようなファンタジーが美しいのは、

お金で買えないからです。

また、為政者が近づかない限りにおいて

美しいのです。

最近、今までは単に法解釈学上の専門用語に過ぎなかった

「政教分離」という憲法上の要請に

不注意を諭す

生きた人間に知恵を感じます。

言うなれば、

これ、諺と似てますね、

「時は金なり」みたいな――。

ジェームス三木さんが指摘するように、

為政者は、

「国」という幻想を

利用しようとしたがるのですな。

だから、

立ち入るべからずなんです。

「政教分離」原則は、

そこのところを言ってるんですな。

「国とは6年3組と同じようなもんですよ」

という言葉に

とても深い味わいものを感じました。

すなわち、犬が歩けば棒に当たるように

人間が歩けば、

「国」を初めとして、

さまざまな妄念に突き当たるのです。

妄念が

妄念として理解できればいいのですが、

矛盾があるから

かえって正しいものだと崇めてしまうような

不合理が心の働きにはあるのですね。

たとえば、

原発がなければ、日本の防衛が成り立たないかのように

空想してしまうがごときです。

原発がある限り、日本の防衛が成り立たないのに、

逆を真だと思ってしまっています。

注意する必要があります。


〔資料〕

「ジェームス三木 / 「独裁者はイメージに過ぎない『国家』を利用する」」

(「選挙 私の争点~識者に聞く」という特集記事にあったあったものの一つ)

   日刊ゲンダイ(2014年12月15日付〈14日発行〉)






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