のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

ル・モンド紙 / 「検察が獄に繋ごうとする人間と、罪を不問に付す人間」

2013年09月16日 23時57分39秒 | Weblog
「フランスねこのNews Watching」というブログに

フランス「ル・モンド紙」(9月13日)掲載記事(注)の紹介が

ありました。

☆ 記事URL:http://franceneko.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/913-7cc5.html

同紙が伝えるところによると、

菅直人元首相や

側近の複数の大臣、

班目春樹原子力安全委員会委員長、

また、東京電力の

勝俣恒久元会長、清水正孝元社長などに対する訴えを

拒否する決定を下す一方で、

原発反対の拠点である「テント広場」を占拠し続けた

市民を

「公共の場所を違法に占拠した」として

一日2万2千円と延滞料金を請求、9月12日に審問が行われたとあります。

刑事で責められないから、

民事でいたぶってやろうかという話です。

原子力災害に責任ある人が

無罪放免で

「脱原発」と唱えるだけの行動を支えていた世話人に

対して場所代の請求をする。

世話人に

金がありゃいいけど、

なければ、身ぐるみを剥がれます。

「経産省と日本政府は『原子力は安全だから地震が起きても心配無い』と言い続けて私たち国民に嘘をついてきました。テント広場は良心に基づく行動を再び盛り上げるための場所なのです。」

「テント広場」を主催する渕上 太郎(ふちがみ たろう)氏の

訴えが胸に突き刺さります。

しかし、そんな声に耳を貸さない検察の拠り所は、

「福島原発事故による被災者は一名もいない」

という政府の公式見解です。

そしてこの立場こそが

安倍某をして

「福島原発の状況がコントロールされていることを保証する」

と言わしめた根本の考えです。

でも、果たして

原発事故は、

被災者を一名も出さなかったのか――。

そう言い切れる

日本政府が

とことん信じられなくなってしまいそうです。

(注)ルモンド紙(9月13日)の元の記事タイトル:
「福島:原発反対の市民を告訴し東電を無罪放免する日本の裁判所」
(« Fukushima : la justice japonaise poursuit les antinucléaires et blanchit Tepco », Le Monde, 2013.09.13)


☆ 元記事URL:
http://www.lemonde.fr/planete/article/2013/09/12/fukushima-la-justice-japonaise-condamne-les-antinucleaires-et-blanchit-tepco_3476357_3244.html

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