のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

懸念される日本の金融危機

2012年11月09日 08時34分22秒 | Weblog
オバマ大統領の再選で

日本の経済は、

どんな影響を受けるでしょう?

考えられる

不安材料は、

「財政の崖」です。

(1)減税が失効する

(2)歳出削減

の二つが現実化する可能性があるのです。

御存じのように、

オバマ大統領は、民主党なのです。

それに対し、

下院を支配しているのは、共和党です。

つまり、

ねじれがあります。

その影響として、

上の(1)および(2)の条件が

満たされると、

米国経済は失速します。

結果として、

日本からの輸出が停滞します。

さらに大きい不安材料は、

金融緩和についてです。

すなわち、パーナンキンFRB議長続投により

ゼロ金利政策(QE3)が取られます。

ただ、14年1月での任期で

退任すると話しているようです

(11月九日付「日刊ゲンダイ」の記事

「高まる金融危機リスク」参照)。

ということは、

それまでに上記QE3が

完結させられるはずです。

問題は、その後にやって来ます。

「財政の崖」が

ある内は、

なんだかんだ言っても、

リーマンショックの傷跡が

まだ残っておりますし、

金利は、

上昇しません。

しかし、景気が回復するに従って、

需要が上向いてくる可能性が

高いのです。

日本と違って、脱原発の流れが

アメリカにはあり

シェールガス革命という

明るい材料もあります。

実質成長率は、

4%ぐらいだろうというのが

大方の予想です。

その通りになると、

金利が一挙に跳ね上がるでしょう。

そうなって困るのは、

日本です。

債券の評価損が発生するからです。

このカラクリは、

All Aboutというサイトにある

「金利と債券価格は逆向きなワケ」(リンク

という記事に

分かりやすく説明されています。

以下に、引用しておきます。


――債券とは、一般的に固定金利です(日本の個人向け国債は特殊な金融商品なので、末尾の補足説明をご参照ください)。それに対して、市中の金利は毎日動いていますから、変動金利です。債券の固定金利と市中の変動金利のギャップを解消するのが、既発債券の価格変動です。

つまり、金利が固定されている債券が、変動する市中(流通市場)で流通していくために、債券自身の価値を変えていくということです。債券は100円で発行されますが、発行されてから満期が来るまでの間に、99円になったり、101円になったりします。その値動きには法則性があります。

実は、債券価格は、市中金利に対して逆に動くのです――。


金利が上がれば、

債券の値が上がりそうな気がするでしょう?

しかし、実際に起こる現象は、

逆なんです。

怖いのは、評価損の起きそうな

事態になるのかどうか、

アメリカという外国での経済の動きなんで、

日本の経済アナリストでも

展開を読みにくいということがあります。

それに

仮に読めたとしても、

日本の大手行はもちろん、

ゆうちょや信金に至るまで、

米国債や

MBSなど、多数の

金融商品を抱えていて、

売るとなったら、

日本国債も吐き出すことにもなります。

そうなると、

影響もなおさらです。

国内の金利がつられて上昇して、

その結果、景気がより一層、

冷え込むのではないでしょうか。

日銀は、

アメリカで金利1%上昇すれば、

大手行で3・7兆円、

地銀で3兆円、

信金で1・6兆円の評価損が発生するとしてます

(REUTERS ロイター「日銀レポート」/リンク)。

乗り切れればいいですけど

下手をすれば、

日本は、

もろに金融リスクを被ってしまいます。


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