のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

大阪の地から

2011年11月22日 22時24分26秒 | Weblog
昨日は、青森に行き、

恐山に登ろうと計画してました。

しかし、

旅行の窓口で、

恐山行きのバスに乗るため

発車時刻を尋ねたところ、

恐山は、ただいま閉山中とのこと。


他に行くところはないかな、

と探しました。

原子力廃棄物再処理工場の大きさを

この目で確かめたくもあり、

再処理工場のある

六ヶ所村にも興味がありました。

しかし、バスの終発が出てしまった後でした。



とりあえず行けたのが、

昼時は行列ができるという噂の「ラーメン屋」。

大阪人らしく、

「ラーメン以外の物が食べたい」

と、抵抗を試みました。

メニューに

「鍋焼きうどん」などという

およそラーメン屋らしからぬ品目を見つけ、

早速、注文。


うどんを食べ、

もう大阪に帰ろうと

決めました。

ただ、何か物足りない。

その足りなさを埋め合わすように、

いいことが連なりました。


一つ目。

強風のため

遅れに、遅れた電車が来たとき、

危うく乗り損ねそうになりました。

それがいいことかって?

違うんです。

この後にあるんです。

女子高生達に

ひそひそと、

「見てみ、見てみ」

と噂話をされました。

こっち、見てますからね、

間違いなく僕のことが話題になっているのです。

前のチャックが開いているのかと

慌てて点検!

色々調べ、

僕の持っている鞄――お袋の遺品なので女物――が

花柄模様で可笑しかったのでは、という考えに

思い至りました。

それがいいことなのかって?

違うんです、ごめん。

まだまだ先です。

さて、女子高生4人組の前なんて、

座るもんやないです。

僕は、秘かに

「魔の舞台(座席)」と命名させてもらいました。

誰でも注目の人になれます。

もし、子どもがいたら、

女子高生がたむろしている座席の前には絶対に座るな、

ということを

家訓にして残すところです。

そんなこんながあって、むっとしながら

幾つかの駅を通過し、  

ある高校生が

降車する際、

小さな声ですが、確かに

「さよなら」と

僕に言ってくれました。

嬉しかったな。


電車の外側にもボタンがあり、

それを押せば、

扉が開くようになっていました。

地元の人なら

誰しもが知っていることでしょう。

しかし、

北国以外の人間に

瞬間的に理解できることではありません。

乗車のとき、

手を差し込んで

扉をこじ開け乗り込みました。

(はあ、はあ、はあ・・・)

乗車したのはよかったものの、

息が切れてしまいました。

その慌てぶり、必死の姿からして

旅行者だろうと判断し、

挨拶してくれたのだろうと思います。

その行きずりの好意が清々しかったです。


二つ目の、いいこと。

東京から大阪までの区間、

深夜高速バスを利用しました。

十数年ぶりかの乗車です。

周りは、若い人で固められていました。

高速バスは、

当たり前のことですが、乗るだけなら、誰でも乗れます。

問題は、眠れるか、です。

経験上、眠れないものと諦めていました。

しかし、驚くべきことに、眠れました、です。

しかもよく寝れました。

老いて、この体験、楽しいです。



最後です。

さあ、いよいよ、ご帰還。

ニャンズが

待ち構えていたように現れて、

僕を迎えてくれました。

(もう、僕の顔は忘れてんじゃないの)

と心配してましたが、

杞憂でした。

迎えてくれるのが猫ちゃんでも

家に帰る甲斐があるというものです。

これが三つ目の、最後のいいことでした。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お帰りなさい♪ (obichan)
2011-11-23 14:09:00
大阪から青森は遠いですね~。
本当にお疲れ様でした。
それにしてもラーメンやさんでうどんって忠太さんらしい(笑)

あのね、学研都市線も京都よりはまだ無人駅もあるし、
手で開けなければならないところもあるんですョ。
冬場だけだったかなぁ・・
昔剣道の遠征試合で行ってびっくりしました。

待ってくれてる家族がいるって嬉しいし、温かい。
旅って、心にも一杯お土産を戴いて帰りますよね~♪
雪の青森いつかは見てみたいものです。

お土産のお気遣いありがとうございました。
お疲れが出ませんようにご自愛くださいね。
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☆obichanさんへ (忠太)
2011-11-23 20:46:24
「旅は道連れ、世は情け」なんて言いますけど、限りなく死語に近くなった気がする昨今です。でも、まったく無くなったわけではないんですね。
旅先での想い出、大切にしたいと思います。

なお、学研都市線の京都寄りの駅と同じように、湖西線なんかも冬場、扉は手動です。東北の場合は、違うんです。手動ではないんです。車体にボタンが内側と外側の両方についているんです。これから乗車しようとする人が外からボタンを押しますと、扉が自動で開きます。車内でボタンを押すと今度は逆に、扉が閉まる仕組みになっているんです。そう聞くと驚くでしょ?

僕はね、電動で開く扉を手で開けようとしていたわけです。地元の人にすれば、あのおっちゃん、冬場は電車に乗らんのか…んなことないな…そうか、南方から来たんだ、ということが丸分りの図です。
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ハラハラしてました (kayo)
2011-11-30 22:39:15
本当に忠太さんの移動中はハラハラでした・・

でも出たとこ勝負の旅ならではの良さもあってよかったですね。
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☆kayoさんへ (忠太)
2011-12-01 22:41:03
何の計画もなく、そのとき、そのときで決める移動でした。それでよく福島を回れたな、と思います。最後の、青森訪問でずっこけましたが、ご愛敬ですね。

kayoさんから頂戴した11月21日付20:21のメール
「まさか恐山で遭難してませんよね」
がこの間の事情を雄弁に語ってますね。さんざご心配をおかけしたお詫びに、保存しておきます。
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