のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

低迷・醜聞・多難競技な、日本柔道。

2013年05月16日 06時55分16秒 | Weblog
5月15日発行の日刊ゲンダイに

バルセロナで銀を獲得した

溝口紀子(みぞぐちのりこ)氏の

「日本柔道」に対する

直言が

掲載されていました。

同氏は、

かつてフランスで

ナショナルコーチをされたこともおありです。

フランスと日本、

二つの国の違いから見えてくること多く、

考えさせられました。

要点を、

書き出しておきます。

(1)指導者は、殴らないのが前提。

(2)もし、手を出せば、裁判ですね。名誉棄損か傷害罪です。

(3)スポーツ科学の知識の持った人の指導を徹底させる。それが暴力を防止する手段です。

(4)日本には柔道の指導に遊びの感覚がありません。フランスでは、白帯の子どもに受身を教えない。日本ではまず、受身でしょ? その違いがある。日本は怪我をしないように言いながら(子どもの内から)投げられる怖さを教える。

(5)フランスでは(ジュニアの)全国大会をやっていない。それをやってしまうと、勝利至上主義になってしまって、無理な技を練習し出すからです。子どもの発達段階を配慮し、安全を重視。実際、選手生命が長い。これに対し、日本の柔道は、競争を重視。勝つことばかりを教え込み、安全性を軽視する。1983年~2011年の29年間で柔道での事故死は、118人に達する。

(6)技の難度があがるほど、投げられる相手もまだ子どもだと、事故が起きやすい。

(7)体罰についてはタブーだったのに、ダメだという主張に変わっていると思います。

以上です。


興味深かったのは、(5)に関連して

死亡事故の多さです。

日本人には耳の痛い話です。

しかし、とても大事な問題提起と思いました。

ことは、

柔道に限らず、

日本の教育に携わる人すべてが

心すべき事柄でしょう。

猪瀬都知事が

イスタンブール批判で言った

「(トルコは若い人が多いが)若いうちに死んだらあまり意味はない」

という指摘は、

日本の柔道界にこそ

当てはまる事実なんですね。

しっかりと

道を究める世界にも

「遊べる」

余地がある

ということを子どもたちに

伝えてあげたいと感じました。

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