のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

“テロとの戦い”に屈しない(と主張する)人が気づいていない事柄

2015年01月21日 20時26分41秒 | 戦争論
想田和弘‏@KazuhiroSoda さんのツイートだ。

――米国主導の「テロとの戦い」は、「テロリストは殺せば殺すほど減る」という誤解の元に行われてきた。だが実際には、一人のテロリストを殺せば二人のテロリストが生まれるのではないか。攻撃の際に一般市民も巻き添えになれば、五人も六人も生まれるだろう。テロリストとは属性ではなくアイデアだから。〔14:12 - 2015年1月21日 〕――

こういう事態を説明するのに、

日本語に良い表現がある。

「雪だるま式に大きくなる」だ。

好ましいものが大きくなるのは結構だが、

殺した人間の数が多くて

苦しむのは、

当の本人ではないか。

にもかかわらず、なぜ、そういう結果になるのか――。

思うに、

「テロとの戦い」って、

自分がテロリストになって反撃することだろ。

だからだ、と思うな。

実際、民間人を巻き込んで

片っ端から殺していく米国やイスラエルの

攻撃の仕方を見ておって、

正義感が害されること甚だしいものがある。

すなわち、殺される側のイスラム圏の人に「お前たちこそテロだろ」と思わせるだけで、

殺害行為に正当性が生じないことが

暴力の連鎖を生み出す最大の理由なのではないか。

分かり難ければ、

アラブ人になったつもりで、

安倍某が言った

イスラム国がもたらす脅威を食い止めるために2億㌦を申し出た

という事実を考えて欲しい。

自分の首に賞金が掛かった気がすると思う。

安倍某の頭の中に

米国が

イラク戦争後後処理に苦しんでいる

という情報以外で

何か分かっていることでもあるんだろうか。

金儲けができるかも…

という卑しい下心以外に何かあったろうか。

あるとすれば、

ブッシュ前大統領の真似をして

「テロとの戦い」を口にしたかっただけだろう。

大国の宰相意識を

持ちたい安倍某としては

さぞやいい気分だったろうけど、

米国を心の底から憎んでいる国もあることを忘れてはいけない。

人質情報は、

昨年10月に

後藤健二さんが自身のツイッタ―で

「シリア取材中」

と書き込んだまま消息が絶ったことが

政府に知られていた。

昨年の10月と言えば、

意味のない解散が取りざたされたときだ。

政府は、その際、

その情報を黙殺してしまった。

その判断で良かったのか。

きっこ‏@kikko_no_blogさんが指摘するような

観点に注意を払うべきではないか。

――「一度でも身代金を払ったら日本人が狙われるようになる」とシタリ顔で言っている人がいるが、水面下で身代金を払って人質を取り戻しているドイツなどの国々よりも、断固として身代金を払わないアメリカやイギリスのほうが遥かに誘拐される件数が多いという事実を直視すべき。〔14:36 - 2015年1月21日 〕――


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