汚染水さらに47トン漏出、東電試算
おしどりマコ、ケンさんの「脱ってみる?」というサイトに
今回の汚染水漏えいの件につき、
東電を取材した記事が
載ってます。
かなり専門的な内容で
読み応えがあります。
☆ 記事URL:http://www.magazine9.jp/oshidori/130406/
[ポイント]
(1)貯水槽No2から汚染水が漏えい
ストロンチウムを多く含んだ汚染水の漏えいしました。その他、トリチウムやアンチモンもけっこう含まれていて、もちろん、セシウムも入っています。
ア)汚染水…汚染水は処理装置と淡水化装置を通って、
淡水と濃縮塩水に分けられます。
その濃縮塩水のほうを受け入れてたようです。
イ)貯水槽の構造…地面に掘って作ります。
■こんな感じです。
※ 大きさは60m×53m×6mです。大きいです。構造は、マコさんがイラストを描いて下ってるのでそちらを紹介します。
なぜ漏洩したか――。
<理由>
遮水シートの継ぎ目から漏れたのではないか、ということです(東電・尾野さんによる説明)。ただし、推測です。
マコさんがシートの接合部につき、どのような接合の仕方ですか?と尋ねると、「確認します」ということだったようです。
田中龍作@tanakaryusakuさんがツイッターで
―― 東電記者会見。 際どい質問になると『確認中です』とかわす尾野本部長代理――
と述べておられます(リンク)。
「ややこしい問題が生じる度、『確認します』って、あんたどうやって、確認するんや」と尋ねたい衝動に囚われます。
接合部という物理的に弱そうな部分が破れたということは、「重み」が直接の原因という見方でしょう。
しかし、その前に、塩分によるシート劣化の可能性があるのでは?
(2)同じ作りの貯水槽Ⅰに移す対策で大丈夫なのか
「ただちに、漏えいしないです」と言うのが多分、精一杯でしょう。問題の本質は、移し替えた貯水池も同じ構造だと言うこと。再発を防ぎたければ、せめて、根本的な見直しが必要でしょう。しかし、そもそも見直す気などあるのでしょうか。見直したところで、他に設置する場所もない…。最後は、「海洋投棄」を言いだすつもりでいるのでしょう。責任の所在は、国民です。
しかし、そのくせ(無理難題に直面している、かわいそうな我々)と、この人たち、内心で考えているように見受けられます。しかし、こうなる前に、予想はついていたはずです。また、“想定外”で逃げきろうと、端から決めていたに違いないです。
今までがずっとそうでした。
(3)最後の砦のベントナイトシートのスペックは回答待ち。
ベントナイト(吸水性の高い粘土。猫のトイレ砂などにも使用されている)の耐久性に地面への漏えいの可能性がかかっています。
マコさんがその点を尋ねられた様子です。
――管理区域内で漏えいした、というけれど、管理区域内の土壌にこれだけの量(120t!)漏えいすれば、地下から海水に流れたり、地下水脈を汚染したりするのではないかしら? 東京電力によれば、「全部、土に染み込むから、海には流れない、大丈夫!」とのことだけれど。
ちなみに、海から貯水槽までは約800mだそうです。はーあ――
ため息をつく気持ち、よく了解できました。
(5)本当は、もっと低濃度のアルプス処理水を貯めるはずだったのね…
保安院の資料には、貯水槽につき
地下貯水槽には、多核種除去設備の処理済水を貯留することを基本としているが、鋼製タンクの運用が厳しい場合には、地下貯水槽に淡水やRO濃縮塩水を貯留するとしている。
とあります。
「多核種除去設備の処理済水を貯留することを基本」という、この説明から推測できることは、濃縮塩水を貯留は予定外の使用法ということです。
さて、この濃縮塩水って、汚染水としては大変に高濃度らしいです。マコさんの報告では、1ccに6、000Bqと記してありました。
※ この1CCに○○Bqという言い方、東電の見え透いた
あまり漏れていないと見せる印象操作でしょう。
つまり、1000倍して
6、000、000Bq/Kgなわけです。
今更、小賢しい単位の置き換えをしてまで
漏れ出た量の大きさをごまかすのは、
止めてもらいたいです
(木下黄太@KinositaKoutaさんのツイート参照/リンク)。
――高濃度だということで、それによるポリエチレンシートの劣化などは考えられませんか? (という質問に対し)
東電・尾野さん「それは無いです。ポリエチレンが劣化するくらいのストロンチウムなどの核種の濃度はもっとケタが違いますから、それは無いと思います」
他の記者さん「では塩分濃度は? 濃縮塩水ということで塩分による劣化は?」
東電・尾野さん「それも無いと思います。ポリエチレンシートは強いので…」
他の記者さん「チガヤ(イネ科の雑草)の可能性は無いですかね、突き破ったとか…」
東電・尾野さん「(苦笑)チガヤには苦しめられましたけどね、どうでしょうね…」
――作業員の方にモグラも見かける、と伺いました。モグラが突き破った可能性はどうでしょう?
東電・尾野さん「いや、もうわかりません。とにかく原因はわからないのですが、急いで貯水槽Ⅱから貯水槽Ⅰに移送する計画を立てるのが最優先なのです」
という風なやり取りがあったようです。
(7)続報
貯水槽Ⅰへの移送は、午前5時43分に始まったとのことです。
■東京電力からの詳細メールはこちら。
[福島第一原子力発電所地下貯水槽No.2からの水漏れについて]
というタイトルで掲載されています。
☆ 記事URL:http://daily.magazine9.jp/m9/oshidori/2013/04/no2-2.html
おしどりマコ、ケンさんの「脱ってみる?」というサイトに
今回の汚染水漏えいの件につき、
東電を取材した記事が
載ってます。
かなり専門的な内容で
読み応えがあります。
☆ 記事URL:http://www.magazine9.jp/oshidori/130406/
[ポイント]
(1)貯水槽No2から汚染水が漏えい
ストロンチウムを多く含んだ汚染水の漏えいしました。その他、トリチウムやアンチモンもけっこう含まれていて、もちろん、セシウムも入っています。
ア)汚染水…汚染水は処理装置と淡水化装置を通って、
淡水と濃縮塩水に分けられます。
その濃縮塩水のほうを受け入れてたようです。
イ)貯水槽の構造…地面に掘って作ります。
■こんな感じです。
※ 大きさは60m×53m×6mです。大きいです。構造は、マコさんがイラストを描いて下ってるのでそちらを紹介します。
なぜ漏洩したか――。
<理由>
遮水シートの継ぎ目から漏れたのではないか、ということです(東電・尾野さんによる説明)。ただし、推測です。
マコさんがシートの接合部につき、どのような接合の仕方ですか?と尋ねると、「確認します」ということだったようです。
田中龍作@tanakaryusakuさんがツイッターで
―― 東電記者会見。 際どい質問になると『確認中です』とかわす尾野本部長代理――
と述べておられます(リンク)。
「ややこしい問題が生じる度、『確認します』って、あんたどうやって、確認するんや」と尋ねたい衝動に囚われます。
接合部という物理的に弱そうな部分が破れたということは、「重み」が直接の原因という見方でしょう。
しかし、その前に、塩分によるシート劣化の可能性があるのでは?
(2)同じ作りの貯水槽Ⅰに移す対策で大丈夫なのか
「ただちに、漏えいしないです」と言うのが多分、精一杯でしょう。問題の本質は、移し替えた貯水池も同じ構造だと言うこと。再発を防ぎたければ、せめて、根本的な見直しが必要でしょう。しかし、そもそも見直す気などあるのでしょうか。見直したところで、他に設置する場所もない…。最後は、「海洋投棄」を言いだすつもりでいるのでしょう。責任の所在は、国民です。
しかし、そのくせ(無理難題に直面している、かわいそうな我々)と、この人たち、内心で考えているように見受けられます。しかし、こうなる前に、予想はついていたはずです。また、“想定外”で逃げきろうと、端から決めていたに違いないです。
今までがずっとそうでした。
(3)最後の砦のベントナイトシートのスペックは回答待ち。
ベントナイト(吸水性の高い粘土。猫のトイレ砂などにも使用されている)の耐久性に地面への漏えいの可能性がかかっています。
マコさんがその点を尋ねられた様子です。
――管理区域内で漏えいした、というけれど、管理区域内の土壌にこれだけの量(120t!)漏えいすれば、地下から海水に流れたり、地下水脈を汚染したりするのではないかしら? 東京電力によれば、「全部、土に染み込むから、海には流れない、大丈夫!」とのことだけれど。
ちなみに、海から貯水槽までは約800mだそうです。はーあ――
ため息をつく気持ち、よく了解できました。
(5)本当は、もっと低濃度のアルプス処理水を貯めるはずだったのね…
保安院の資料には、貯水槽につき
地下貯水槽には、多核種除去設備の処理済水を貯留することを基本としているが、鋼製タンクの運用が厳しい場合には、地下貯水槽に淡水やRO濃縮塩水を貯留するとしている。
とあります。
「多核種除去設備の処理済水を貯留することを基本」という、この説明から推測できることは、濃縮塩水を貯留は予定外の使用法ということです。
さて、この濃縮塩水って、汚染水としては大変に高濃度らしいです。マコさんの報告では、1ccに6、000Bqと記してありました。
※ この1CCに○○Bqという言い方、東電の見え透いた
あまり漏れていないと見せる印象操作でしょう。
つまり、1000倍して
6、000、000Bq/Kgなわけです。
今更、小賢しい単位の置き換えをしてまで
漏れ出た量の大きさをごまかすのは、
止めてもらいたいです
(木下黄太@KinositaKoutaさんのツイート参照/リンク)。
――高濃度だということで、それによるポリエチレンシートの劣化などは考えられませんか? (という質問に対し)
東電・尾野さん「それは無いです。ポリエチレンが劣化するくらいのストロンチウムなどの核種の濃度はもっとケタが違いますから、それは無いと思います」
他の記者さん「では塩分濃度は? 濃縮塩水ということで塩分による劣化は?」
東電・尾野さん「それも無いと思います。ポリエチレンシートは強いので…」
他の記者さん「チガヤ(イネ科の雑草)の可能性は無いですかね、突き破ったとか…」
東電・尾野さん「(苦笑)チガヤには苦しめられましたけどね、どうでしょうね…」
――作業員の方にモグラも見かける、と伺いました。モグラが突き破った可能性はどうでしょう?
東電・尾野さん「いや、もうわかりません。とにかく原因はわからないのですが、急いで貯水槽Ⅱから貯水槽Ⅰに移送する計画を立てるのが最優先なのです」
という風なやり取りがあったようです。
(7)続報
貯水槽Ⅰへの移送は、午前5時43分に始まったとのことです。
■東京電力からの詳細メールはこちら。
[福島第一原子力発電所地下貯水槽No.2からの水漏れについて]
というタイトルで掲載されています。
☆ 記事URL:http://daily.magazine9.jp/m9/oshidori/2013/04/no2-2.html
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