「魂を売りました」
という言葉は、
原子力村の専売ではないです。
普通に、
プロをやっている人も
日常的に体験できるということを、
演出家の蜷川幸雄氏が
語っています。
巨匠と言われる地位にまで
昇りつめたからこそ、
口にしえる恥部かもしれません。
しかし、
言ってくれて、
後進が
どれほど救われるでしょう。
たとえば、
あなたが演出家の卵だったとして、
物語と関係なく
俳優の見せ場を求められた場合、
拒絶できます?
受け入れると、自分の魂を売った不快感で
悩むでしょうね。
そんなとき、
蜷川氏は、
自分の手の甲に
黒のボールペンで×印を書き込んだそうです。
黒々と深く深く、
×印を書き込んだと、
話されたそうです
(鴻上尚史・文『ドン・キホーテのピアス』7月合併号所収、参照)。
ちょっと感動しました。
同氏のやり方は、
理にかなっていると思います。
どんなことでも、
0か100というわけではないです。
×印1個が3点だとします。
4つほど、ついていたとします。
そうすると、
3×4=12
ということで、マイナス点は、
12です。
ということは?
そう!
100-12=88で、
その日の評価は、88点です。
ね、なんだか
自分を褒めてやりたくなりますでしょ!
そこが大切、
自分を維持する着眼点です。
夢という形で
見せられているもの、
それは、
天からの贈り物という気がしますね。
大事にね。
さて、
リードボーカルを
メジャーなレコード会社に引き抜かれ
「もう夢を追う時じゃない」
と追いつめられた
メンバーが
本物の
ロックバンドに成長する過程を描いた
音楽劇、
「リンダ リンダ」
東京公演が7月22日から
1か月の長丁場で始まるようですよ。
よければ、
行かれたらよいと思います。
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