ぷうたろうー。
「ふうてんの寅さん」など、定職についていない人をかつてこう呼んだ。
収入があったって、そんなことは問題ではない。いい年をしたおっさんが、独身で
かつ事業者でない限り、サラリーマンであることを要求され、社会のそうした期待
に添えないアウトローを、風になぞらえて「風太郎」と名づけたのが始まりだ。
結婚しておれば、配偶者が重しとなる。定職があれば、居場所も定まる。その両方
のしがらみから開放されたものは、風に乗って、どこにいくか分からない・・・
しかし、それでも生活できるわけだろ、すごいじゃないか。
ずうっと、ずうっとそう思っていた。
しかし、「ぷうたろう=無職者」が今風の理解なわけだ。
”ぷうたろう”につき、そのような語義の変遷があった80年代後半、フリーター
という和製英語が誕生した。当時、日本経済の元気がよかった。リクルート
のアルバイト募集雑誌「フロム・エー」が生みの親だという。
今、フリーターという言葉は、死語ではないか。この言葉の代わりに、「ニート」
や「パラサイト・シングル」が活躍している。
前者は、英国産なのに対し、後者は、純国産。造語したのは、山田昌弘東京学芸大
学教授だ。
まずは、ニートについて述べよう。
この用語は「Not in Enployment,Education or Training」の頭文字でなりたって
いる。英国では、労働政策における分類として使用されている用語だ。わが国では
「引きこもり」がその典型例とされている。結果、本人の働く意欲の欠如に焦点を
当てられている。
次は、パラサイトシングルについて。
ニートが社会に対し、家族に対し自己防衛的なのに対し、それがより攻撃的に
変異したのがパラサイトだということだろうか。つまり、親を収奪しようとする、
とんでもない存在・・・
しかし、収奪(依存)しなければ、行き倒れだ。あえて親の介護という重荷を背負
ったのに、「寄生虫呼ばわり」は堪忍して欲しい。
介護をしながら働く環境があるほど日本に経済的活力がない。それが真の問題
ではないか。
山田先生は、パラサイトのため受け皿が必要という。それはそれでいい。それが出
来た後、初めに戻って、”ぷうたろう”のこと議論をしたい。
”ぷうたろう”こそ、日本経済復活の鍵を握っているように、僕には思える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_rain.gif)
「ふうてんの寅さん」など、定職についていない人をかつてこう呼んだ。
収入があったって、そんなことは問題ではない。いい年をしたおっさんが、独身で
かつ事業者でない限り、サラリーマンであることを要求され、社会のそうした期待
に添えないアウトローを、風になぞらえて「風太郎」と名づけたのが始まりだ。
結婚しておれば、配偶者が重しとなる。定職があれば、居場所も定まる。その両方
のしがらみから開放されたものは、風に乗って、どこにいくか分からない・・・
しかし、それでも生活できるわけだろ、すごいじゃないか。
ずうっと、ずうっとそう思っていた。
しかし、「ぷうたろう=無職者」が今風の理解なわけだ。
”ぷうたろう”につき、そのような語義の変遷があった80年代後半、フリーター
という和製英語が誕生した。当時、日本経済の元気がよかった。リクルート
のアルバイト募集雑誌「フロム・エー」が生みの親だという。
今、フリーターという言葉は、死語ではないか。この言葉の代わりに、「ニート」
や「パラサイト・シングル」が活躍している。
前者は、英国産なのに対し、後者は、純国産。造語したのは、山田昌弘東京学芸大
学教授だ。
まずは、ニートについて述べよう。
この用語は「Not in Enployment,Education or Training」の頭文字でなりたって
いる。英国では、労働政策における分類として使用されている用語だ。わが国では
「引きこもり」がその典型例とされている。結果、本人の働く意欲の欠如に焦点を
当てられている。
次は、パラサイトシングルについて。
ニートが社会に対し、家族に対し自己防衛的なのに対し、それがより攻撃的に
変異したのがパラサイトだということだろうか。つまり、親を収奪しようとする、
とんでもない存在・・・
しかし、収奪(依存)しなければ、行き倒れだ。あえて親の介護という重荷を背負
ったのに、「寄生虫呼ばわり」は堪忍して欲しい。
介護をしながら働く環境があるほど日本に経済的活力がない。それが真の問題
ではないか。
山田先生は、パラサイトのため受け皿が必要という。それはそれでいい。それが出
来た後、初めに戻って、”ぷうたろう”のこと議論をしたい。
”ぷうたろう”こそ、日本経済復活の鍵を握っているように、僕には思える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_rain.gif)
ぷー太郎っていうのは、定職についてない人たちを指すのかと思っていましたが・・
が含まれています。大きく捉えれば、住居費を節約す
る場合も含むでしょう。しかし、日本の住宅事情を考
えると、子供に「家を出て行け」ということにどれほ
どの合理性があるのか、疑問です。お子さんがパラサ
イトに該当するにしても気になさらないように!
と言って、僕自身が気にしているので、説得力はない
かもしれませんが・・・
なお、ぷーたろうの理解に関して「ホームレス」とし
たこと、不適切でした。無職者に訂正しておきます。
本来の用法は、「定職がない人」でいいと思います。