のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

脱被ばく派を攻撃する人が依拠するロシャール氏について

2014年03月21日 21時18分35秒 | 映画
堀 茂樹@hori_shigekiさんという

慶應SFCで教授をしている方のツイートを紹介します。

――必読です。(この洞察、このデリカシー、この背筋の通った姿勢。素晴らしい。)⇒(東日本大震災3年)福島とチェルノブイリ ジャック・ロシャールさん - 朝日新聞デジタル (http://www.asahi.com ) http://t.asahi.com/e9zj 〔17:09 - 2014年3月21日〕――

masa@zebra_masaさんがこのツイートにつき、

――堀茂樹という慶大の教授が、脱被曝の急先鋒のジャーナリストの上杉氏をただデマゴーグという訳の分からない理由で叩いていた理由がよく分かる一連のツイートを流してるなあ。https://twitter.com/hori_shigeki/status/446921559131688960 …〔17:35 - 2014年3月21日〕――

とコメントされています。

思うに、堀氏には

福島県民の「二つの無知」を利用する悪意を感じます。

(1)第一の無知。

ジャック・ロシャール氏の元々の専門は、

経済学だということです。

決して、

放射線に関する、

物理学や医学の専門家ではないです。

「経済学」という学問分野は、

潰しが利くんです。

しかし、なぜに、潰したのか――。

その点につき、

疾しいことは何もないのでしょうか。

昔、この男は、

エートス・プロジェクトに関わっていました。

その後、奇形の子どもや訳の分からない病死者で

チェルブイリが

溢れかえり、

人々は、

パニックに陥りました。

気がついたとき、

ジャック・ロシャール氏は、

こっそり姿を消していたと言います。

闇夜に紛れて

逃げたということなのでしょう。

そのような

原発事故との因縁話を封印の上、

沈黙を守ることによって

人々の誤解を増幅しています。

(朝日新聞は、この人物のプロフィルとして、

次のように記してます。

――Jacques Lochard :
 国際放射線防護委員会副委員長 50年生まれ。放射線防護の専門家、経済学者。フランスのNPO、原子力防護評価研究所(CEPN)所長も務める。パリ在住――だと。

この文章に

放射線“防護”の専門家とあるでしょ? 

つまり、「放射線“防護”の専門家」とは、

「放射線の専門家では“ない”」

ということと同義なのではないですか。

後になって、

そこの判断は厳密に考えるべきだった・・・

という言い訳は通じないですよ)

(2)第2の無知。

フランス人である外見の裏側にある素顔を

ほとんど誰も知りません。

すなわち、

福島の人たちは、

日本の御用学者に対する反発から

よく分からない

外国の“専門家”と称する人物を

精査しないまま、

また、その手段を持たないことに無自覚なままに

信用してしまっている!!

と言えます。

ジャック・ロシャール氏を強く推す

堀 茂樹氏は、

フランス文学者なので、

フランス語は堪能な方であるのは

確かと思います。

でも、思想家としては、

どうなんでしょう。

失礼ながら、

2級の方ではないですかね。

だからロシャール氏の

インチキ度合いを見抜けないのだろうと推察致します。

本当は、朝日新聞を購読するつもりなど

毛頭なかったですけど、

「この洞察、このデリカシー、この背筋の通った姿勢。素晴らしい」

という堀氏の褒め言葉、絶賛に近いそれに敬意を表し、

無料登録をして

ツイッタ―にリンクされた記事を読んでみました。

ジャック・ロシャール氏は、

原発災害とは何かという問題について、

こう語っています。

「ものすごく難しい質問です。チェルノブイリ事故から20年以上、私自身が考えています。自分たちが暮らす足元について再考せよ、と導かれている気がします。科学と技術の発展は人間の価値を後回しにしてきました。どこで折り合いをつけるのか、つまり人間の尊厳とは何かを考えるときにきていると思います」。

すなわち、同氏にあっては

被ばくの問題は、

「人間の尊厳」の名において

住民が自ら

折り合いをつける(受忍)問題なのです。

思うに、

結末に待っているのは、

“尊厳死”以外の何かでありうるでしょうか。

本当にそれでいいのでしょうか。

改めて、

疑問に感じました。

科学が人類に

指示している方向は、

核兵器ないし原発の稼働を断念せよ

ということではないでしょうか。

足元を見れば見るほど

折り合いをつけるための住民の闘いは、

自らを

滅ぼす道です。

それを黙って上から見下ろしていられる人間に

どんな洞察力があるのでしょう?

死人に口無しとしか

考えていないんじゃないでしょうか。

ニヤニヤしながら

斬首する役人の「明るさ」を

どうして称揚してやろうと思えるのでしょう。

そういうのって、

デリカシーがあるため明るく振る舞えるのではなく、

単に心底、冷血なだけなんじゃないですか。

他人の生死を司っているという

勘違いは不要です。

自然の驚異の前に首を垂れる

謙虚さの方が

支配欲ゆえの背筋の通った傲慢な姿勢より

百倍立派と思います。


〔資料〕

(東日本大震災3年)福島とチェルノブイリ ジャック・ロシャールさん

   朝日新聞デジタル(2014年3月21日05時00分)

☆ 記事URL:http://www.asahi.com/articles/DA3S11040735.html

 原発事故における避難などの根拠となったのが国際放射線防護委員会(ICRP)が示す数値だ。副委員長のジャック・ロシャールさんは3・11後、福島で被災者との対話を続けてきた。チェルノブイリ原発事故後の歩みもよく知るフランス人の目に、福島や日本はどう映ったのか。専門家がするべきこととは。・・・


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