のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

認知症の老親の介護ってどんなものか ~ 京都認知症母殺害心中未遂事件に題材をとった漫画って、特殊じゃないよ

2017年01月05日 02時59分25秒 | 福祉の貧困
「年金削減」に「保険料アップ」。

目玉をくりぬき、

足を切り落とすような老人虐待をする安倍政権。

何か年寄りに恨みでもあるようですな。

テレビでは、

逃げ得世代とか言って

若い人と老人を分断する放送をしてます。

「介護」

の世界がどれほど大変か、

分かっていない人が多すぎるので、

紹介したい

漫画があります。

これは、

京都認知症母殺害心中未遂事件に題材を取った

と言われています。




しかし、親の介護を実際にやった者として

言わしてもらえば、

普通に、こんなもんです。

そこを

感じ取って頂ければ、

嬉しいです。

ちなみに、

そんなに大変な体験をして

死なずに済んだのは、

経済力という「運」のよさがあったからに過ぎません。

介護に没頭していた当時、

僕の頭の中では、

日がな一日、クイーンの

「I Was Born To Love You 」が

リフレインし続けていました。

この曲、

本来は、恋愛の歌なのでしょうけど、

僕にとっては、

介護のテーマソングでした。

(お袋のため、こんな自分など粉々に砕け散ってしまえ。それで本望だ)

と思う気持ちがこの曲に共振したのだと思います。

この曲の歌詞やメロディを通して、

燃え上がる気持ちと

倒れそうな自分の非力や無力感とのバランスを取っていたのでしょう。

ただ、そこまで思い詰めてやっても、名前を忘れられたり、

ドロボー扱いされます。

自分が死んでもいいと思っても、

この様か―――

と思うと、激しい脱力感に襲われます。

そんなときどうしたかというと、

プロの介護者に気持ちを切り替えました。

施設で働いているとき、

施設長から、

「雇うとき、

ここまで凄い人と思わなかった。

うちの職員全員と

あなた一人比べて、あなたは、

全然、負けてない」

と言われたことがあります。

実際、

介護歴10年ぐらいのベテランが6人ぐらい揃わないと

僕と同じ仕事はできないという

思いあがった

自己評価がいつの間にか出来上がりました。

同僚から

凄まじい嫉妬心に晒された記憶もあります。

お袋の介護で

壁にぶつかったとき、

言うなれば、

そのようなスーパー介護者に頭を切り替えました。

すなわち、相手が母親だから、

介護しているのではなく、

仕事として

介護を消化しているのだ、と。

頭に描く

シチュエイションによって、

精神的な余裕を作ろうとしたのですね。

他方、

どんなに工夫して

この人のために死んでいいと思いつめ、

かくも必死にやっても

残るのは

後悔ばかりです。

さて、そんな痛い、辛い、悲しい体験を

思い起こさせる漫画です。

一度は、アップするのを避けた作品です。

しかし、

最初に述べましたように、

余りにも安倍晋三周りの人間が分かってなさ過ぎです。

放っておくと、

老人の虐待死がうなぎ上りに増えていくぞ

という思いから、

危機意識を共有すべく

アップさせてもらいました。












































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