ガーディアン、ニューヨークタイムズまでが
欅坂46の
ナチス似に扮装を批判にしている。
アメリカのユダヤ系人権団体が秋元康氏らに謝罪を要求したところで
一挙に
このアイドルたち、
世界の関心の的になったようだ。
火消しのつもりだろうか、
衣装の担当者が
こんな寝言。
――@ststsststs 制服は私のデザインです!ワッペンのデザインはデザイナーさんに頼んで全てオリジナルで作っていただいているので帽子に付いているものもオリジナルです!制服のデザイン自体はハロウィンらしくカッコ良く仕上がったなと思っています!〔6:51 - 2016年11月1日 〕—―
衣装は、
私の作品であり、私のオリジナルだ。
したがって、
「ナチス・ドイツの軍服そっくり」
というのは、
ただの印象、事実に反しますよ
と言いたいのだろうか。
しかし、火に油を注ぐと言うか、
――ナチスSSの完コピやっといて「オリジナルですー♪」って、秋元康はどんなデザイナー抱えてるんだ?〔22:32 - 2016年11月1日 〕—―
という非難を招いただけですな。
ところで、
意外に手つかずなのが
歌詞なんだな。
辛うじて、
金子勝 @masaru_kanekoさんが
――行進しながら「大人たちに支配されるな」と歌う制服姿を見ていると、絶望的な終末感覚が襲う。〔9:59 - 2016年11月2日 〕—―
とコメントされていた。
リプライに
――歌詞の一部を切り取って印象操作してネガキャンですか?
歌詞を全て見ればナチスを批判、民主主義を訴えた歌なんですが。
暗に政権を無投票で信任を批判、選挙に行こうというメッセージがある。何故潰したがるのでしょう?
若者の投票率が上がると不都合?—―
というのがあった。
せっかくなので、
期間限定かもしれないけれど、
動画がアップされていたので紹介する。
リプライにある通り、
「歌詞の一部を切り取って印象操作してネガキャンですか?」
の言われ方をされなければならないほど、
歌詞内容は、
豊かで、
(1)「歌詞を全て見れば(イ)ナチスを批判、(ロ)民主主義を訴えた歌」なんだろうか。
また、(2)「(イ)暗に政権を無投票で(不)信任を伝える不合理、(ロ)選挙に行こうというメッセージがある」
という評価、
正しいのだろうか。
服飾デザイナーの「衣装はすべて私のオリジナル」
と同じ程度に
厚かましい、
妄想といっていい言い訳ではないだろうか。
分析したいと思う。
曲名は、
『サイレントマジョリティー』
歌詞は、
サイト「Uta-Net」に掲載されていた。
まず、メッセージ(一つの文章)になりうるように語句をまとめる。
<一番>
1)群れの中に紛れるように 歩いている(疑わずに) 誰かと違うことに 何をためらうのだろう
2)先行くひとが振り返り 列を乱すなと ルールを説くけれど その目は死んでいる
3)君は君らしく生きて行く自由があるんだ 大人たちに支配されるな
4)初めから そうあきらめてしまったら 僕らは何のために生まれたのか?
5)夢を見ることは時には孤独にもなるよ
6)誰もいない道を進むんだ
7)この世界は群れていても始まらない
8)YESでいいのか? サイレントマジョリティ
<二番>
1)どこかの国の大統領が言っていた(曲解して) 声を上げない者たちは賛成していると
2)選べることが大事なんだ 人に任せるな 行動しなければ Noと伝わらない
3)君は君らしくやりたいことをやるだけさ
4)One of themになり下がるな
5)ここにいる人の数だけ道はある 自分の夢の方に歩けばいい
6)見栄やプライドの鎖に繋がれたような つまらない大人は置いて行け
7)さあ未来は君たちのためにある
8)No!と言いなよ! サイレントマジョリティ
<三番>
1)誰かの後 ついて行けば 傷つかないけれど その群れが 総意だと ひとまとめにされる
2)君は君らしく生きていく自由があるんだ
3)大人たちに支配されるな
4)初めから そうあきらめてしまったら 僕らは何のために生まれたのか?
5)夢を見ることは時に孤独にもなるよ
6)誰もいない道を進むんだ
7)この世界は群れていても始まらない
8)YESでいいのか? サイレントマジョリティ
歌詞のどの部分が誤解を招くのだろう。
以下、
らしい箇所は、次の通りだ。
(1)の理解を招いていると思われるところ。
(イ)ナチスを批判…該当箇所なし。
(あるいは、「君らしく生きよ」というメッセージをナチスへの批判と受け止めているのか。自由は、ナチス思想の敵対物かもしれない。しかし、それ自体は、ナチスへの批判を含むものではない)
(ロ)民主主義を訴えた…該当箇所なし。
(2)の理解を招いていると思われるところ。
(イ)暗に政権を無投票で(不)信任を伝える不合理…二番の1)と2)
(ロ)選挙に行こうというメッセージ…(イ)と重なる範囲で該当箇所はある。
何度も歌詞を聞き取って、
「夢を追え」「孤独を恐れるな」「君は君らしく生きていく自由があるんだ」等々、
若者への期待を述べる気持ちは了解できた。
しかし、同時に
「大人たちに支配されるな」
というメッセージを送り付ける陰気さが
どうも頂けない。
分かったようなことを言って他人を傷つける
俗物根性丸出しの
小物だ。
金子さんにリプした
23区タクシードライバー(政治呟き用) @taxi23politics さんは
「歌詞の一部を切り取って印象操作してネガキャンですか?」
と迫るが、
その切り取られた一部が異様なんだよな。
なぜ、「大人たちに支配されるな」
という檄を飛ばすんだろう。
それこそが
扮装に相応しいナチスSSの大衆洗脳の常套句ではなかったか――。
哲学上の常識として
よく言われる言葉だけど、
「自由は、必然の中にある」。
最初は一人で歩いていてもやがては大勢の人が歩き出す。
その道が必然ならばこそだ。
これは、
闇雲に「誰もいない道を進むんだ」と
決めて置けばいいという話では
断じてない。
大人の言うこととして、
「必然」を
切ってしまったら、
結局は、
破滅するんだよ。
頭の片隅にでも置いておいて欲しい。
なお、よくよく考えて、
唯一、社会秩序にNoと言いたいなら、
黙ってちゃダメという
その発想、可笑しくないか。
Yesと言う場合も
やっぱり黙ってちゃだめだ。
社会秩序にYes、
変更に反対という場合、
その意味では、
「どこかの国の大統領が(曲解して)言った」という前提になっているが、
「声を上げない者たちは賛成している」
という理解、秩序に対しYesの気持ちを表明(投票)しなければ、
Noの場合と同じように、
Yes、すなわち、秩序変更に反対の思いは、
「伝わらない」のじゃないか。
これって、全然、曲解じゃないよ。
まともだと思う。
このように、
Yesの場合と、
そうでない場合と扱いを異にしているのは、
そのまま、作詞家、
秋元康氏の
思想的偏りの現れではないか。
無意識に出たことなら、
その偏りは、
なおさら深刻だと言える。
病気が悪化しない内に、誰か救急車、呼んでやれよ。
最後に一言。
タイトルに書いた
「岸信介が期待した」という意味は、
安保闘争のとき、
大勢のデモ隊が国会を包囲したとき、
岸信介が発した言葉が「サイレントマジョリティ」だったからだ。
すなわち、
彼は、
目の前にいる群衆が叫んでいる事柄が
国民の多数意見ではない。
多数意見は、
サイレントだが、
「今、野球場にいる者の中にある」
などととぼけたことを言った。
秋元康氏は、
その逸話を踏まえて作詞したと思う。
タイトルに触れたのは、
その故だ。
一見、人畜無害なように見えて、
洗脳の意図が
あるように感じた。
彼が前に作った「翼はいらない」も
酷い曲だった。
同じ流れの曲ではあるまいか。
(「AKB48 が歌う「翼はいらない」という曲、平成の軍歌ではないか」参照。*http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/24ff748341af7ae0657ebdb8cd5c733a、なお、拙稿「ナチス入門をファッションとして考える人たち」参照✳http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/11344c250e6eec096782d9ae115f5530)。
欅坂46の
ナチス似に扮装を批判にしている。
アメリカのユダヤ系人権団体が秋元康氏らに謝罪を要求したところで
一挙に
このアイドルたち、
世界の関心の的になったようだ。
火消しのつもりだろうか、
衣装の担当者が
こんな寝言。
――@ststsststs 制服は私のデザインです!ワッペンのデザインはデザイナーさんに頼んで全てオリジナルで作っていただいているので帽子に付いているものもオリジナルです!制服のデザイン自体はハロウィンらしくカッコ良く仕上がったなと思っています!〔6:51 - 2016年11月1日 〕—―
衣装は、
私の作品であり、私のオリジナルだ。
したがって、
「ナチス・ドイツの軍服そっくり」
というのは、
ただの印象、事実に反しますよ
と言いたいのだろうか。
しかし、火に油を注ぐと言うか、
――ナチスSSの完コピやっといて「オリジナルですー♪」って、秋元康はどんなデザイナー抱えてるんだ?〔22:32 - 2016年11月1日 〕—―
という非難を招いただけですな。
ところで、
意外に手つかずなのが
歌詞なんだな。
辛うじて、
金子勝 @masaru_kanekoさんが
――行進しながら「大人たちに支配されるな」と歌う制服姿を見ていると、絶望的な終末感覚が襲う。〔9:59 - 2016年11月2日 〕—―
とコメントされていた。
リプライに
――歌詞の一部を切り取って印象操作してネガキャンですか?
歌詞を全て見ればナチスを批判、民主主義を訴えた歌なんですが。
暗に政権を無投票で信任を批判、選挙に行こうというメッセージがある。何故潰したがるのでしょう?
若者の投票率が上がると不都合?—―
というのがあった。
せっかくなので、
期間限定かもしれないけれど、
動画がアップされていたので紹介する。
リプライにある通り、
「歌詞の一部を切り取って印象操作してネガキャンですか?」
の言われ方をされなければならないほど、
歌詞内容は、
豊かで、
(1)「歌詞を全て見れば(イ)ナチスを批判、(ロ)民主主義を訴えた歌」なんだろうか。
また、(2)「(イ)暗に政権を無投票で(不)信任を伝える不合理、(ロ)選挙に行こうというメッセージがある」
という評価、
正しいのだろうか。
服飾デザイナーの「衣装はすべて私のオリジナル」
と同じ程度に
厚かましい、
妄想といっていい言い訳ではないだろうか。
分析したいと思う。
曲名は、
『サイレントマジョリティー』
歌詞は、
サイト「Uta-Net」に掲載されていた。
まず、メッセージ(一つの文章)になりうるように語句をまとめる。
<一番>
1)群れの中に紛れるように 歩いている(疑わずに) 誰かと違うことに 何をためらうのだろう
2)先行くひとが振り返り 列を乱すなと ルールを説くけれど その目は死んでいる
3)君は君らしく生きて行く自由があるんだ 大人たちに支配されるな
4)初めから そうあきらめてしまったら 僕らは何のために生まれたのか?
5)夢を見ることは時には孤独にもなるよ
6)誰もいない道を進むんだ
7)この世界は群れていても始まらない
8)YESでいいのか? サイレントマジョリティ
<二番>
1)どこかの国の大統領が言っていた(曲解して) 声を上げない者たちは賛成していると
2)選べることが大事なんだ 人に任せるな 行動しなければ Noと伝わらない
3)君は君らしくやりたいことをやるだけさ
4)One of themになり下がるな
5)ここにいる人の数だけ道はある 自分の夢の方に歩けばいい
6)見栄やプライドの鎖に繋がれたような つまらない大人は置いて行け
7)さあ未来は君たちのためにある
8)No!と言いなよ! サイレントマジョリティ
<三番>
1)誰かの後 ついて行けば 傷つかないけれど その群れが 総意だと ひとまとめにされる
2)君は君らしく生きていく自由があるんだ
3)大人たちに支配されるな
4)初めから そうあきらめてしまったら 僕らは何のために生まれたのか?
5)夢を見ることは時に孤独にもなるよ
6)誰もいない道を進むんだ
7)この世界は群れていても始まらない
8)YESでいいのか? サイレントマジョリティ
歌詞のどの部分が誤解を招くのだろう。
以下、
らしい箇所は、次の通りだ。
(1)の理解を招いていると思われるところ。
(イ)ナチスを批判…該当箇所なし。
(あるいは、「君らしく生きよ」というメッセージをナチスへの批判と受け止めているのか。自由は、ナチス思想の敵対物かもしれない。しかし、それ自体は、ナチスへの批判を含むものではない)
(ロ)民主主義を訴えた…該当箇所なし。
(2)の理解を招いていると思われるところ。
(イ)暗に政権を無投票で(不)信任を伝える不合理…二番の1)と2)
(ロ)選挙に行こうというメッセージ…(イ)と重なる範囲で該当箇所はある。
何度も歌詞を聞き取って、
「夢を追え」「孤独を恐れるな」「君は君らしく生きていく自由があるんだ」等々、
若者への期待を述べる気持ちは了解できた。
しかし、同時に
「大人たちに支配されるな」
というメッセージを送り付ける陰気さが
どうも頂けない。
分かったようなことを言って他人を傷つける
俗物根性丸出しの
小物だ。
金子さんにリプした
23区タクシードライバー(政治呟き用) @taxi23politics さんは
「歌詞の一部を切り取って印象操作してネガキャンですか?」
と迫るが、
その切り取られた一部が異様なんだよな。
なぜ、「大人たちに支配されるな」
という檄を飛ばすんだろう。
それこそが
扮装に相応しいナチスSSの大衆洗脳の常套句ではなかったか――。
哲学上の常識として
よく言われる言葉だけど、
「自由は、必然の中にある」。
最初は一人で歩いていてもやがては大勢の人が歩き出す。
その道が必然ならばこそだ。
これは、
闇雲に「誰もいない道を進むんだ」と
決めて置けばいいという話では
断じてない。
大人の言うこととして、
「必然」を
切ってしまったら、
結局は、
破滅するんだよ。
頭の片隅にでも置いておいて欲しい。
なお、よくよく考えて、
唯一、社会秩序にNoと言いたいなら、
黙ってちゃダメという
その発想、可笑しくないか。
Yesと言う場合も
やっぱり黙ってちゃだめだ。
社会秩序にYes、
変更に反対という場合、
その意味では、
「どこかの国の大統領が(曲解して)言った」という前提になっているが、
「声を上げない者たちは賛成している」
という理解、秩序に対しYesの気持ちを表明(投票)しなければ、
Noの場合と同じように、
Yes、すなわち、秩序変更に反対の思いは、
「伝わらない」のじゃないか。
これって、全然、曲解じゃないよ。
まともだと思う。
このように、
Yesの場合と、
そうでない場合と扱いを異にしているのは、
そのまま、作詞家、
秋元康氏の
思想的偏りの現れではないか。
無意識に出たことなら、
その偏りは、
なおさら深刻だと言える。
病気が悪化しない内に、誰か救急車、呼んでやれよ。
最後に一言。
タイトルに書いた
「岸信介が期待した」という意味は、
安保闘争のとき、
大勢のデモ隊が国会を包囲したとき、
岸信介が発した言葉が「サイレントマジョリティ」だったからだ。
すなわち、
彼は、
目の前にいる群衆が叫んでいる事柄が
国民の多数意見ではない。
多数意見は、
サイレントだが、
「今、野球場にいる者の中にある」
などととぼけたことを言った。
秋元康氏は、
その逸話を踏まえて作詞したと思う。
タイトルに触れたのは、
その故だ。
一見、人畜無害なように見えて、
洗脳の意図が
あるように感じた。
彼が前に作った「翼はいらない」も
酷い曲だった。
同じ流れの曲ではあるまいか。
(「AKB48 が歌う「翼はいらない」という曲、平成の軍歌ではないか」参照。*http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/24ff748341af7ae0657ebdb8cd5c733a、なお、拙稿「ナチス入門をファッションとして考える人たち」参照✳http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/11344c250e6eec096782d9ae115f5530)。
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