“株価高騰”で思い出すのは、
小泉純一郎が政権を取っていた頃のことです。
経済成長は、GDPの2%に及び、
史上最長の好景気は、
「いざなみ景気」と称されました。
金融緩和と公共事業で
大企業の経常収支が拡大しました。
その一方で、
世間は、リストラの嵐です。
「お前など、いらん。出て行け、バカたれ」
と言われ、
路頭に迷った中高年が
自殺のしまくりです。
そしてその子ども達の手元で、
格差が
拡大するばかり。
マスコミが
かつてない好景気と
囃したてる反面、
日本は、
史上最多の自殺者記録を
更新し続けました。
小泉純一郎の
情け容赦なく、
弱者を迫害し、殺す政治を
引き継いだのが
安倍晋三です。
そして小泉改革を支えたブレイン、
竹中平蔵が
ゾンビのごとく蘇りました。
市場が
歓迎しているというけれど、
儲けているのは
ゴールドマン・サックスなどの
ウォール街の金融工学の創始者達です。
円安で
株式が買い易くなっているのが
背景としてあります。
日本人なら、
わざわざ円を買って
株を購入します?
しないでしょ。
結局、昨年の11月以降、
2か月余りで
日経平均株価が25%上昇するという大相場が出現しました。
しかし、その恩恵を受けたのは海外投資家です。
それが現実なんですよ。
東証の調査によると、
日本の株式市場において
外国人投資家が
1月半ばまでに9週連続で買い越しています。
その総額は2兆5451億円にも上ります。
大手ヘッジファンドのなかには、
すでにこの3~4か月で
数百億円の含み益を得たところも多いと言われています。
国内金融機関などの機関投資家はどうかーー。
売り越しを続けています。
機関投資家って、
金融取引のプロです。
そのプロが
この様なんです。
利益を得ようとすれば、
買い越さなければならない、
しかし、実際にしたのは、
売り越しです。
しかし、再考して、
ある意味、
仕方ない立ち遅れだったとも言えます。
だって、
元手が「円建て」だったかです。
この点、
意外に重要です。
日本の個人投資家は、
1月中旬に
買い越しに転じました。
・・・大切な退職金を、千載一遇のチャンスと見て
株に投資したんでしょうね。
しかし、いずれあるだろう株式の暴落の前に
売り抜けなければならない上、
アメリカのゴールドマン・サックスなどの
ヘッジファンドと違って、
数百億円と言われる
為替の含み益が元々ありません。
見ていて、
哀れさが漂います。
この好景気は、
かつてあった小泉時代同様、
庶民を
締め付けるだけの話です。
あの時は、
刺客が人の目を引きつけました。
今は、
中国人と朝鮮人の脅威を煽っています。
そっち方面で
国民にアドレナリンを放出させておけば、
今、何が起きようとしているのか
悟らせずにおれるだろう
という計算を
しているように見えます。
雇用や生産など
実体経済は何も改善していません。
しかし、ボーナスやら、
雀の涙ほどの、やらせの賃上げなど
あるかもしれません。
経済指標を一時的でもかさ上げしようという魂胆です。
韓流攻撃の高揚感も手伝って、
秋にあるだろう、
消費税増税を国民に受け入れ易くさせる
算段でしょう。
消費税増税法の附則18条3項に
「経済状況等を総合的に勘案した上で、
その施行の停止を含め所要の措置を講ずる」
との規定があるので、
表面上は、
“合法”の仮面を被りたい
安倍表見首相は、
麻生某と一緒になって、
現在、一芝居打っている段階というべきでしょうか。
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