のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

環境省が明らかにした甲状腺がんの発見頻度の統計的有意性

2014年03月31日 08時26分06秒 | 放射能の脅威
環境省が

福島と他県で検査した結果、

甲状腺がんの発見頻度が

変わらないとした。

☆ 環境省ホーム・ページURL:http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=17965

しかし、

検査対象の母数が

かたや約25万4千人であるのに対し、

かたや約4400人で

開きがありすぎる。

また、検査対象に症状がなくともなる福島に対し、

他県では症状があるときに限っている。

当然、症状があって

検査される場合は、

甲状腺がんと診断される確率が高くなる。

それで発症率が変らないという

結論を出させるのは、

前提を無視する誤謬を犯している。

また、瓦礫処理を拡散して、

福島県以外でも

放射能の影響が出やすい環境が

作られたのに、

環境につき責任を負う

環境省が

調査に任に当たるのは、

ドロボーに

被害額を査定させるに等しいと言うべきだ。

それに、

確率的に有意かどうかの

議論は、

うんざりだ。

正確な数値は、

何もかもが手遅れになってから

出てくる。

それを待つ余裕がない

というのが

福島の現状だ。

民の寄り添うことのない政府に

用はない。

もし、“風評”を責めたいなら、

その前に口にしなければならない言葉があるんじゃないか。

安全に疑問符がつく空間に人を放置したまま、

「何か脅威でも?」と尋ねるのは、

不安を持つ相手を卑しめる。

他人に脅威の実体を問う前に自分に問え、

なぜ、自分に不安がないのかを。 

僕は、

川内 博史@kawauchihiroshiさんの

次のツイートに

科学する人間の知性を感じる。

――福島ではスクリーニングの結果、甲状腺がんの子ども達が増えている。2008年は、0人だったのに。そして、環境省は福島の割合は他の地域の4千数百人のスクリーニングの結果と変わらないと昨日発表した。その結論は、統計的に有意と言えるのだろうか?〔10:13 - 2014年3月29日 〕――。

同氏のこの言葉には、

拙稿「『変わらない(変われない)』は、環境省!」に

既に引用してあります。

☆ 記事URL:http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/69c23e7a292878e51a17ce517fef0a19

しかし、厚生労働省でなく、

瓦礫拡散の元凶である環境省の調査であることに思いを致し、

また取り上げずにおれなくなりました。



〔資料〕

「甲状腺がんの発見頻度変わらず 福島と他県で 環境省」

   HUFF POST:朝日新聞デジタル提供記事(2014年03月29日 11時50分 JST)

☆ 記事URL:http://www.huffingtonpost.jp/2014/03/28/thyroid-cancer_n_5053179.html

環境省は28日、福島県外の子ども約4400人の甲状腺検査で、1人ががんと診断されたと発表した。東京電力福島第一原発事故による被曝(ひばく)の影響を調べるための福島県の子どもの甲状腺検査では、結果が判明した約25万4千人のうち74人に甲状腺がんや疑いがあると診断されている。福島県と被曝の影響のない他県で、見つかる頻度はほぼ同じだった。

環境省は、福島県のデータと比較するため、長崎市と甲府市、青森県弘前市の無症状の3~18歳を対象に検査を実施。そのうち10代後半の女性が、甲状腺がんと診断されたという。

福島県の子どもの甲状腺検査ではこれまでに、33人ががん、41人ががんの疑いがあると診断された。全員がんとすると10万人あたり29人になる。宮城県などのがん登録では、10代後半の甲状腺がんは10万人あたり1・7人。何らかの症状があって調べて見つかったがん登録と、症状のない子どもを調べる福島県の検査は単純に比較できないが、「福島の甲状腺がんは多いのでは」という懸念の声もある。

環境省は「今回の調査により、症状のない子どもを検査すると、被曝とは関係なく、がん登録よりもがんが多く見つかることが確認できた」としている。(大岩ゆり)


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