のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

望まれないスペイン異端審問 (モンティ・パイソンの寸劇)

2012年01月25日 01時59分54秒 | Weblog
スペイン宗教裁判をネタにした

モンティ・パイソンの寸劇を紹介します。

動画のタイトルは、

「まさかの時のスペイン宗教裁判」となっておりますが、

「望まれないスペイン異端審問」

という文言の方が

原文の素直な解釈と考え、

ブログ記事タイトルにはそう訳し直しておきました。

おちょくるネタにされたスペイン宗教裁判とは、

借金返済に困窮したスペイン国王、フェルドナンド2世が

キリスト教を利用し、

ユダヤ人からの借金を棒引きにさせようと

仕組んだ裁判です。

寸劇のタイトル、原文は、

審問官の言葉です。


彼は、こう叫びます。

“Nobody expects the Spanish Inquisition!!”


直訳すれば、「誰も期待していないスペイン異端審問だ」です。

審問において、

国王の底意を悟らせないよう

いきなり、国に居住するユダヤ人に、

反キリスト者かどうかの

コンフェス(告白)を求めます。

そして答え方次第で、

「キリストを礼拝していない」と大騒ぎした揚句、

あるいは、

本来的に審問の過程であるはずのものが

突如、拷問→処刑へと進んでしまうわけです。

その点を捉えて、

ユダヤ人にとっては

「まさかの」「スペイン宗教裁判」、

という風に

宗教裁判を形容する表現として「まさか」を遣うのは、

ユダヤ人の感覚に即するのかもしれないです。

ただ、その場合でも、

「まさかの」に続く単語として「時の」と入れるのは

形容の対象が「時」になり、

宗教裁判が「まさかの」ものでなくなります。

意味合いとしては、

まさかの時に開催される

「宗教裁判」ということで、

「まさか」で引っ張る言い回しの形になっています。

しかし、これでは

元の英文表現から離れてしまうので、

僕としては、

避けたというわけです。

さて、ぐだぐだと前置きが長くなりました。

タイトルより中身ですね、

動画をご覧になって下さい。

原発を巡っての

事故当事者を茶化すやり方を考える上で、

きっと参考になるでしょう。



【にこにこ動画】

まさかの時のスペイン宗教裁判  PART1

まさかの時のスペイン宗教裁判  PART2

まさかの時のスペイン宗教裁判  PART3



動画、面白かったですか。


さて、21日、投稿した

「この動画で、あなたは笑えますか?」

という記事で

批判した

「絶対原子力戦隊スイシンジャー」という曲について

視点にズレがあると、

責めました。

この曲に怒りを感じたのには、

“原子力発電エネルギー利用推進コンフェス”

が動画に描かれた物語の骨格になっている、という面ゆえです

(表現上、反原発のコント・フェス作品という名目と紛らわしいですが)。

歌詞の上では、

スイシン派は正義です。

しかし、実社会では、悪なわけでしょ?

現に、スイシン派の学者などは、

そこら辺を歩いていると、

「御用!」

などと言われて、

紙つぶてか何か飛んで来そうじゃないですか。

ジョークなればこそ、

思索を強く求められるってことがあります。

デリカシーのない人が

歌詞を書くと、

傷つけてはいけない人まで

傷つける結果となるからです。

慎重に判定して欲しかった所以です。

改めて、

「絶対!!原子力戦隊スイシンジャー」を非難した理由として、

ここに記しておきます。


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