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金子 勝教授 / 「なぜ、アベノミクスは、うまくいかないのか」

2014年10月07日 22時19分48秒 | 経済生活
10月8日付(7日発行)日刊ゲンダイの記事、

「天下の逆襲」

というコラム欄を執筆している

金子 勝・慶大教授が

経団連の何たるかをうまく捉えていて

痛快でした――。

彼は、

こう述べます。

日本経済が停滞しているのは、

経団連を占拠する古い産業とその経営者たちが、

新しい産業の創造を妨げているからだ、と

(上掲コラム欄の記事「日本経済の診断”と処方”を間違えているアベノミクス」参照)。

そんなに大したことないって?

いやいや、大したことありますって。

経済学の専門家で

経団連を相手に、

ここまで断罪に踏み切っている点が

すごいです。

3・11以降、

この危機を経済を立て直す

絶好のチャンスだと言われていました。

その流れで、

孫 正義氏が

脱・原発を国会で訴え、

太陽光発電の事業イメージを

語られたいたことがありました。

なるほど肯ける内容でした。

思うに、

なぜ、あの時期、日本は、

中継点を

グリッドというIT技術を駆使して

発送電分離体制に

舵を切らなかったのか

不思議でなりませんでした。

その疑問に、

金子氏が答えてくれたんじゃないかと

思いました。

経済発展の新しい目を

摘み取ってしまうのですな、

経団連は。

それまでは、

経済を通じた団体は、

悪く言えば、

算盤勘定ですけど、

それなりに合理的な判断をすると思っていました。

しかし、どうも、そちら方向に

流れるのを阻止したがっているように見えました。

経済的に

大きな飛躍を遂げられる時期なのに、

どうしてそんなに頑固で

不合理なのか、

理解するのに苦しんでいました。

結局、日本に

ビッグチャンスを与えたくないのは、

経団連を構成する

経営者たちが外国資本に

首根っこを掴まれていたから…

という理解をしました。

たとえば、

核兵器の燃料たるプルトニウムを

生産する工場として

米国の金融界が望んでいたといった

理解の仕方です。

しかし、その理解の仕方を

推し進めれば、

陰謀論の方に行き着いちゃうな

と思って迷ってました。

しかし、金子教授の文章を読みながら、

外国の金融資本の影響とかを云々するんでなく、

もっと卑しい動機から、

経団連は

経済の変革を妨害したという方が、

実態に合ってるんだと

はたと悟るところがありました。

すなわち、

教授が指摘されるように、

新たなライバルの出現に脅威を感じただけなんでしょうな。

そう考えたら、

いろんな面ですっきりします。

労働法上の規制緩和など、

相撲する相手が強そうだから

手の骨を折ってやろう、

足を挫いてやろうという反則技に興奮する

小中学生の論理ですよ。

そういう禁じ手を使うことを

妄想しているばかりではいずれ破たんします。

その見本が米国であり、

英国でしょう。

他国の失敗を目の当たりにしながら

学ばないんですね。

法人税減税なんかも何だか

「お里が知れる」

ほどの手前勝手なご都合主義でしょ。

もし、貿易立国ということで、

社会に貢献する

会社を目指しているなら、

安倍某が

幾らボンクラでも

そいう賄賂じみた利益を受け取るわけにはいかんと

もっと気骨のあるところを

示したでしょう。

僕は、

大企業が

「法人税減税」という果実に

むしゃぶりついている姿を実感して、

中世にあったという

領主の「初夜権」を連想しました。

庶民の

自殺率が跳ね上ると予想される中で

強行された消費税増税です。

口実は、

社会保障費の財源にするという

名目でした。

しかし、実際のところは、

「法人税減税」という

大企業の

「お小遣い」

にされるだけの話です。

そこに一片の道義でもありますか。

正当性らしきものが何にもないどころか、

背徳の

臭いさえ感じます。

「狭量」

というのが首相も含めて、

経団連の人間関係を理解する上での

キーワードになるでしょう。

さて、

ここまで来れば、

表題の

「なぜ、アベノミクスは、うまくいかないのか」

という問いかけには

答えたも同じです。

そう!

経団連という自己都合を

大事にする

内向きの団体の意見など、

そもそもの初めから

無視すべきだったのです。

「脱亜入欧」

の旗印にいつまでも

寄りかかり

経団連に迎合しているようでは

日本という国は、

いつまでも彼らのいい玩具です。

すなわち、

国内外にライバルを見出し、

同じアジア人を蔑むばっかりで、

真の開国からほど遠い

ということ、

知るべきですね。

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