西友は、
今年3月10日から
関東・静岡エリア149店舗で
中国産米の
販売を始めました。
従来、
日本政府は、
米の生産地を保護すべく
高率な関税をかけて
輸入米の流通を阻止してきました。
そして例外的に、
年間77万トンの
外国産米を
米国、中国、タイ、ベトナム、オーストラリアなどから
輸入してます。
MA(ミニマム・アクセス:最低限の輸入機会)米
と呼ばれているものです。
この米は、日本人が主食にしている
ジャポニカ種(短粒種)でなく、
中粒種、長粒種です。
輸入して後、加工品用途や
発展途上国向けの
援助米として使用されていました。
ただ、MA米の一部に
試験的にですが、
売買と同時に入札・落札され、
政府に最大292円/㎏までの金額で
輸入差益(マークアップ)が
支払われる――という形での輸入が
認められております。
SBS米と呼ばれ、
取引されるのは、
主食用として流通される米です。
平成23年度第3回(2011年12月9日実施)の
データーによると、
中国産うるち玄米短粒種は、
政府買入価格がトン当たり
16万2572円、
売渡価格が
21万6244円です。
差し引き計算して、
国の利益が
5万3672円です。
これが輸入差益と呼ばれるものです。
輸入資格業者は、
21万6244円で買い取りました。
キロ当たりで言うと、
約216円で手に入れたわけです。
さて、ここで問題です。
西友は、
この米を売り出したとして、
一体いくらで販売したでしょ?
値段表を見れば
分かります。
「週刊・金曜日」(4/6刊)
の垣田達也氏の記事、
「安いからと喜んでいいのか、
輸入米販売はTPPの前哨戦だ」
によると、
1㎏当たり260円です。
買値を考えると、
260-216=44
というわけで、
44円の儲けです。
この西友の挑戦、
関東の人に大いに喜ばれたと思います。
だって、
放射能の心配をせず
米が食べられるのですから・・・
しかし、
米って、日本人にとって主食です。
日本が外国産米の市場に
純化すれば、
食料危機のとき
どうするのかという問題があります。
TPP(環太平洋戦略経済連携協定)を結べば、
関税には直接、苦情を言わず、
SBS米の量の制約がなくなる方向で決着がつくでしょう。
もし、SBS米の枠組みを残そうとすれば、
非関税障壁として叩かれます。
対抗手段は、
輸入差益1本です。
これは、実質的に関税なんですけど、
貿易を活発化するため
その額を低く定めるよう
当然、政府に圧力がかかるはずです。
政府が
その要望に屈し、
輸入差益を取得することがなくなるほどに
安く日本の輸入資格業者が
米を買い入れることになります。
もし、輸入差益が0円になるとすれば、
上に紹介した、
平成23年度第3回の
データーを基にして考えると、
1㎏当たり160円で仕入れられます。
米国産米の値も
大体同じでしょう。
お米として、旨いのかまずいのか言うと、
多分、日本米と差はないです。
なんでかって言うと、
アメリカや中国などの諸外国の人が育てている
米の品種って、
大抵、日本人が
開発したんでしょ?
やっぱ、似てなきゃ可笑しいですよ。
それに米国産と言ったって、
名柄からしてすごいですよ。
「コシヒカリ」に「あきたこまち」です。
日本産に限りなく紛らわしいです。
現在、SBS米は、
年間10万トンです。
平成22年度の
国産米の生産量約855万トンからすれば、
1%強です。
しかし、TPPで
この制約が外れると、
日本の農業は
確実に崩壊するでしょうね。
圧力は、アメリカからとは決まってません。
中国からも
安い米が怒涛のごとくに
入り込んできます。
今年3月10日から
関東・静岡エリア149店舗で
中国産米の
販売を始めました。
従来、
日本政府は、
米の生産地を保護すべく
高率な関税をかけて
輸入米の流通を阻止してきました。
そして例外的に、
年間77万トンの
外国産米を
米国、中国、タイ、ベトナム、オーストラリアなどから
輸入してます。
MA(ミニマム・アクセス:最低限の輸入機会)米
と呼ばれているものです。
この米は、日本人が主食にしている
ジャポニカ種(短粒種)でなく、
中粒種、長粒種です。
輸入して後、加工品用途や
発展途上国向けの
援助米として使用されていました。
ただ、MA米の一部に
試験的にですが、
売買と同時に入札・落札され、
政府に最大292円/㎏までの金額で
輸入差益(マークアップ)が
支払われる――という形での輸入が
認められております。
SBS米と呼ばれ、
取引されるのは、
主食用として流通される米です。
平成23年度第3回(2011年12月9日実施)の
データーによると、
中国産うるち玄米短粒種は、
政府買入価格がトン当たり
16万2572円、
売渡価格が
21万6244円です。
差し引き計算して、
国の利益が
5万3672円です。
これが輸入差益と呼ばれるものです。
輸入資格業者は、
21万6244円で買い取りました。
キロ当たりで言うと、
約216円で手に入れたわけです。
さて、ここで問題です。
西友は、
この米を売り出したとして、
一体いくらで販売したでしょ?
値段表を見れば
分かります。
「週刊・金曜日」(4/6刊)
の垣田達也氏の記事、
「安いからと喜んでいいのか、
輸入米販売はTPPの前哨戦だ」
によると、
1㎏当たり260円です。
買値を考えると、
260-216=44
というわけで、
44円の儲けです。
この西友の挑戦、
関東の人に大いに喜ばれたと思います。
だって、
放射能の心配をせず
米が食べられるのですから・・・
しかし、
米って、日本人にとって主食です。
日本が外国産米の市場に
純化すれば、
食料危機のとき
どうするのかという問題があります。
TPP(環太平洋戦略経済連携協定)を結べば、
関税には直接、苦情を言わず、
SBS米の量の制約がなくなる方向で決着がつくでしょう。
もし、SBS米の枠組みを残そうとすれば、
非関税障壁として叩かれます。
対抗手段は、
輸入差益1本です。
これは、実質的に関税なんですけど、
貿易を活発化するため
その額を低く定めるよう
当然、政府に圧力がかかるはずです。
政府が
その要望に屈し、
輸入差益を取得することがなくなるほどに
安く日本の輸入資格業者が
米を買い入れることになります。
もし、輸入差益が0円になるとすれば、
上に紹介した、
平成23年度第3回の
データーを基にして考えると、
1㎏当たり160円で仕入れられます。
米国産米の値も
大体同じでしょう。
お米として、旨いのかまずいのか言うと、
多分、日本米と差はないです。
なんでかって言うと、
アメリカや中国などの諸外国の人が育てている
米の品種って、
大抵、日本人が
開発したんでしょ?
やっぱ、似てなきゃ可笑しいですよ。
それに米国産と言ったって、
名柄からしてすごいですよ。
「コシヒカリ」に「あきたこまち」です。
日本産に限りなく紛らわしいです。
現在、SBS米は、
年間10万トンです。
平成22年度の
国産米の生産量約855万トンからすれば、
1%強です。
しかし、TPPで
この制約が外れると、
日本の農業は
確実に崩壊するでしょうね。
圧力は、アメリカからとは決まってません。
中国からも
安い米が怒涛のごとくに
入り込んできます。
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