のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

サブプライムローン問題

2008年01月22日 23時20分32秒 | Weblog
サブプライムローン(アメリカの低所得者向けの住宅ローン)が何故、世界的な株

安につながるのか?

住宅ローンの会社の資金繰りがうまくいかず、株を放出した。その様子を見た証券

の格付けの専門会社が、サブプライムローン債券の格付けの引き下げを発表した。

途端に、金融機関や個人投資家が、我も我もと株を売りに出した・・・

(株の値が下がんのん当たり前やん!)

ウィキペディアによると、1990年代にすでに無理な貸し付けが指摘されていた

という。つまり、焦げ付きは、想定内のことだった。なので、スタンフォード大学

教授ジョン・テーラー氏は、グリーンスパン氏を名指しで批判して、同氏の「超低

金利政策」の愚を、「学んだ教訓」だとしている。

しかし、反省すべきは、果たしてこの点だけに尽きるのだろうか。覚えておくべき

ことは二つある。まず、アメリカの失業率が低いこと。次に、住宅価格が下落した

わけではないことだ。

住宅の担保価値に下落がないなら、債権回収は不能でない。担保権を実行すればい

いはずなのだ。しかも世帯数が増加傾向にあり、住宅の需要はあると考えてよさそ

うだ。しかし、現実には売れない。何故かというに、被担保債権があっという間に

増大してしまうからだ。

サブプライムローンは、年率2~3割という。住宅の購入者は、住宅の価格上昇を

見込んでローンを組んでいた。価格上昇分で通常のローンに切り換える、という離

れ業をやれば高金利から逃げ出せるとの考えからだ。

しかし、そうはうまく事が運ばない。当たり前といえば当たり前なのだが・・・

サブプライム利用者は、600万人、その額は150兆円に上るという。

悪いのは、にわか投資家を煽った低金利という餌なのか。そうではなく、マイホー

ムという夢が、人の判断を誤らせた張本人ではないか。アメリカだからこそある

「住宅の所有は、子の独立を測る尺度」という幻想がその夢を加速させたと、僕に

は思われる。

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