のんきに介護

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市川 定夫氏 / 「人工放射性核種の生体内濃縮が危惧される」

2013年02月24日 20時11分59秒 | Weblog

従来、「人工放射性核種も自然放射性核種も、

生物や人体に対する影響は同じである」

と考えられてきました。

しかし、市川 定夫氏の『環境学』よると、

ムラサキツユクサを用いた

実験をきっかけに

原子力の間違った前提であったことが

証明されたとあります。

☆ 記事URL:http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/EV_H_S1.html

要点は、

α線、β線、γ線など、

線種による被ばくの違いの他に、

同じ線種でも自然放射性物質と人工放射性物質では

挙動が違うということです。

以下、

その具体的内容につき、

説明します。

 

[まとめ]

自然放射性核種のカリウム40は、

否応なく

体内に入ってきます。

しかし、カリウムの代謝は早く、

どんな生物もカリウム濃度をほぼ一定に保つ機能をもっているため、

カリウム40が体内に蓄積することはないとのことです。

これに対し、

人工放射性核種は、

自然界になかったものであるため、

生物をあざむき、

生物が長大な進化の過程で築き上げてきた貴重な性質が、

たちまち悲しい宿命に一変するのです。

たとえば、

天然のヨウ素は、

その100%が非放射性であり、

生物は、

この非放射性のヨウ素に適応して、

哺乳動物なら、

それを甲状腺に選択的に集めて

成長ホルモンをつくるのに活用する性質を獲得しています。

また、ヨウ素は、

海には豊富に存在しますが、

陸上には乏しいため、

進化の途上で陸上に生息するようになった

植物は、

ヨウ素を効率よく高濃縮する性質を獲得してきています!!

ところが、人類が原子力によって、

放射性ヨウ素をつくり出すと、

進化の途上で獲得した、

こうした貴重な適応が、

たちまち悲しい宿命に一変し、

その放射性ヨウ素をどんどん濃縮して、

体内から大きな被曝を受けることになってしまうのです。

その他、ストロンチウムも

同じようなメカニズムで人体に有害です。

こちらは、

地上に大量に存在するカルシウムとの混同が起きるようです。

すなわち、天然のカルシウムには

放射性のものが存在せず、

それゆえ生物は、

この元素を積極的に取り込んで、

骨、歯、鳥の卵殻、貝殻、エビやカニの甲羅などを作ります。

換言すれば、カルシウムを

これら組織に蓄積、濃縮するのです。

しかも、ストロンチウム90には、

さらに3つの深刻な問題があるそうです。

第一は、沈着する場所が

骨や歯などの組織であるため、

代謝が遅く

物理的半減期だけでなく、

生物学的半減期も長くなるのです。

第二には、放出する放射線がベータ線のみであり

骨髄などその近辺の組織に集中的な被曝をもたらすことになります。

第三は、崩壊した後にできる核種の問題です。

より強力なベータ線を放出する

イットリウム90が

生まれるため、

生物学的影響が大きく増幅されます。

 


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