暑い夏には、アイス？ それとも、かき氷？

　アイスとは、「氷」ですよね。しかし、ただの氷じゃない。甘味料入り、賞味期限つきです。栄養価は、どうでしょう。何しろ商品は、氷です。期待はしない方がいいのかもしれません。ただ、冷蔵庫に保管して見たくなるメリットはあります。四角かったり丸かったり形は色々だろうけど、とにかく冷蔵庫に収まり易い！　かき氷は、この点、困りますね。富士山のてっぺんが溶けていくような緊張感を常にはらんでますね。とりすまして食べられるアイスに対し、こちらを頂くときは、穴掘り人夫になった感じでザクザク食べないといけません。そしてザクザクやってると、その内、頭の中が「キーん」となります。また、かき氷は、まっ白い氷の削り節が溶け、底にたまったお水を眺めながら、浦島太郎ほどではないですけれど、しばし時間の経過を感じさせます。・・・それを情緒があると受け取れられるかどうか、ということも二つの内の一つを選ぶ目安ですね。
　さぁ、どちらを選びます？
　アイスが１５０円としたら、かき氷は４００円が相場かな。そういう点も思案のしどころですね。
　僕の場合を言いますとね、お金に余裕があるときは、かき氷がいいです。暑いときは、穏やかにしてたいじゃないですか。ところが、アイスだと、食べ終わった後、どうしても棒や味気ないカップの蓋の裏を眺め、「当たり」の表示があるかないかを確かめます。それで、外れると「こんなもんや」と諦めつつ、ちょっと気落ちします。　まぁ、もう一本食べなくても死にゃせんのですけど、ストレスが溜まります。気がつけば容器を潰していたりして、忙（せわ）しないところもあるわけですな。
　これって、経済学でいう「逆選択」の問題かもしれないです。かき氷に対し、アイスは明らかに情報が売る側と買う側で非対称です。よく出回るのは粗悪品ばかりで、かえって売り上げの低下を招くという、あの理論が適用される場面なのでしょうか。難しいこと考えて、頭が痛くなってきました。アイスで頭を冷やそうかなっと。