のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

自分の枠組みを変える

2012年05月18日 21時19分39秒 | Weblog

視点を変えたら、

別なものとして役立つ物って、

とてもたくさんあると思います。

しかし、理性が

違う形での

使用法を妨げます。

あるいは、

他の使用法を思いつかなくさせます。

たとえば、

眼鏡拭きに使う布として

東レが

開発したものに

「トレシー」(クリーニングクロス)

と呼ばれるものがあります。

しかし、もともと

この繊維は、

眼鏡用のクリーニングクロスではなかったそうです。

半導体製造装置のレンズ拭き用として、

立派な工業用途があって

作られた布でした。

しかし、たまたま眼鏡を拭いたら、

脂分が取れ、透明感に溢れた・・・

というところから、

眼鏡用に転用されました。

つまり、こういう、

たまたま眼鏡のレンズを拭くという

偶然がなければ、

驚くほど眼鏡の曇りが取れるということに

気づけず、

工業用から私的所有用への

転換は

誰も思いつかなかったわけです。

それからまた、

思わぬ方向で

販路が

開拓されました。

洗顔用に使われ出し始めたからでした。

きっかけは、

テレビでのコメントです。

番組の中で

「眼鏡拭きを洗顔に使うと、汚れがよく落ちる」という話が

知る人ぞ知る“裏技”として

紹介されたのです。

2003年の3月の頃だったと言います

(nikkei BP net参照)。

工業製品として

この布を開発した人からすれば、

半導体製造過程で必要なレンズを拭くための、

工業製品用の布です。

眼鏡拭き用に出荷するのだって、

抵抗があったはずです。

あまつさえ洗顔用ですよ!

(あんた、それで顔拭くの?

元はと言えば、精密機械工場で使うお役立ち布や。

言うなれば、工具の一種。

ペンチやハンマーの類やで・・・)

と念押ししたかどうかは定かではありませんが、

「洗顔」という使用法は、

さぞ驚天動地だったろうと思います。


さて、そのような、

劇的に使用方法を変更をして

成功した事例というのは、

匆々はあるものではないでしょう。

しかし、とりあえず、この他に

もう一つだけ

検討したいものがあります。

それは、

頭の使用法です。


「何かをやり遂げたい」

と願うのは、

欲望の形です。

思うに、成功の要素には、この願望の他に

“目立ちたがり”とか言うような、

幼児的特徴を指す

「~がり」

という固着の素質が必要なようです。

この素質を

「ネオテニー」

と呼んで置きましょうか。

ヒトは、

チンパンジーのネオテニーだ

という説――すなわち、ヒトは

大人になり損ねたチンパンジ―だという見方――

があることからも明らかなように、

固着は、

その言葉の持つ

マイナス・イメージに反し、

進化を語る上で必要不可欠な発達の遅れです。

知りたがり、

遊びたがりという

子どもっぽく、

抑制しえない心理的な傾向を指す概念として

使用させてもらいましょう。

一見、社会生活に支障がありそうですが、

老いても、このような

子ども返りと言っていい資質を獲得できれば、

燃え尽きたい

ゴールをリセットできる利点があるやもしれません。

そう言えば、

子どもの頃には

こうなりたいという夢が

それこそ、

山のように一杯あったでしょ?

その夢を

大人の腕力で

実現してみようというわけです。

「なぜ」

「どうして」

をくりかえすことによって、

「~がり」の素質が

成熟し、やがて開花するとされています。

そしてもし、

この心理傾向が開花すれば、

人に会う、

資料を読む、

ビジネス上の戦略戦術をまとめ るなどの行為が、

自作自演のゲームのように面白くてたまらなくなってくるのかも、です

(佐藤 富雄 (著)「よく『遊ぶ人』ほど成功できる」参照)。

自分がまだ、

実践できてないので、

このような「かも」表現しかできませんが

何となく

当たっていそうでしょ?

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