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BBCニュース 福島第一原発3号機の線量上昇 2013-07-23

2013年07月29日 01時51分05秒 | Weblog
BBCニュース 福島第一原発3号機の線量上昇 2013-07-23


BBCが伝えたところによると、

福島第一3号機から

立ち上る湯気の

線量が高く、

原子炉の内部を究明しようにも

内部に立ち入れません。

原子炉の

ただならぬ状態を前にして

東京電力は、

二つのトピックを発表しました。

一つは、

放射能汚染水が

太平洋岸付近に流れ出している事実。

もう一つは、

前の発表では、

すべての原発作業員の内、

175人に

発がん症の恐れがあるとしていたのを

1900人以上(全作業員の10%)と

修正したこと、です。

僕が

このBBCのニュースに接して

驚いたのは、

タイトルです。

すなわち、元タイトルは、

「New worries for Fukushima workers」

です(拙ブログ記事「ふくいちライブカメラ (Live Fukushima Nuclear Plant Cam)」参照・リンク)。

直訳すれば、

「福一作業員の新たな懸念」

でしょうか。

しかし、和訳をつけるとき、

「福島第一原発3号機の線量上昇」

になりました。

その方が

日本人にとって

ニュース性があるからでしょう。

実は、

僕もそのように感じました。

ただ、どうして、

日英の間で

この違いがあるのだろうかと

考えてしまいました。

これに関して、

ヒントになるような名言を見つけました。

――集団的な思考は、思考としては存在することができず、もの(記号、機械など……)の中へ移って行ってしまう。そこから、次のような逆説が生じる。ものが思考をして、人間はものの状態にまで押しやられてしまうという逆説が。――

シモ―ヌ・ヴェイユの言葉です。

ツイッター上、

たまたまでしょうが、

流れてました(2013年7月29日 - 1:56

日本人の感覚としては、

作業員の置かれている労働環境の

危機より

原子炉の中が

どうなっているのか

気になるのは、

無意識のうちに野田前首相の

「事故収束宣言」に

自らの判断を

預けているからに相違ないです。

これは、

集団的な思考であるがために、

「湯気が出る」

と言った

物的な変化の中に

「(原子炉の)思考を見る」

という逆説に

生きている――

という

ヴェイユが呈示した仮説の

生きた例証ですね。

<洗脳>というのは、

<洗脳>されている当人にとっては

それと意識され難いのです。

イギリス人は、

野田前首相の“宣言”が

でたらめなので、

情報として

そもそも受け入れていません。

日本人は、

「可笑しいだろ」

と言いながら、

その宣言が

きっかけとなって

集団的思考にスイッチが

入った、

すなわち、考えるのを止めたのです。

そう考えたら、

タイトル変更の

合理的な説明になります。

(事故は、収束していなかったんだ・・・)と、

“不可解”な湯気を通して、

知らず陥っていた

「集団的思考」の縛りが、

これで解ける

きっかけとなる可能性があるからでしょう。

縛りが解ければ、

福一の置かれた悲惨な状況が

これでまた、

視野に入るようになるわけです。

大きなニュースで

ないはずがありません。

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