【悲報】 老化の恐怖から愛飲か。装置によって、体内活性酸素が消える！という誤解から装置を購入する人が多いのではないかと思う

謎水さん@nazomizusoutiさんのツイート。

――【悲報】
謎水装置の購入が決定してしまいました。
ただの磁石に400万円払わされます。

集会は怒号と誹謗中傷が飛び交い、住民は「反対したら危険」という恐怖心が先に立ってしまった様子。

当マンションの自治は完全に崩壊してしまいました。
擬似科学は恐ろしい。〔4:45 - 2018年5月14日 〕――


転載元：謎水さん@nazomizusoutiさんのツイート〔4:13 - 2018年5月14日 〕


漫画：謎水装置

☆　元記事URL:https://twitter.com/i/moments/985283943388798976


＜追記＞

この商品については、

国民生活センターから情報提供されています

（PDFの形で）。

☆　記事URL:http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20160310_1.pdf

さて、以下、それを読んで気づいたこと、

報告させて頂きます。

この装置購入のターゲットにされているのは

老人でしょう。

なぜって、老化の源として

「活性酸素」の名が挙がっていて、それを消却する機能があるといえば、

アンチエイジングの効能ありと

錯覚するからです。

この装置、インチキ臭いですな。

実際に

水中の活性酸素の一部と言われる

「ヒドロキシラジカル」を消去する能力が

確かめられるとのことです

（上掲PDF資料参照）。

しかし、そのとと、いくらか「ヒドロキシラジカル」が減った水を飲むと、

体内の「ヒドロキシラジカル」が減るかどうかは、

まったく別の事柄です。

すなわち、熱い水を飲むとします。

そうすると、

体内の水を加熱する効果があるのか、

考えて見て下さい。

そんな効果あるわけないですよね。

「ヒドロキシラジカル」が減った水をがぶ飲みしたところで、

体内の「ヒドロキシラジカル」が消去するなど

ありえません。

それとこの装置を売る業者は、

実験における、測定される水を選んでいる事実です。

すなわち、加えられる条件に関するデータを秘しているようです。

それは、

水道水中の塩素を蒸発させてある事実です。

こうしておけば、

普通の水道水と違って「ヒドロキシラジカル」が消去能が

大きくなるようです。

しかし、飲用に供する水は、

塩素を取り除いた特殊な水でないわけでしょ。

その分、

消去能が小さくなります。

そういうある種、ペテンのような操作をするという小賢しい

手口で商品を購入させようとします。

また、この商品の

最大の問題点は、

「装置にかけた水が、どのようなことに、どの程度役立つのか」が

明確でないことです。

2018年5月15日未明　記