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山口 二郎氏 / 「自民党はどこへ行く」

2015年09月09日 02時05分25秒 | 日本の現状
〔資料〕

「自民党はどこへ行く」

   東京新聞(9月6日):YamaguchiJiro.com/山口 二郎氏・文「本音のコラム」
    

☆ 記事URL:http://yamaguchijiro.com/

自民党の谷垣幹事長は、先月末、安保法制をめぐって国民を二分した後、安倍首相は経済政策によって国民を統合すべきだと述べた。60年安保という大きな騒乱の後、池田勇人首相が忍耐と寛容を掲げて民心を収攬した故事に倣えというわけである。
 谷垣氏は自分の役割を取り違えている。首相への助言などより、池田勇人の路線の継承者として権力闘争を起こすべきであった。わがままな権力者は他人の意見を聞いて路線を転換するほど器用ではない。政府の路線を転換するのは、新しい権力者が前の権力者に取って代わった時である。その意味で、権力闘争こそ路線転換の母である。勝敗度外視で総裁選に出る政治家がいたからこそ、自民党は何度も危機を乗り越えて長期政権を持続できたのである。

 安倍路線を危ういと内心思っていても、権力者に逆らったら後が怖いと思うような政治家は、ハンナ・アレンとのいう凡庸な悪に加担しているのである。そんな政治家は国民に見放される。自民党内で果敢にも安倍首相を諌めたことが勲章になる日が必ず来る。

 五日には唯一立候補の可能性を探っていた野田聖子氏が国会議員二十人の推薦人確保のめどをつけたとスポーツ紙が報じた。女性の勇敢さが自民党に正気を取り戻させることになればよいと願う。

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