ピッチとふうとみけ+Choco.

みんなで読もうズーノーシスハンドブック~講習会~

昨日はさすがのChoco.も裸族で散歩できたくらい暖かかったのに、
今日になったら寒さが戻ってどんより曇りのChoco.地方です。


今日は、愛動協・神奈川県支部主催の講習会に参加してきました。
講師は、神奈川県支部ではおなじみの荒井 延明先生。



今回は、厚生労働省 健康局 結核感染症課が出している
動物由来感染症(ズーノーシス) ハンドブック2013に沿ってお話を伺いました。

厚生労働省:
「動物由来感染症(Zoonosis:ズーノーシス)」とは
動物から人に感染する病気の総称であり、世界保健機関(WHO)では、
ズーノーシスを「脊椎動物と人の間で自然に移行するすべての病気
または感染(野生動物等では病気にならない場合もある)」と定義しています。
人と動物に共通する感染症は、日本では、「人獣共通感染症」とか「人と動物の共通感染症」とも言われますが、
厚生労働省では、人の健康問題という視点に立ち、「動物由来感染症」という言葉を用いています。

動物由来感染症には
1.直接伝播(かまれる、ひっかかれる、排せつ物などにふれる)
2.間接伝播 ・ベクター媒介(ダニ類・蚊・ノミ・ハエ)
       ・環境媒介(水系汚染・土壌汚染)
       ・動物性、食品媒介(肉・鶏卵・乳製品・魚肉)
一覧にすると結構多いことがわかります。

また、ペット(伴侶動物)、野生動物、家畜、展示動物で関連性をわけることもできます。

一番有名なのは狂犬病だと思います。
幸い日本では1956年以来国内での発生はありません。現在正常国は7か国だけです。
これは国の法律で犬の登録と狂犬病予防接種を定めているからですが、
犬の70%~80%が接種していないと予防効率は低下するそうです。
現在畜犬登録していない人も増えているそうなので、統計よりも接種率は低下しているそうです。

また、ロシアなど発生のある国の船には航海の守り神として犬を乗せていることが多く
その犬が感染していた場合、日本の港で上陸して逃亡したり、死亡したりなどあると
発生の危険があり、決して日本も安全ではないということになってしまいます。

身近なペットでは、
ねこのふんからはトキソプラズマ症
ねこの口中にはパスツレラ症の病原菌が100%いる
ハトのふんなどからもオウム病が感染する
犬やネズミの尿で汚染された川、レプトスピラ症に感染する危険あり。(肝臓・腎臓にダメージ)


動物由来感染症は数は多いですが、日常的に気をつけることで予防することができます。

1.正しい知識を持つこと
2.節度ある触れ合いをすること
3.手洗いの励行など清潔を心がけること
4.ペットやペットのトイレなど清潔に保つこと
5.ペットの様子、また自分が具合が悪くなったときに医師に
  状況を説明すること
  飼い主・患者側からの情報が正しい診断につながる
6.野生動物などに触れないこと
7.山や草木の多いところに入るときには肌を出さないように注意
8.ペットも人も健康であること

感染症以外の質問にも答えてくださいました。
○ワクチンは抗体検査を行って免疫の状態を調べたうえでの接種も可
 ワクチンの量は犬の体重大きさにかかわらず同量接種
○狂犬病予防注射は健康な犬は必ず年1回受けること。
 副反応などが出る犬は予防的な薬があるので医師に相談するとよい。
○フィラリアは、15℃以上になると感染する。4,5月~12月服用推奨。
 〆の服用を忘れたための感染症例あり。温暖化がすすむと1年中服用もありうる。
○今問題になっているマダニ。多いところでは、山口県16、宮崎県10、熊本県5
 犬にも感染した報告があったが、症状はでていなかった。


最後に…
「One World - One Health(1つの世界、1つの健康)」という概念が示すように、
地球上の生態系の保全は、ヒトおよび動物の健康の両者が相まって初めて達成できるものです。
その実現と維持のためには、ヒトと動物の健康維持に向けた取り組みが必要です。
動物由来感染症には、医学と獣医学の分野が協力して対応をすすめているそうです。


ということばで終わりました。

また、
ペットを飼っていない人はこのような感染症に対してわからない恐怖を感じている人が多いそうです。
ペットを飼っている人から正しい情報を伝えるなど配慮することが必要ともおっしゃっていました。
このことについては、わたしも同感です。隣近所が近ければ余計に気をつけなければね。





おまけ:
今日のChoco.フリーでお留守番。5時間半。いたずら等なし。よくがんばりました(*^-^)

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