先月の25日(土)に、長野で開かれる今年最後の映画祭「第5回北信濃小布施映画祭」に主人と二人で行ってきました。
この映画祭は、25日(土)と26日(日)の2日間にわたって小布施町の北斎ホールで開催されて、「櫻の園」、「大誘拐」、「明日の記憶」、「日本列島」、「博士の愛した数式」、「大停電の夜に」、「オペラ座の怪人」の全7作品が上映され、その他にも花堂純次監督および小泉堯史監督によるトークショー、新人クリエイターによる超短編映画祭などが上映されました。
私と主人は「超短編映画祭」の鑑賞を目的に、25日(土)の午後5時からの部に参加しました。北斎ホールに入場した時は、ちょうど映画「明日の記憶」の上映が終わった頃で、たくさんのお客さんでごったがえしており、映画祭の盛況ぶりが伝わってきました。休憩時間には、ロビーで南米アンデスの音楽を生演奏しており、足を止めて演奏を聴き入っているお客さんもいました。
※詳しくはこちら!
2006年北信濃小布施映画祭/超短編映画祭
pm5:00~
第4回超短編映画祭 "Sixty-Second Cinema Competition" 上映会
60秒の超短編映画の受賞作品、全10作品が上映され、その中から「北斎賞」、「北斗賞」、「観客賞」が選出されます。上映前に事前に観客にアンケート用紙が手渡され、エントリーされた10作品の中から最も気に入った作品を一つ選び、その結果、一番人気のあった作品が「観客賞」として選ばれる仕組み。今年度は「北斎賞」、「北斗賞」どちらも該当作品はなし。「観客賞」には荒川真帆監督の「かわいいね。」が選ばれました。
花堂純次監督が審査委員長として来場されていましたが、以前は勢いだけで作られた作品が多かったそうですが、今回は60秒という短い時間の中にも、きちんとメッセージを込めて作られた作品が増えてきた、とおっしゃっていました。私個人の感想は、どれもなかなか面白い作品でしたが、特に印象に残るような目立った作品がなかったのが残念!そのなかでも、ほのぼのとしてユーモアもあった「Sorridere con Caffe」という作品を選びました。
個人的には「イン・ア・エレベーター2」のギャグが良かった。「かわいいね。」もかわいいね。1分間というのは短いようで長くて、この中に如何に凝縮してメッセージを入れるかが腕の見せ所だなと思いました。
pm5:30~
招待映画 アニメーション「浮楼」
「平成17年度(第9回)文化庁メディア芸術祭」アニメーション部門大賞受賞作品『浮楼』が招待映画として上映されました。作者は現在、フランスで製作活動をされている活動漫画家の榊原 澄人氏
最初は何が起こっているのか分からなかったけど、一枚の絵の中で一人の女性の一生を描いていることがわかって、これは凄い!と感心しました。少女から大人へ、そして出会いとプロポーズ、結婚、出産、老後、という風に循環(フロー)して行きます。残念だったのは、この仕掛けに気づくのが遅かったせいで細部までしっかり見れなかったこと。何度もじっくり見たい作品です。
街を俯瞰した構図で描かれていて、よく見てみると、その街の四季が少しずつ変わって行き、一人の女性の成長を描いていることが分かりました。私もこの仕掛けに気づくのが遅かったので、細部までじっくり見れなかったのが本当に残念!細部まで分かるように、もう少し大きなスクリーンで拡大して上映してほしかった。この仕掛けに気づかなかった人は多いのでは・・と思います。もう1度じっくり観てみたい作品でした。
文化庁メディア芸術祭
pm5:45~
日韓合作映画「あなたを忘れない」予告編&メイキング映像上映/花堂純次監督トークショー
「あなたを忘れない」は、JR新大久保駅で、酒によって線路に転落した日本人を助けようとして死亡した韓国人留学生 故・李秀賢(イ・スヒョン)さんの半生を映画化した作品です。(オフィシャルサイトより)2007年1月27日の公開に先立って、「あなたを忘れない」の予告編と、監督、スタッフ、出演者によるメイキング映像が上映され、続いて花堂純次監督によるトークショーが行われました。
この映画の予告編を観て、当時の悲しい事故を思い出して胸が熱くなりました。メイキング映像では、監督やスタッフ、出演者たちのこの映画に対する意気込みが伝わってきて、作品の出来映えに対しての自信を感じましたね。
花堂監督は、髪を緑に染めた外見とは裏腹に、とてもしっかりとした口調でこの映画について語っておられて、真面目で温厚な人柄であるように思えました。この作品を映画化するにあたって、イ・スヒョンさんに対してかなりのリサーチをしたそうです。
トークショーで特に印象に残っているエピソードは、イ・スヒョンさんを演じる主演俳優イ・テソンは、オーデションの際に、ノートに17ページにも及ぶ主人公の役づくりについて書いてきたそうで、今時なかなかいないようなピュアで真面目な青年であると語っていました。
予告編、メイキングとも、作品を期待させるものでした。監督のトークも自信にあふれていて、映画の完成度の高さを反映しているなと思えました。
日韓合作映画「あなたを忘れない」
pm6:30~
パフォーマンス即興演劇集団「FREECRUZ」
最初はダンスのパフォーマンスから始まって、次に観客から集めた言葉により即興劇「お蕎麦屋さん」を演じ、最後には、小布施をテーマにした即興劇をどんどん時間を短くして演じていく、などのパフォーマンスが繰り広げられました。
サンドリーヌ・ボネール主演の「マドモワゼル」という映画の中で、観客から集めた言葉を使ってその場で寸劇を作ってしまう即興劇が扱われていました。これを本当にやっちゃう人達が日本にいるなんてびっくり。頭の回転が速くないとこんな芸当は出来ませんね。なまで見ることができてよかった!
観客席の一人一人にマイクが向けられた時、私はもし自分が当たったら、小布施という町にちなんで「栗ごはん」という言葉を言おうと思っていました。(実際には当たらなかったのですが・・。)このような即興劇を観たのは初めてだったのですが、観客席からのいきなりの言葉に対しても、きちんと劇が繰り広げられ、おまけに内容にオチまでついて、さすがプロだなと感心しました!
FREECRUZ【フリークルーズ】即興演劇集団
小布施映画祭は、(参加したのは一部だけですが)小粒ながらぴりっと効いた映画祭だと思いました。
来年も楽しみにしています!
この映画祭は、25日(土)と26日(日)の2日間にわたって小布施町の北斎ホールで開催されて、「櫻の園」、「大誘拐」、「明日の記憶」、「日本列島」、「博士の愛した数式」、「大停電の夜に」、「オペラ座の怪人」の全7作品が上映され、その他にも花堂純次監督および小泉堯史監督によるトークショー、新人クリエイターによる超短編映画祭などが上映されました。
私と主人は「超短編映画祭」の鑑賞を目的に、25日(土)の午後5時からの部に参加しました。北斎ホールに入場した時は、ちょうど映画「明日の記憶」の上映が終わった頃で、たくさんのお客さんでごったがえしており、映画祭の盛況ぶりが伝わってきました。休憩時間には、ロビーで南米アンデスの音楽を生演奏しており、足を止めて演奏を聴き入っているお客さんもいました。
※詳しくはこちら!
2006年北信濃小布施映画祭/超短編映画祭
pm5:00~
第4回超短編映画祭 "Sixty-Second Cinema Competition" 上映会
60秒の超短編映画の受賞作品、全10作品が上映され、その中から「北斎賞」、「北斗賞」、「観客賞」が選出されます。上映前に事前に観客にアンケート用紙が手渡され、エントリーされた10作品の中から最も気に入った作品を一つ選び、その結果、一番人気のあった作品が「観客賞」として選ばれる仕組み。今年度は「北斎賞」、「北斗賞」どちらも該当作品はなし。「観客賞」には荒川真帆監督の「かわいいね。」が選ばれました。
花堂純次監督が審査委員長として来場されていましたが、以前は勢いだけで作られた作品が多かったそうですが、今回は60秒という短い時間の中にも、きちんとメッセージを込めて作られた作品が増えてきた、とおっしゃっていました。私個人の感想は、どれもなかなか面白い作品でしたが、特に印象に残るような目立った作品がなかったのが残念!そのなかでも、ほのぼのとしてユーモアもあった「Sorridere con Caffe」という作品を選びました。
個人的には「イン・ア・エレベーター2」のギャグが良かった。「かわいいね。」もかわいいね。1分間というのは短いようで長くて、この中に如何に凝縮してメッセージを入れるかが腕の見せ所だなと思いました。
pm5:30~
招待映画 アニメーション「浮楼」
「平成17年度(第9回)文化庁メディア芸術祭」アニメーション部門大賞受賞作品『浮楼』が招待映画として上映されました。作者は現在、フランスで製作活動をされている活動漫画家の榊原 澄人氏
最初は何が起こっているのか分からなかったけど、一枚の絵の中で一人の女性の一生を描いていることがわかって、これは凄い!と感心しました。少女から大人へ、そして出会いとプロポーズ、結婚、出産、老後、という風に循環(フロー)して行きます。残念だったのは、この仕掛けに気づくのが遅かったせいで細部までしっかり見れなかったこと。何度もじっくり見たい作品です。
街を俯瞰した構図で描かれていて、よく見てみると、その街の四季が少しずつ変わって行き、一人の女性の成長を描いていることが分かりました。私もこの仕掛けに気づくのが遅かったので、細部までじっくり見れなかったのが本当に残念!細部まで分かるように、もう少し大きなスクリーンで拡大して上映してほしかった。この仕掛けに気づかなかった人は多いのでは・・と思います。もう1度じっくり観てみたい作品でした。
文化庁メディア芸術祭
pm5:45~
日韓合作映画「あなたを忘れない」予告編&メイキング映像上映/花堂純次監督トークショー
「あなたを忘れない」は、JR新大久保駅で、酒によって線路に転落した日本人を助けようとして死亡した韓国人留学生 故・李秀賢(イ・スヒョン)さんの半生を映画化した作品です。(オフィシャルサイトより)2007年1月27日の公開に先立って、「あなたを忘れない」の予告編と、監督、スタッフ、出演者によるメイキング映像が上映され、続いて花堂純次監督によるトークショーが行われました。
この映画の予告編を観て、当時の悲しい事故を思い出して胸が熱くなりました。メイキング映像では、監督やスタッフ、出演者たちのこの映画に対する意気込みが伝わってきて、作品の出来映えに対しての自信を感じましたね。
花堂監督は、髪を緑に染めた外見とは裏腹に、とてもしっかりとした口調でこの映画について語っておられて、真面目で温厚な人柄であるように思えました。この作品を映画化するにあたって、イ・スヒョンさんに対してかなりのリサーチをしたそうです。
トークショーで特に印象に残っているエピソードは、イ・スヒョンさんを演じる主演俳優イ・テソンは、オーデションの際に、ノートに17ページにも及ぶ主人公の役づくりについて書いてきたそうで、今時なかなかいないようなピュアで真面目な青年であると語っていました。
予告編、メイキングとも、作品を期待させるものでした。監督のトークも自信にあふれていて、映画の完成度の高さを反映しているなと思えました。
日韓合作映画「あなたを忘れない」
pm6:30~
パフォーマンス即興演劇集団「FREECRUZ」
最初はダンスのパフォーマンスから始まって、次に観客から集めた言葉により即興劇「お蕎麦屋さん」を演じ、最後には、小布施をテーマにした即興劇をどんどん時間を短くして演じていく、などのパフォーマンスが繰り広げられました。
サンドリーヌ・ボネール主演の「マドモワゼル」という映画の中で、観客から集めた言葉を使ってその場で寸劇を作ってしまう即興劇が扱われていました。これを本当にやっちゃう人達が日本にいるなんてびっくり。頭の回転が速くないとこんな芸当は出来ませんね。なまで見ることができてよかった!
観客席の一人一人にマイクが向けられた時、私はもし自分が当たったら、小布施という町にちなんで「栗ごはん」という言葉を言おうと思っていました。(実際には当たらなかったのですが・・。)このような即興劇を観たのは初めてだったのですが、観客席からのいきなりの言葉に対しても、きちんと劇が繰り広げられ、おまけに内容にオチまでついて、さすがプロだなと感心しました!
FREECRUZ【フリークルーズ】即興演劇集団
小布施映画祭は、(参加したのは一部だけですが)小粒ながらぴりっと効いた映画祭だと思いました。
来年も楽しみにしています!
ご来場ありがとうございました。
そして、こんなにたくさん、コメントして頂き!
励みになります。
すでに来年に向けてスタートを切っております。
超短編映画祭も、もっともっと作り手たちをみなさんに紹介したい!そう思っています。
作品だけでなく、人と人がコミュニケーション出来る場として映画祭が活動出来るように頑張りたいと思います。
今後もよろしくお願いいたします。
昔アニメのこういうお祭りはいったことがあるのですが…私もこんな映画祭にどっぷりと浸かってみたいです。
短編とはいえ、はっとするような演出が観られたときには、そこからファンになったりして。(^^;
以前ニコグラフのフィルムショーで、ピクサーの短編を観たときは衝撃的でした。
CGばかりに頼っていたり、リメイクが多い昨今の映画の中、アイデアで勝負してくれるのは嬉しいことです。
早速コメントを頂きまして、ありがとうございました。
小布施映画祭、とても楽しませて頂きました。
普段見ることのできないクリエイターの方々の短編映画祭や、花堂監督のトークショーなど盛り沢山で、夜の部からの参加だったにもかかわらず、すごく満喫することができました。
また来年もぜひ参加したいと思っています。
来年はどんな内容の映画祭になるのか、とても楽しみです!
頑張って下さい。応援してます。
長野でこのような映画祭が色々あるのはとても嬉しい発見でした。^^
プロの作品から新人クリエイターの作品まで幅広く楽しめるのは、このような映画祭ならではの特権だと思います。
今回特に注目したのが、アニメーション映画の「浮楼」です!
この作品は仕掛けがとても面白くて、ぜひもう1度観てみたいんですよね。どこかで上映しないかしら。。
ピクサーの短編映画はCGしか観たことがないんですが、これもまたとてもかわいい作品が多いですよね!
ピクサーの短編映画だけを集めたビデオを持っています♪^^
カーズもそうでしたが、本編前に上映される短編映画も、とてもクオリティの高い作品が多いので大好きです。
本日、映画祭の反省会です。
来年もみなさんと楽しい時を過ごすために!頑張ります!
「浮楼」ですが、牟礼かそのあたりで上映が予定されています。
ハッキリと決まれば、こちらにも連絡が入るはずです。
その時は、お知らせさせて頂きます。
コメント頂きまして嬉しいです!
反省会はいかがでしたか?(^-^)
来年も楽しい映画祭になるよう頑張って下さいね。
「浮楼」もお知らせ頂いてありがとうございます!
牟礼というとたしか香川県ですよね?
ちょっと遠すぎて無理かもしれないです。。
もう少し近場か東京近辺でしたらぜひ観に行きたいのですが・・。。
DVDなどで販売はされていないんでしょうか?
もしなにか情報など入りましたら、いつでもいいのでお知らせ頂けると助かります。^^よろしくお願いします。
HANAIさんのブログにTBさせていただきました。
今後もよろしくお願い致します。
「浮楼」ですが、牟礼=北信濃は、少し難航しているようです。
が・・まだまだ他にも上映を呼びかけている人がいます。
また情報が入り次第、お知らせします。
小布施近辺でも動いているようです。
TBありがとうございます。
うれしいですね。
当日の超短編映画祭 総評、只今まとめています。
また今月中には・・・なんとかアップの予定です。
また覗いてください。
牟礼というのは北信濃にもあるんですね。
勘違いをしてしまいました。。(^-^;
ぜひ長野で再度、上映してほしいです!
いつも情報ありがとうございます。楽しみです。
超短編映画祭の総評も楽しみにしています。
また遊びにいかせてください。
今回、映画祭を通して、たくさんの映画ファンが長野にいることを知りました。
とても嬉しい発見です。