夫婦でシネマ

夫婦で見た映画と、個別に見た映画について感想をかいてます。全て映画館で見た映画で、ミニシアター系の映画をたくさん紹介!

商店街映画祭「ALWAYS 松本の夕日」

2008年05月19日 | ちょっとコーヒーブレイク
遅くなりましたが、今年の3月30日に松本市の中町・蔵シック館で、「商店街映画祭 ALWAYS 松本の夕日」という映画祭が開催されました!
私がこの映画祭について知ったのは、同じ長野在住で、映画ブログでいつもお世話になってます「自主映画制作工房Stud!o Yunfat 映評のページ」のしんさんからのご紹介によるものです。この映画祭のタイトルからも分かるように、特別審査員にはあの「ALWAYS 三丁目の夕日」山崎貴監督が来場されていました。(長野県出身の監督だそうです!)

この「商店街映画祭」は、今回が第1回目だそうで、松本市の商店街をテーマとした作品を<商店街PR部門>、<モバイル映画部門>、<短編映画部門>のそれぞれのジャンルで広く一般から公募し、その出品作品のなかから最優秀・優秀作品を選出するというものでした。
プロの映画監督を目指している方にとって、この映画祭で山崎貴監督に自分の作品を観てもらえるというのは、またとないチャンスですよね。stud!o yunfatのしんさんも<短編映画部門>に作品を出品されたと聞いて、私も楽しみに映画祭に参加してきました♪

詳しくはこちら!
商店街映画祭「ALWAYS 松本の夕日」公式サイト


映画祭が開催された中町・蔵シック館は、もともとは造り酒屋を改造して作られたとても趣きのある建物なんですが、こういう一風変わった場所で映画祭が開催されるのは面白いですね。映画祭のスタッフたちが酒屋さんの前掛けのようなエプロンを腰に巻いていたのはちょっとウケました。



○上映作品リストとその感想

それぞれの部門を合わせて、全13作品が上映されました。
私は入場するのがちょっと遅くなり、<短編映画部門>からの参加となってしまったので、その部門の作品をご紹介しますね。

<商店街PR部門>
「ふるさとが恋しくなる」
 制作:手裏剣エンターテインメント

「ふりむけば」
 制作:HHK

「ナワテノスタルジア」
 制作:演劇実験室◎経帷子


<モバイル映画部門>
「なわての楽しい生活」
 制作:斉川 慎一

「え゛~!」
 制作:ぼな


<短編映画部門>
「松本に未来はあるか?」
 制作:柳澤映像研究所
(感想)
商店街のお店の人に、これからの松本の在り方についてインタビューしてまわる作品です。皆さんの松本に対する熱い想いが伝わってきました。


「a day in the life」
 制作:演劇実験室◎経帷子
(感想)
アマチュア劇団「演劇実験室」による作品で、一見、チンドン屋さんを彷彿とさせるような奇抜な衣装とメイク、踊りが印象に残った作品でした。昭和の雰囲気漂う縄手の商店街に、彼等のパフォーマンスはすっかり溶け込んでいましたね。ちょっとラストの方の映像がオカルトちっくで怖かったかな。。


「ラブラブ商店街 なわて」
 制作:ノリゾー
(感想)
確か、この作品を制作されたノリゾーさんがこの映画祭の司会をされていたような?気がします。彼の司会っぷりはとてもノリノリで楽しかったですね♪さて、肝心の作品はというと、商店街のラブラブカップルをレポートするといった内容の作品で、特にオチらしいオチはなかったけど、楽しい雰囲気は伝わってきました。


「タイヤキ?」
 制作:怠け者
(感想)
友人から商店街のタイヤキを買って来てもらうのですが、そのタイヤキの中身がクリームだったり、ソーセージだったりと、なかなかお目当てのあんこに行き当たらないという内容の作品でした。とても分かりやすく、コミカルに描かれた作品です。たしか、制作者の怠け者さんは、昨年の小布施映画祭の60秒・超短編映画祭の方にも作品を出品されたそうです。


「松本カオス」
 制作:百瀬純一
(感想)
松本の商店街でたむろっている若者たちと警備員が口論になり、追いかけっこになるお話です。ひたすら走る背景に松本市街が映し出され、その臨場感あふれるカメラワークが見事でした。


「soulmate」
 制作:stud!o yunfat
(感想)
待ちに待ったstud!o yunfatのしんさんの作品です。未来から現在の商店街にタイムスリップした女性が、そこで一人の女性に出会うといったストーリーで、その映像のクオリティは他の作品の群を抜いていたと思えるほど素晴らしかったです。特に未来の女性を演じた主演の方が、猫背椿さんを彷彿とさせるようなコミカルな演技で面白かったです♪
しんさんの奥様が脚本をご担当されたということで、ご夫婦で映画制作されるって素敵ですね。この映画祭でお二人の仲睦まじい様子も伝わってきました。


「まちのお菓子ぃ屋さん」
 制作:竹内組
(感想)
縄手通りの一角に「お菓子屋さん」のコーナーがあって、そのお菓子屋さんに恋の相談をしたり、街行く人の憩いの場となっている、といった内容の作品でした。恋の相談をする高校生?のユイちゃんが抜群に可愛い女の子だったのがとても印象に残っています。とてもコミカルな作品で、会場のお客さんの笑い声がたえなかった作品でした。


「winter of memories」
 制作:松商学園高等学校 放送部
(感想)
高校生が制作したとは思えない、これもまたクオリティの高い作品でした!亡き恋人にそっくりな女性が転校してきて、その女性と再び恋に落ちる、といった観ているこっちが恥ずかしくなるような、甘酸っぱい青春ラブストーリーの作品です。シーンの繋ぎ方が高校生が制作したとは思えないほどテンポが良く、また平原綾香の音楽も作品の内容にぴったりで効果的に使われていました。



○授賞式(最優秀・優秀作品発表)

優秀作品には・・・

<商店街PR部門>
「ナワテノスタルジア」
制作:演劇実験室◎経帷子

<短編映画部門>
「winter of memories」
制作:松商学園高等学校 放送部

が受賞されました!
そして、最優秀作品には・・・

<短編映画部門>
「soulmate」
制作:stud!o yunfat

なんと、しんさんの作品が最優秀作品に選ばれました!
本当におめでとうございます~。
山崎貴監督がおっしゃっていましたが、その作品のクオリティの高さにはビックリしたそうです。
これからも素晴らしい作品を期待しています。




山崎貴監督のインタビューや、最優秀・優秀作品映像公開については、公式サイトに近日公開予定だそうです!
映像をご覧になりたい方は、また公式サイトをチェックしてみてください。

商店街映画祭「ALWAYS 松本の夕日」公式サイト



○山崎貴監督のインタビュー、および感想

山崎貴監督は、とても背が高く、喋り方が一見オダギリジョーを思わせるような雰囲気の素敵な監督さんでした。長野県の松本市本郷村出身で、18歳までは長野にいたそうです。
「ALWAYS 三丁目の夕日」でも、松本市の商店街の雰囲気が活かされているとおっしゃっていました。

この商店街映画祭については、実際の映画の撮影となると、映画のロケ地に使用したくてもなかなか撮影の許可が下りなかったりするそうで、このような映画祭で松本の商店街をふんだんにロケ地として使用できるというのは、かなり贅沢なことなのだそうです。
また、出品作品については、どの作品もかなり完成度が高くてビックリした、とおっしゃっていました。素人っぽくグダグダになっているような作品だとツッコミようがないのだけれど、かえって完成度の高い作品だと、ここはこうした方がいい、などと逆にツッコミたくなるともおっしゃっていましたね。

これから映画制作を目指す人に向けては、カメラの技術が発達して、気軽に映像が撮れる時代なので、ワンカットで伝わる作品を!ワンカットを死ぬ気で撮るつもりで頑張って下さい、とのことだそうです。
また、音でプロかアマかの違いが分かるので、音を上手く伝える工夫を!ともおっしゃっていました。


(nyancoの感想)
長野ならではのこういった映画祭が開催されるのは何よりです!
また、第2回目も開催されるようでしたら楽しみにしています~♪



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2 コメント

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どうもどうも (しん)
2008-05-22 19:11:30
最優秀受賞監督のしんです。

主役の方は知人の紹介で、出演していただき、今回初めて私の作品に出ていたただいたのですが、こちらの想像を超えてコミカルなキャラを作っていただき、脚本も演出も飛び越えてユメナスというキャラを作り上げてくれました。

「お菓子ぃ屋さん」とか「Winter of Memories」とかの怖い者知らずな高校生映画に羨ましくもライバル心を覚え、今度は高校生には作れないおっさんならではのダークなダークな映画を作ってやる・・・と思ったりもしました

蓼科映画祭、うえだ映画祭にも出品予定ですので、もし入選したら、そして現地で発見しましたらお声かけてくださいまし

今後ともよろしくお願いします。
返信する
楽しみにしています! (nyanco)
2008-05-26 17:49:28
しんさん、こんにちは♪
遅くなりましたが、コメントありがとうございました。
改めて、最優秀賞おめでとうございます。

主役の方はやっぱり役者さんなんですか?
とてもコミカルな演技で面白かったです!
彼女の他の出演作があったらぜひ観てみたいと思いました。

「お菓子ぃ屋さん」に「Winter of Memories」は、本当に高校生が作ったとは思えないくらい内容もしっかりしていてビックリしました。
また、ぜひ彼等に負けない作品を期待しています~。
次回作も楽しみにしていますね♪

蓼科映画祭などには同じ「soulmate」を出品されるんですか?
また、長野の映画祭などでお会いする機会があったら、楽しみにしています。
こちらこそ、今後ともどうぞよろしくお願いします!
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