Story
30歳という節目を迎えたユリヤ(レナーテ・レインスペ)。これまでもいくつもの才能を無駄にしてきた彼女は、いまだ人生の方向性が定まらずにいた。年上の恋人アクセル(アンデルシュ・ダニエルセン・リー)はグラフィックノベル作家として成功し、最近しきりに身を固めたがっている。ある夜、招待されていないパーティに紛れ込んだユリヤは、そこで若く魅力的なアイヴィン(ハーバート・ノードラム)に出会う。ほどなくしてアクセルと別れ、新しい恋愛に身をゆだねたユリヤは、そこに人生の新たな展望を見いだそうとするが……。(映画.comより)
2021年/ノルウェー・フランス・スウェーデン・デンマーク合作/ヨアキム・トリアー監督作品
評価 ★★★★☆
このユリヤという女性は、せっかく医学部に入れるような才能があるのに、自分には向いていないからと次から次へと職業を変えていき、常に自分探しをしている女性でした。
なぜ自分に自信が持てないのか、それは父親が別の女性と再婚してしまって新しい家族の方に愛情が向けられており、自分は愛されなかったという幼少期の記憶を引きずったまま生きてきたからかもしれません。
でも、そんなユリヤも私生活はグラフィックノベル作家として成功している恋人のアクセルと関係は良好で、ユリヤがその気になれば結婚も間近だというのに、なぜか今の生活に満たされず、また新しい何かを探し求めているような日々を送っていました。
幸せになるのが怖いのか、結局、自分のことを理解してくれる優しい恋人を捨てて、若くて魅力的な新しい彼の元へと走り出します。このユリヤが新しい彼の元へ走り出すときの映像が面白いんですよね。ユリヤの新しい決断を祝福するような彼女の嬉しい気持ちが表現されていて、走っている自分以外の全てのものが止まってしまうんです。まるでキラキラと輝く新しい未来へと走り出すような印象を受ける楽しいシーンでした。
ノルウェーの映画ってあまり馴染みがなくて自然が多い国というイメージがあったんですが、この映画に登場するカフェや本屋さんなど、とてもお洒落で素敵な街並みがたくさん映し出されて、映画の物語と一緒にオスロの街を楽しめました。
ラスト、元恋人のアクセルの病気がきっかけで自分自身を見つめなおすことになり、本当に大切なものは何かにやっと気づいて、カメラマンの仕事をしながら落ち着いた生活を手にいれます。恋人はいなくても、どこか地に足が着いたような生活をしているからかユリヤからは自分への自信が感じ取れて、どこか清々しさを感じました。
このユリヤを演じたレナーテ・レインスペは、映画のポスターで見るよりもスクリーンで見る方がずっと綺麗でスタイルもとっても良いし、笑顔がキュートな魅力的な女優さんですね。本当なら女性から嫌われそうなこの役も彼女が演じるとなぜか憎めないのが不思議です。この作品でカンヌ国際映画祭の女優賞を受賞しているので、これからの作品にも期待したいです。
映画『わたしは最悪。』公式サイト
(「わたしは最悪。」2022年 7月 立川シネマ にて鑑賞。)
30歳という節目を迎えたユリヤ(レナーテ・レインスペ)。これまでもいくつもの才能を無駄にしてきた彼女は、いまだ人生の方向性が定まらずにいた。年上の恋人アクセル(アンデルシュ・ダニエルセン・リー)はグラフィックノベル作家として成功し、最近しきりに身を固めたがっている。ある夜、招待されていないパーティに紛れ込んだユリヤは、そこで若く魅力的なアイヴィン(ハーバート・ノードラム)に出会う。ほどなくしてアクセルと別れ、新しい恋愛に身をゆだねたユリヤは、そこに人生の新たな展望を見いだそうとするが……。(映画.comより)
2021年/ノルウェー・フランス・スウェーデン・デンマーク合作/ヨアキム・トリアー監督作品
評価 ★★★★☆
このユリヤという女性は、せっかく医学部に入れるような才能があるのに、自分には向いていないからと次から次へと職業を変えていき、常に自分探しをしている女性でした。
なぜ自分に自信が持てないのか、それは父親が別の女性と再婚してしまって新しい家族の方に愛情が向けられており、自分は愛されなかったという幼少期の記憶を引きずったまま生きてきたからかもしれません。
でも、そんなユリヤも私生活はグラフィックノベル作家として成功している恋人のアクセルと関係は良好で、ユリヤがその気になれば結婚も間近だというのに、なぜか今の生活に満たされず、また新しい何かを探し求めているような日々を送っていました。
幸せになるのが怖いのか、結局、自分のことを理解してくれる優しい恋人を捨てて、若くて魅力的な新しい彼の元へと走り出します。このユリヤが新しい彼の元へ走り出すときの映像が面白いんですよね。ユリヤの新しい決断を祝福するような彼女の嬉しい気持ちが表現されていて、走っている自分以外の全てのものが止まってしまうんです。まるでキラキラと輝く新しい未来へと走り出すような印象を受ける楽しいシーンでした。
ノルウェーの映画ってあまり馴染みがなくて自然が多い国というイメージがあったんですが、この映画に登場するカフェや本屋さんなど、とてもお洒落で素敵な街並みがたくさん映し出されて、映画の物語と一緒にオスロの街を楽しめました。
ラスト、元恋人のアクセルの病気がきっかけで自分自身を見つめなおすことになり、本当に大切なものは何かにやっと気づいて、カメラマンの仕事をしながら落ち着いた生活を手にいれます。恋人はいなくても、どこか地に足が着いたような生活をしているからかユリヤからは自分への自信が感じ取れて、どこか清々しさを感じました。
このユリヤを演じたレナーテ・レインスペは、映画のポスターで見るよりもスクリーンで見る方がずっと綺麗でスタイルもとっても良いし、笑顔がキュートな魅力的な女優さんですね。本当なら女性から嫌われそうなこの役も彼女が演じるとなぜか憎めないのが不思議です。この作品でカンヌ国際映画祭の女優賞を受賞しているので、これからの作品にも期待したいです。
映画『わたしは最悪。』公式サイト
(「わたしは最悪。」2022年 7月 立川シネマ にて鑑賞。)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます