Story
南極大陸で一大帝国を築く皇帝ペンギンたちは、心の中から湧き出る歌で愛を語り育むのが習わしで、人生は歌で決まるといっても過言ではないほど。ところが、メンフィス(声:ヒュー・ジャックマン)とノーマ・ジーン(声:ニコール・キッドマン)夫妻に生まれたマンブル(声:イライジャ・ウッド)はちょっと毛色が変っていた。その歌声は誰もが耳を塞ぎたくなる酷い代物。小さな足をパタパタさせるダンスだったら誰にも負けないのに。歌えないまま成長したマンブルは忌み嫌われ帝国から追放されてしまうのだった。(goo映画より)
2006年/アメリカ/ジョージ・ミラー監督作品
評価 ★★★☆☆
この映画は、アカデミー賞長編アニメ映画賞に輝いた作品です。
私の住んでいる長野では字幕版の上映が少ないので、地元の映画館で泣く泣く吹き替え版を鑑賞してきました。。もしやペンギンたちの歌う”歌”の部分も吹き替えではないかと焦ったのですが、そこだけは吹き替えなしで本人の歌声で上映してくれたので良かったです。。字幕版同様に楽しめました。^^:
皇帝ペンギンたちの声に、ヒュー・ジャックマンやニコール・キッドマン、ブリタニー・マーフィーらの人気俳優を起用していますが、歌も本人たちが歌っているそうです。特にブリタニー・マーフィーは上手かったですね。
日本語吹き替え版では、NEWSの手越祐也君が主人公マンブルの声を担当しています。こちらも(字幕版ではイライジャ・ウッドなので)大丈夫かな?と心配していたのですが、、マンブルの雰囲気にぴったりで、違和感なく観られました。
この映画に登場するペンギン、アザラシ、シャチなどの動物たちは、まるでドキュメンタリーを観ているように精巧なCGで作られていて、とてもリアル。映像を観ているだけでも素晴らしいのですが、特にマンブルの踊るタップダンスは必見です!このタップダンスを表現するのに、CGクリエイターたちはモーション・キャプチャーという、実際のタップダンサーの動きをコンピューターに取り込んでCGキャラクターに表現させる、という手法を取っています。私も以前CGをやっていたので分かるのですが、これだけの細かい動きをさせるのは本当に緻密で大変な作業です。でもそれを可能にしてしまう技術力と、クリエイターの労力には、本当に頭が下がる思いで映画を観ていました。
CGはとてもリアルなんだけど、キャラクターの魅力はいまひとつ。私は、同じアカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされていたピクサーの映画『カーズ』の方が、キャラクターがとても魅力的で(おまけにストーリーもずっと楽しめる)良かったように思います。
ペンギンが子供の頃は、毛がふさふさ、動きもよちよちでとても可愛らしいのですが、大人になると毛が生え変わって、皆同じような容貌のペンギンになってしまう。。見分けがつかないしあまり可愛くなかったですね。。マンブルが大人になっても毛が生え変わらないという理由は、他のペンギンたちと見分けをつけさせるためなんでしょうか。。
ストーリーも、歌ではなくダンスで表現しようとする(しかも音痴)のマンブルは、皆から嫌われてじゃま者扱いされてしまって、観ていてとても辛いというか切ない物語になっています。まるで人間の社会をそのままペンギンに当てはめたような感じで、アニメなのでもう少し陽気に描いてほしかったですね。
マンブルが皇帝ペンギンの群れを追放されて、その後知り合った、種類の違うペンギン、アミーゴたちとのやり取りはとても良かった。アミーゴたちはマンブルの華麗なタップダンスに魅せられて、とてもカッコいいと褒めてくれます。アミーゴたちは、皇帝ペンギンが大事にする規律やルールなんておかまいなしで、人生を楽しんでいるといった陽気なキャラクターでした。彼らが登場して、やっと映画が明るくなったような気がします。
ただ、面白かったのはこの映画が環境問題も描いているという点。海が汚れて、その廃棄物がまるで首飾りのように首にはまってしまったペンギンが登場したり、魚が穫れなくなったのは、規律を乱しているからだと訴えるペンギンが登場したりします。そのうちマンブルはそれは人間というエイリアンの仕業だと気づいて、エイリアンの正体を突き止めるべく旅に出ます。
映画『不都合な真実』を観た後だったせいか、この映画は逆に動物たちの視点から環境問題について描いていて、余計に人間の行いを反省させられる思いでした。
環境問題というメッセージを織り込むのはとても良いと思うのですが、観ていて辛いシーンの方が多かったせいか、アニメ本来の面白さ・楽しさがあまり感じられなかったのが残念。。この映画の予告編の方がずっと面白かった。1匹のペンギンにスポットを当てて、「マイウェイ」を歌ってるシーンの方がすごく引き込まれた気がするな。あとマンブルのタップダンスのシーンも。
CGは本当に凄かったのですが、アニメ映画としての面白さが少し弱かったような気がするので、辛口の★3つになってしまいました。
映画『ハッピー フィート』公式サイト
(「ハッピー フィート」2007年3月 長野にて鑑賞)
南極大陸で一大帝国を築く皇帝ペンギンたちは、心の中から湧き出る歌で愛を語り育むのが習わしで、人生は歌で決まるといっても過言ではないほど。ところが、メンフィス(声:ヒュー・ジャックマン)とノーマ・ジーン(声:ニコール・キッドマン)夫妻に生まれたマンブル(声:イライジャ・ウッド)はちょっと毛色が変っていた。その歌声は誰もが耳を塞ぎたくなる酷い代物。小さな足をパタパタさせるダンスだったら誰にも負けないのに。歌えないまま成長したマンブルは忌み嫌われ帝国から追放されてしまうのだった。(goo映画より)
2006年/アメリカ/ジョージ・ミラー監督作品
評価 ★★★☆☆
この映画は、アカデミー賞長編アニメ映画賞に輝いた作品です。
私の住んでいる長野では字幕版の上映が少ないので、地元の映画館で泣く泣く吹き替え版を鑑賞してきました。。もしやペンギンたちの歌う”歌”の部分も吹き替えではないかと焦ったのですが、そこだけは吹き替えなしで本人の歌声で上映してくれたので良かったです。。字幕版同様に楽しめました。^^:
皇帝ペンギンたちの声に、ヒュー・ジャックマンやニコール・キッドマン、ブリタニー・マーフィーらの人気俳優を起用していますが、歌も本人たちが歌っているそうです。特にブリタニー・マーフィーは上手かったですね。
日本語吹き替え版では、NEWSの手越祐也君が主人公マンブルの声を担当しています。こちらも(字幕版ではイライジャ・ウッドなので)大丈夫かな?と心配していたのですが、、マンブルの雰囲気にぴったりで、違和感なく観られました。
この映画に登場するペンギン、アザラシ、シャチなどの動物たちは、まるでドキュメンタリーを観ているように精巧なCGで作られていて、とてもリアル。映像を観ているだけでも素晴らしいのですが、特にマンブルの踊るタップダンスは必見です!このタップダンスを表現するのに、CGクリエイターたちはモーション・キャプチャーという、実際のタップダンサーの動きをコンピューターに取り込んでCGキャラクターに表現させる、という手法を取っています。私も以前CGをやっていたので分かるのですが、これだけの細かい動きをさせるのは本当に緻密で大変な作業です。でもそれを可能にしてしまう技術力と、クリエイターの労力には、本当に頭が下がる思いで映画を観ていました。
CGはとてもリアルなんだけど、キャラクターの魅力はいまひとつ。私は、同じアカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされていたピクサーの映画『カーズ』の方が、キャラクターがとても魅力的で(おまけにストーリーもずっと楽しめる)良かったように思います。
ペンギンが子供の頃は、毛がふさふさ、動きもよちよちでとても可愛らしいのですが、大人になると毛が生え変わって、皆同じような容貌のペンギンになってしまう。。見分けがつかないしあまり可愛くなかったですね。。マンブルが大人になっても毛が生え変わらないという理由は、他のペンギンたちと見分けをつけさせるためなんでしょうか。。
ストーリーも、歌ではなくダンスで表現しようとする(しかも音痴)のマンブルは、皆から嫌われてじゃま者扱いされてしまって、観ていてとても辛いというか切ない物語になっています。まるで人間の社会をそのままペンギンに当てはめたような感じで、アニメなのでもう少し陽気に描いてほしかったですね。
マンブルが皇帝ペンギンの群れを追放されて、その後知り合った、種類の違うペンギン、アミーゴたちとのやり取りはとても良かった。アミーゴたちはマンブルの華麗なタップダンスに魅せられて、とてもカッコいいと褒めてくれます。アミーゴたちは、皇帝ペンギンが大事にする規律やルールなんておかまいなしで、人生を楽しんでいるといった陽気なキャラクターでした。彼らが登場して、やっと映画が明るくなったような気がします。
ただ、面白かったのはこの映画が環境問題も描いているという点。海が汚れて、その廃棄物がまるで首飾りのように首にはまってしまったペンギンが登場したり、魚が穫れなくなったのは、規律を乱しているからだと訴えるペンギンが登場したりします。そのうちマンブルはそれは人間というエイリアンの仕業だと気づいて、エイリアンの正体を突き止めるべく旅に出ます。
映画『不都合な真実』を観た後だったせいか、この映画は逆に動物たちの視点から環境問題について描いていて、余計に人間の行いを反省させられる思いでした。
環境問題というメッセージを織り込むのはとても良いと思うのですが、観ていて辛いシーンの方が多かったせいか、アニメ本来の面白さ・楽しさがあまり感じられなかったのが残念。。この映画の予告編の方がずっと面白かった。1匹のペンギンにスポットを当てて、「マイウェイ」を歌ってるシーンの方がすごく引き込まれた気がするな。あとマンブルのタップダンスのシーンも。
CGは本当に凄かったのですが、アニメ映画としての面白さが少し弱かったような気がするので、辛口の★3つになってしまいました。
映画『ハッピー フィート』公式サイト
(「ハッピー フィート」2007年3月 長野にて鑑賞)
私も、この映画の物語は素直に楽しめませんでした…
環境問題を取り上げる事が悪い事だとは思いませんが、
この映画の中では、
前半と後半のテーマが、あまりにも違い過ぎて、
物語のオチに驚かされました
確かに、マンブルは可愛くて、
映像の動きも滑らかでキレイでしたが、
正直なとこ、
アカデミー賞長編アニメ映画賞に選ばれる程の、
秀作アニメ映画とは思えませんでした
今回のアカデミー賞は、
作品賞に選ばれた「ディパーテッド」にも、
私は、全く良さを感じなかったので、
何だかなぁ…
こんなふうに感じています
やっぱり俳優さんの生の歌声が聞きたいよね。
ブリタニー・マーフィーはこんなにうまいとは思わなかったです。
NEWSの手越祐也君って知らないのよ^^;
CGはすばらしかったけど、大人のペンギンは恐かった。。。
せっかくの楽しい雰囲気が現実問題を描いたばかりに、思いきり楽しめなかったですね。
私も「カーズ」のほうが、オスカーにふさわしいと思ったな。
早速来て頂いて嬉しいです。
こちらこそTB&コメントありがとうございました。
私もCGなどの映像は素晴らしかったと思いますが、環境問題など色々テーマを盛り込みすぎたせいか、何を伝えたいのかいまひとつ分かりにくい映画になってしまったような気がします。。^^;
タップダンス&歌の部分をたっぷり魅せてくれるだけでも楽しめたかもしれないです。
アカデミー賞長編アニメ映画賞は『カーズ』の方がふさわしい気がしました。
やっぱりCGの凄さと環境問題を取り上げたのが良かったのかなぁ。。
「ディパーテッド」もそんなに評判良くないですよね。。
やっぱり賞レースをずっと逃して来たスコセッシに華を持たせてあげたんでしょうね。。
早速、TB&コメントありがとうー。
本当に吹き替え版でも歌の部分は本人の声で安心しました~。。
ヒュー・ジャックマンやロビン・ウィリアムズも上手かったけど、なんといってもブリタニー・マーフィーがあんなに歌えるなんて驚きでした!(^^)
声質がとっても奇麗ですよね
NEWSと言えば山下君しか知らなかったのですが、手越祐也君の声優っぷりを見て、なかなか上手かったので見直してしまいました。^^;
後半はマンブルがどんどん追いつめられていくので、見ていてとても痛かったです。。
アニメなのでもう少し現実問題はソフトに描いてほしかった。。
せっかくCGなどはリアルで良かったのに、テーマが絞り切れてないために感動が弱くなってしまったような気がします。。
「カーズ」の方が素直に楽しめたな~。。^^:
マンブルが水族館に捕まって以降の展開はちょっと驚きでした。
お話的には手を広げすぎたかなと思いましたが、なんせ個人的に歌とダンスがフューチャーされた作品は大好きなので、ちょっと甘めの点数です。
予告編から予想した映画とは全く違っていましたね~。
アミーゴスはいい味出していました!
こちらこそTB&コメントありがとうございました。
マンブルが水族館に捕まって、得意のタップダンスで観に来たお客さんたちをビックリさせるのは、面白いアイデアだなと思ったのですが、発信器をつけられて南極に送り返されたのはちょっと痛々しかったですね。。
でも、歌とダンスは楽しめて良かったです。
本当に予告編から想像した物語とは全然違っていましたね。。
アミゴーズたちがいちばん笑えるキャラでした♪^^