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迷走する枕茶屋

LEGOでゴースト捕獲特装車を作る!(前編)

夏だ! オバケだ! ゴースト退治だ! と言うことで、レゴでオバケを退治するための特装車を作ってみた。 2019年に発売された「Hidden Side(ヒドゥンサイド)」と言う、レゴで作ったモデルとスマホのアプリと連動して幽霊退治のゲームができるプレイセット。 このシリーズは2020までの2年間で終わっちゃったけど、私は結構好きだった。 10年くらい前に展開していた「モンスターファイター」シリーズも好きだったし、こういったレゴの古典的なホラー要素のシリーズって魅力的なんですよね。 特にバンパイア城は良かったなぁ…   もう無いけどね😭    

このヒドゥンサイドはアニメもあって、一応ザッと説明しておくと、ハイスクールの生徒であるジャックとパーカーは、マッドサイエンティストのJ.B.(ジェイビー)の発明したゴースト退治用のスマホ型のガジェットを使って、ゴースト退治のヒーロー、ダグラスとゴーストとなったジャックの愛犬スペンサーと共に、日夜ゴーストと戦い続けてる。 と言うお話。


当時は3分弱の短いアニメ全20話も海外サイトで公開していた(現在でも日本のLEGOチャンネルで、日本語吹き替え版が10話まで見れます)アニメの13話でJ.Bが、ジャックとパーカーのためにゴースト退治用の新しいバギーを作ったが、ゴーストに破壊されてしまった。 そのバギーをもっとカッコ良くしたいなと思って、話の続きを例によって私が勝手に作った。

落胆するジャックとパーカーにJ.Bがより強力なバギーを完成させた。 それがコレだ!  
車体はバギーなので子供用のカートサイズだが、なぜか5輪である。(その訳は後編で) この車を作るにあたってデザインのヒントになる元ネタが3っつある。 

1つめは、1910年型ロールスロイス・シルバーゴースト。 これは有名なクラシックカーです。 ゴースト関連の車といえばやはりクラシックカースタイルを取り入れたかった。

本来は40/50HPというのが正式なモデル名。 あまりにも静寂なエンジン音な為、音も無く霧の夜のロンドンを走り抜ける姿から「銀色の幽霊」(シルバー・ゴースト)という愛称が付けられた。 後にAX201の12号車が様々な耐久テストでその堅牢さと信頼性に加えて静寂性で名声を獲得すると、この幽霊の名が正式にシリーズとなり、以後ファントム(亡霊)、レイス(霊)、クラウド(雲)シャドー(影)などの実体のない物の名を後継車に使用するようになった。 このネームドが気に入り、この車体を子供用にデフォルメした。 

2つめのネタとして使ったのが、スティーヴン・キング原作のホラー映画「シルバー・ブリット/死霊の牙(1985)」と言う映画で、車椅子の少年が改造車椅子シルバーブリット(銀の弾丸)号に乗って狼男と戦うと言うB級ホラー映画。

上の画像のクールなシルバー・ブリット号に乗るのは幼き日のコリー・ハイム。 怪物(狼男)を見たと言う少年の話をただ一人信じてくれたのは叔父さん(ゲリー・ビジー)ただ一人。 このシルバー・ブリット号もおじさんが作ってくれたのだ。  B級低予算映画なれど、唯一の見せ場は少年の乗るシルバー・ブリット号と狼男のカーチェイスシーンだ。 ベースは車椅子なのに結構早い。 この3輪バイク(?)をバギーの先頭にくっつけた。 以前レゴで作って記事に投稿したケッテンクラートのように、バイクと戦車のような2つの異なる形を合体させたものって結構好きなんです。 


そして3っつめは子供の頃に見た映画「チキチキバンバン」から、 水の上を走り、車体から翼が出て空を飛ぶという車をいつか作ってみたかったので、クラシックカー縛りということで、いい機会だからこの要素も盛り込んでみたくなった。
このチキチキバンバンの車は、実在する「ChittyBangBang」から来ている。 1920年代にルイ・ズボロウスキー伯爵と彼のエンジニアであるクライブ・ギャロップによって製造された名高いレースカーだった。 旧型メルセデスのシャーシに航空機用の大出力エンジンを積んで作らせた特注の改造車だなので、エンジン音がアイドリングしている飛行機のエンジン並みにうるさかったのが名前の由来だとか。 正確には第一次世界大戦当時の兵士の愛唱歌で、休暇でパリへ遊びに行くという歌詞から採られたものだという説が真説らしい。

なお、映画で使用されたチキチキバンバン号のベースになった車はパラゴン・パンサーというイギリスの自動車で、スペックは12気筒、8,000cc、MT4速、最高出力225馬力。
私、子供の頃ダイキャスト製のこのミニカー持ってました。 このチキチキバンバン号のように翼をつけたいと思ってそれらしいパーツを探したが見つからなかった。 
そしたらちょうどLEGOハリーポッターのセストラルの馬車セットに付いていた黒い翼があったので、バギー の両側に取り付けてみたら中々様になった。 ドラゴンの翼というよりやはりこれはコウモリだな。 ゴースト退治の車にはこっちの方が良いかも。 それとダグラスのスタントトラック、エル・フエゴ(El Fuego)号の赤い車体にちなんで、シルバー(ライトグレー)ではなく赤色にしたのも正解だ。

完成したバギーを見てジャックとパーカーたちが喜んでいたら…  何やらクルマの周りに怪しげな霊気が集まって来た・・・・
なんと完成したと同時にまたもやゴーストが取り付いてグルーム(支配)されてしまった。
クルマの屋根に大きなゴーストの顔が浮き出て来た!

バギーはゴースト化し、両わきから巨大なコウモリの翼が生えた! 
またもやゴーストに邪魔をされた…と3人が落胆していると、今度は様子が違った。
モンスターになって暴れると思ったが、しばらくするとおとなしく普通の車に戻った。  なるほど…   3人は悟った。 ヒドゥンサイドの住人にも人間に味方するゴーストがいた。 そういえばジャックがあちら側の世界に連れ去られた時に救ってくれた良いゴーストがいたのを思い出した。 

ゴースト化が収まり、大きなコウモリの翼をつけたクールでかっこいいバギーの姿で定着した。 これでますますゴシックホラーの雰囲気が出た。 これからはジャックとパーカーの良き相棒として、ゴースト退治に大いに活躍してくれそうだ。



夜になると翼を開いて空を飛ぶこともできるぞ。


しかもカブリオレタイプでオープンカーにもなる。  よし!さっそく試乗だ。

パーカー準備はいいかい? ゴーストドッグのスペンサーも乗ったね。 じゃあ夜のパトロールに出発だ!



このゴーストバギーにはまだまだ隠された秘密がいっぱい。 その驚きのギミックの紹介は後編にて。


車にコウモリの翼ときたら やっぱアレだよね〜〜。。。





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