日暮しトンボは日々MUSOUする

寒い冬もCafeと読書 その3



昨日とは打って変わって寒いです。 ちなみに冬はコーヒーよりかココアを飲む方が多くなります。
「もりおうがい」って打ったら、「森尾うがい」って変換されました。。。 ウチのインテルおかしくね? PCも年取るとボケるのかね。 
森鴎外の山椒大夫を仏区お麩で買いました。 本当は100円コーナーに置かれるまで半年待ってたんだけどね。待てど暮らせど100円にならないから、痺れを切らし、320円で買ってしまいました。 短編集なので目当ての山椒大夫はたった43ページしかありません。 いくら文庫本とはいえ、これで300円以上は出したくないので、なるべく安く100円で済ませたかったのです。 なぜこの山椒大夫を読みたかったかというと、この話は知る人ぞ知るあの名作「安寿と逗子王」の話です。 もともとは「さんせう大夫」という説経節(中世の語り物)を元に、森鴎外が小説化したもので、その他に子供向けのお話になったり、浄瑠璃になったりしました。 私が覚えているのは、父を探しに母親と安寿と逗子王の3人旅かと思っていたら、もう一人連れの女中がいたらしいのです。 途中人買いの船で母親と兄弟は別れ離れになる。 では、その時女中はどっちの船に乗っていたのだろうか。 山椒大夫に捕まった兄弟はその後、逃げ出すのだが、逗子王を逃した安寿はその後どうなったかが知りたくなったのだ。 子供向けの本では池に身投げしたと書いてあったが、本当は追手に八つ裂きにされたとか、山椒大夫に拷問にかけられ死んだとか、元となる説経節はそう記されているらしい。 あくまでも人語りなのでどれが正しいかは不明だが、森鴎外は八つ裂きや拷問はかわいそうなので、逗子王を逃した後は、池に身投げしたことに書き換えた。 鴎外先生は優しいねぇ…  で、女中(名は姥竹)は、母親と同じ船に乗っていた、そして船頭一味が人買いの悪人と知り、怖くなって「奥様、御免くださいまし」と言って、川に飛び込んだ。 身投げをしたのか、一人で逃げたのかは分からない。 そこまで詳しく書かれてはいなかった。 まぁ、大体のところはこれでモヤモヤしていた部分がスッキリした。 しばらく山椒大夫についてネットの中をうろついていたら、エライものを発見してしまった。 なんと、森鴎外の「山椒大夫」が全文掲載されていた・・・・
ショ〜〜〜〜〜ック!!!  もっと早くこのページにたどり着いていれば。。。
この半年間を返せ! 320円返せ! 
てか、本の内容公開していいのか? 新潮文庫さんよ。 いいのか!?

まぁ、他の鴎外作品も読めるから いっか。

最後は逃げ果せた逗子王が出世して、盲目の母親と再会してめでたしめでたし…となるが、
実は山椒大夫に復讐は果たされてはいなかった。 丹後の国主になった逗子王は人身売買の禁止令を出した。 これは山椒大夫を追い詰める策だったのだが、時代考察によると、奴隷を解放して給料を払うことにした大夫は、意外にも雇人たちはよく働き、逆に前よりも多くの富を得たという、衝撃的な結末になるらしいです。 長いこと探していた父親も、とうに死んでいたという終始悲しすぎるお話でした。  これでいいんでしょうかねぇ・・・




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