MBOによる非上場化は、経営陣などが参加することで迅速に意思決定ができ、株価に左右されず長期的な視点で事業改革に取り組めるなどの利点がある。敵対的買収からの防衛策としても期待され、国内で増加傾向にある。 M&A(企業の合併・買収)助言のレコフによると、平成30年はわずか3件だったが、令和2年以降は毎年10件を超え、今年は今月21日時点で15件。すでに昨年全体の12件を上回った。 最近では、紳士服のオンリーが昨年1月に、岩崎電気が今年6月にMBOで非上場化した。 大正製薬HDは、非上場化で自社通販サイトの強化や海外事業の拡大、社内の報酬制度を抜本的に見直す。創業家の上原茂副社長が代表を務める会社を通じ、27日から来年1月15日まで1株8620円でTOBを実施。総額が7千億円を上回る巨額MBOとなる。金融関係者によると、日本企業のMBOとしては過去最大規模だという。 ◇ MBO 経営陣による自社買収で「マネジメント・バイアウト」の略。会社の経営陣が自社の株式を他の株主から買い取ること。株主に還元できる利益を上げられないなど、株式公開のメリットが薄れた上場会社が自ら株式を非公開とするための手段などで用いる。経営の自由度が高くなる半面、株主による経営監視が甘くなる弊害も指摘される。(産経新聞) |
非上場となると、経営がワンマンになる?
どうなのでしょうか・・・MBO