ワークマンは6月、軽量ランドセル「ZSG03 スチューデントデイパック」(8800円)を発売する。公式オンラインストアで注文→店舗受け取りという販売形式で、カラーはブラックのみとした。なぜ、同社はランドセルに参入することにしたのか。商品開発の担当者に狙いを聞いた。 ワークマンの発売するランドセルはナイロン製なので、一般的な本革製のランドセルと比べて軽量かつ低価格という特徴がある。また、同社がこれまで職人向けに生産してきたバッグのノウハウも活用したという。 具体的にどういった特徴があるのか。 まず、防弾チョッキにも使用されるほど高い強度と耐久力がある「バリスティックナイロン」という生地を採用している。多少乱暴に扱っても安心という点を訴求する。 背面部分内部にはアルミ製の細いプレートを入れている。これは、同社の登山用リュックでも使用しているものだ。背中全体で重さを負担するため、体への負荷がかかりにくく、疲れにくい構造とした。 ランドセルの4方向全てに反射材を搭載することで、夜間でもドライバーが児童に気付きやすいようにした。ランドセルの下部には防水カバーが収納されているが、このカバーにも反射プリントを施した。 現在、小学校で1人1台のタブレットが支給されていることも踏まえ、安心して持ち運べるようなポケットも備えた。また、児童の成長に合わせてショルダーストラップの長さを調節できるようにしたり、給食袋を吊り下げるフックを付けたりもしている。 ●中高生向けカバンに予想外の反響 ワークマンは大々的に宣伝していないが、2023年に中高生向けのカバン(価格は7800円)を試験的に販売している。もともとオンラインストア限定の扱いを予定していたが、フランチャイズのオーナーから「うちでも販売したい」という声が相次いだため、一部店頭販売を実施したという経緯がある。 開発担当者は「予想以上の反響があったため、次はランドセルに挑戦しようということになりました。職人向けのバッグをつくっていたため、品質については自信がありました」と説明する。 具体的にどういった需要を見込んでいるのか。担当者は「子どもが成長してサイズが合わなくなったから買い換えよう」「高学年になった子どもが、別のバッグで通学したいと言い出した」「通常のランドセルは重たいので、1年生になる子どもに背負わせるのはかわいそう」「せっかく高いランドセルを買っても、子どもが汚したり壊したりしたらどうしよう」といったシーンを挙げた。 5万円以上する商品も多いことから、一般的な家庭にとってランドセルは決して安い買い物ではない。しかし、途中でサイズアウトしたり、汚してしまったりと、途中で買い替える可能性もある。だったら、買い替えを前提とした安くて丈夫なランドセルがあってもいいのではないかというのが開発者の狙いだ。 ワークマンが今回発売した布製ランドセル。軽くて安いをコンセプトにした商品には、他社も参入している。 例えば、ニトリは23年2月下旬から自社通販サイトで「超軽量 布製ランドセル」(1万9990円)の先行販売を開始している(同年6月から店頭販売も開始)。ニトリの広報担当者によると、売れ行きは好調で同社のランドセル単品販売数量ベスト5以内にランクインしているという。とても人気なので、今後も売り上げは増え続けると予想している。今後、新しい超軽量ランドセルを発表する予定だ。 イトーヨーカ堂も、軽さが特徴の布製ランドセル「ラクラクリュック」(3万1900円)を3月16日から順次発売する。同社が布製ランドセルを取り扱うのは今年が初となる。 軽い布製ランドセルに注目が集まるのは、ランドセルに入れる荷物が重くなっていることや、通学用バッグに対する価値観が多様化(必ずしもランドセルじゃなくていい)していることなどが背景にあると考えられる。 大手各社の相次ぐ参入で、布製ランドセル競争が激しくなりそうだ。(ITmedia ビジネスオンライン) |
ワークマンのランドセル・・・想像ができない。
可愛いより機能的なんだろうなあ・・・